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幼
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をさ
ふりがな文庫
“
幼
(
をさ
)” の例文
お谷さんは私の
幼
(
をさ
)
な
馴染
(
なじみ
)
ですが、四方屋の先の
内儀
(
おかみ
)
さんが嫁に行く時お里からついて行つた人で、四方屋にだけでも二十年も奉公してゐる忠義者です。
銭形平次捕物控:116 女の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
姉
(
あね
)
に
妹
(
いもと
)
に
數多
(
かずおほ
)
き
同胞
(
はらから
)
をこして
肩
(
かた
)
ぬひ
揚
(
あ
)
げの
幼
(
をさ
)
なだちより、いで
若紫
(
わかむらさき
)
ゆく
末
(
すゑ
)
はと
寄
(
よ
)
する
心
(
こヽろ
)
の
人々
(
ひと/″\
)
も
多
(
おほ
)
かりしが、
空
(
むな
)
しく二八の
春
(
はる
)
もすぎて
今歳
(
ことし
)
廿
(
はたち
)
のいたづら
臥
(
ぶし
)
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
もしも
自然
(
しぜん
)
に
貝殼
(
かひがら
)
がつもつたものとすれば、そのうちには、きっと
食
(
た
)
べられない
幼
(
をさ
)
ない
貝
(
かひ
)
も
交
(
まじ
)
つてゐなければならないはずだのに、
大
(
おほ
)
きい
熟
(
じゆく
)
した
貝
(
かひ
)
ばかりであり
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
夢ざめや涙の痕におどろきて少しく思ふよし
幼
(
をさ
)
なごと
短歌
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
そのかみの
幼
(
をさ
)
な
追憶
(
おもひで
)
——君知るや
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
如何なる
譯
(
わけ
)
ぞ百五十兩と申せば大金なり譯なき女に
預
(
あづ
)
ける事是又
不審
(
ふしん
)
なりと
尋
(
たづね
)
らるゝに傳吉は
猶
(
なほ
)
亦
(
また
)
答
(
こた
)
へて私し五ヶ年以前江戸へ出立の時一宿仕つり候が
幼
(
をさ
)
なくして
父
(
ちゝ
)
銀五郎の病氣
介抱
(
かいはう
)
の體如何にも
孝行
(
かうかう
)
の者と見屆是ぞ
誠
(
まこと
)
ある女と
存
(
ぞん
)
ぜしにより私し江戸より
古郷
(
こきやう
)
へ歸り
懸
(
がけ
)
道
(
みち
)
にて
惡漢
(
わるもの
)
に金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
もむまでもあるまい。海千山千の小唄の師匠よりは、
幼
(
をさ
)
な友達の許婚の方がよかつたのさ、娘心は正直だ。お登世が春松を嫌つて、久太郎に
焦
(
こが
)
れたのも無理はないよ
銭形平次捕物控:179 お登世の恋人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
猶
(
なほ
)
其人
(
そのひと
)
の
戀
(
こひ
)
しきも
愁
(
つ
)
らく、
涙
(
なみだ
)
に
沈
(
しづ
)
んで
送
(
おく
)
る
月日
(
つきひ
)
に、
知
(
し
)
らざりしこそ
幼
(
をさ
)
なけれ、
憂
(
う
)
き
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
に
憂
(
う
)
きを
重
(
かさ
)
ねて、
宿
(
やど
)
りし
胤
(
たね
)
の
五月
(
さつき
)
とは、
扨
(
さて
)
もと
計
(
ばか
)
り
身
(
み
)
を
投
(
なげ
)
ふして
泣
(
なき
)
けるが、
今
(
いま
)
は
人
(
ひと
)
にも
逢
(
あ
)
はじ
物
(
もの
)
も
思
(
おも
)
はじ
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
幼
(
をさ
)
なごころのにくしみは
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
そいつは有難いが、思し召しだけで澤山だよ。お
前
(
めえ
)
は、——伊三郎と内儀のお縫は、生れた家が近所で、
幼
(
をさ
)
な馴染だつたといふから、若氣の
過
(
あやま
)
ちで、二人は戀中だつたといふことを
銭形平次捕物控:308 秋祭りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
假初
(
かりそめ
)
ならぬ三
世
(
ぜ
)
の
縁
(
えん
)
おなじ
乳房
(
ちぶさ
)
の
寄
(
よ
)
りし
身
(
み
)
なり
山川
(
さんせん
)
遠
(
とほ
)
く
隔
(
へだ
)
たりし
故郷
(
こきやう
)
に
在
(
あ
)
りし
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
さへ
東
(
ひがし
)
の
方
(
かた
)
に
足
(
あし
)
な
向
(
む
)
けそ
受
(
う
)
けし
御恩
(
ごおん
)
は
斯々此々
(
かく/\しか/″\
)
母
(
はゝ
)
の
世
(
よ
)
にては
送
(
おく
)
りもあえぬに
和女
(
そなた
)
わすれてなるまいぞと
寐
(
ね
)
もの
語
(
がたり
)
に
云
(
い
)
ひ
聞
(
き
)
かされ
幼
(
をさ
)
な
心
(
ごゝろ
)
の
最初
(
そも/\
)
より
胸
(
むね
)
に
刻
(
きざ
)
みしお
主
(
しゆう
)
の
事
(
こと
)
ましてや
續
(
つゞ
)
く
不仕合
(
ふしあはせ
)
に
寄
(
よ
)
る
方
(
かた
)
もなき
浮草
(
うきくさ
)
の
我
(
わ
)
れ
孤子
(
みなしご
)
の
流浪
(
るらう
)
の
身
(
み
)
の
力
(
ちから
)
と
頼
(
たの
)
むは
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
若旦那は取引先の義理で近頃この家に入つた養子ですが、私は
白雲頭
(
しらくもあたま
)
からの奉公人で、お孃さんのお
葉
(
えふ
)
さんとは主從とは言つても
幼
(
をさ
)
な
馴染
(
なじみ
)
も同樣、自然親しくも口をきいて居ります。
銭形平次捕物控:298 匕首の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
幼
(
をさ
)
な友達の染吉といふのと、今日の
夕刻
(
ゆふこく
)
妻戀稻荷
(
つまこひいなり
)
樣の前でハタと逢ひ、暫らくその前の空つぽの茶店の縁臺で話して別れたが、家へ歸つてフト商賣用の
秤
(
はかり
)
を忘れて來たことを思ひ出し
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ハツと、平次も息を呑んだほどの素晴らしさ、柱に
凭
(
もた
)
れて、不安さうに此方を見てゐるのは、
幼
(
をさ
)
な顏には見覺えのある、それは江島屋の一人娘、成熟しきつたお艶の姿に
紛
(
まぎ
)
れもありません。
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
當主の甥の福之助、
幼
(
をさ
)
な心に覺えのある系圖を、家中引つくり返すやうにして搜しましたが見當りません。
離屋
(
はなれ
)
二階に寢て居る、名ばかりは當主の染井鬼三郎の枕を叩くやうにして訊いたが
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「もう一人、萬兵衞の
幼
(
をさ
)
な友達で、今は
蒔繪師
(
まきゑし
)
の名人と言はれる、尾張町の藤吉の娘、お藤が居る。これは並大抵でない綺麗な娘だから、氣の多い萬兵衞がちよつかいを出して居たかも知れない」
銭形平次捕物控:048 お藤は解く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
染吉と私は湯島に生れて湯島に育つて、本當の
幼
(
をさ
)
な友達で御座います。
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
娘
毬代
(
まりよ
)
は、孫三郎の
幼
(
をさ
)
な馴染でもあり、許婚でもある。
銭形平次捕物控:317 女辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
幼
常用漢字
小6
部首:⼳
5画
“幼”を含む語句
幼児
幼少
幼稚
幼馴染
幼名
幼心
幼兒
幼稚園
幼童
幼時
幼子
幼穉
幼々
幼年
幼気
童幼
幼女
幼弱
老幼男女
老幼
...