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報酬
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はうしう
ふりがな文庫
“
報酬
(
はうしう
)” の例文
然
(
しか
)
も
其
(
そ
)
の
労力
(
らうりよく
)
に
仕払
(
しはら
)
ふべき、
報酬
(
はうしう
)
の
量
(
りやう
)
の
莫大
(
ばくだい
)
なるに
苦
(
くるし
)
んで、
生命
(
いのち
)
にも
代
(
か
)
へて
最惜
(
いとをし
)
む
恋人
(
こひびと
)
を
仮
(
かり
)
に
奪
(
うば
)
ふて、
交換
(
かうくわん
)
すべき
条件
(
でうけん
)
に
充
(
あ
)
つる
人質
(
ひとじち
)
と
為
(
し
)
たに
相違
(
さうゐ
)
ない。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
異常
(
いじやう
)
な
勞働
(
らうどう
)
によつて
報酬
(
はうしう
)
を
得
(
え
)
ようとする一
方
(
ぱう
)
に一
錢
(
せん
)
と
雖
(
いへど
)
も
容易
(
ようい
)
に
其
(
そ
)
の
懷
(
ふところ
)
を
減
(
げん
)
じまいとのみ
心懸
(
こゝろが
)
けて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
安値
(
あんちよく
)
の
報酬
(
はうしう
)
で
學科
(
がくくわ
)
を
教授
(
けうじゆ
)
するとか、
筆耕
(
ひつかう
)
をするとかと、
奔走
(
ほんそう
)
をしたが、
其
(
そ
)
れでも
食
(
く
)
ふや
食
(
く
)
はずの
儚
(
はか
)
なき
境涯
(
きやうがい
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
目下弁護事務にて
頗
(
すこぶ
)
る有望の事件を担当し居り、
此
(
この
)
事件にして
成就
(
じやうじゆ
)
せば、
数万
(
すまん
)
の
報酬
(
はうしう
)
を得んこと容易なれば、
其上
(
そのうへ
)
にて
総
(
すべ
)
て花々しく処断すべし、
何卒
(
なにとぞ
)
暫しの苦悶を忍びて
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
其
(
その
)
代
(
かは
)
り
宗助
(
そうすけ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
家屋敷
(
いへやしき
)
の
賣却方
(
ばいきやくかた
)
に
就
(
つい
)
て
一切
(
いつさい
)
の
事
(
こと
)
を
叔父
(
をぢ
)
に
一任
(
いちにん
)
して
仕舞
(
しま
)
つた。
早
(
はや
)
く
云
(
い
)
ふと、
急場
(
きふば
)
の
金策
(
きんさく
)
に
對
(
たい
)
する
報酬
(
はうしう
)
として
土地
(
とち
)
家屋
(
かをく
)
を
提供
(
ていきよう
)
した
樣
(
やう
)
なものである。
叔父
(
をぢ
)
は
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
療治
(
れうぢ
)
の
報酬
(
はうしう
)
に
藥箱
(
くすりばこ
)
の
進物
(
しんもつ
)
といふのは、
少
(
すこ
)
し
變
(
へん
)
だが、
本道
(
ほんだう
)
のほかに
外療
(
げれう
)
も
巧者
(
かうしや
)
の
玄竹
(
げんちく
)
は、
若
(
わか
)
い
者
(
もの
)
の
怪我
(
けが
)
を
十針
(
とはり
)
ほども
縫
(
ぬ
)
つて、
絲
(
いと
)
に
絡
(
から
)
んだ
血腥
(
ちなまぐさ
)
いものを、
自分
(
じぶん
)
の
口
(
くち
)
で
嘗
(
な
)
め
取
(
と
)
るといふやうな
苦勞
(
くらう
)
までして
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
稻草
(
いなぐさ
)
を
以
(
もつ
)
て
田
(
た
)
の
空地
(
くうち
)
を
埋
(
うづ
)
めることが一
日
(
にち
)
でも
速
(
すみや
)
かなればそれだけ
餘計
(
よけい
)
な
報酬
(
はうしう
)
を
晩秋
(
ばんしう
)
の
收穫
(
しうくわく
)
に
於
(
おい
)
て
與
(
あた
)
へるからと
教
(
をし
)
へて
自然
(
しぜん
)
は
百姓
(
ひやくしやう
)
の
體力
(
たいりよく
)
の
及
(
およ
)
ぶ
限
(
かき
)
り
活動
(
くわつどう
)
せしめる。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
勳章
(
くんしやう
)
だとか、
養老金
(
やうらうきん
)
だとか
云
(
い
)
ふものは、
徳義上
(
とくぎじやう
)
の
資格
(
しかく
)
や、
才能
(
さいのう
)
などに
報酬
(
はうしう
)
されるのではなく、一
般
(
ぱん
)
に
勤務
(
つとめ
)
其物
(
そのもの
)
に
對
(
たい
)
して
報酬
(
はうしう
)
されるので
有
(
あ
)
る。
然
(
しか
)
らば
何
(
なん
)
で
自分計
(
じぶんばか
)
り
報酬
(
はうしう
)
をされぬので
有
(
あ
)
らう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
如何
(
いかん
)
となれば、
乘客等
(
じようかくら
)
は
爾
(
しか
)
く
身
(
み
)
を
殺
(
ころ
)
して
仁
(
じん
)
を
爲
(
な
)
さむとせし、
此
(
この
)
大聖人
(
だいせいじん
)
の
徳
(
とく
)
の
宏大
(
くわうだい
)
なる、
天
(
てん
)
は
其
(
そ
)
の
報酬
(
はうしう
)
として
渠
(
かれ
)
に
水難
(
すゐなん
)
を
與
(
あた
)
ふべき
理由
(
いはれ
)
のあらざるを
斷
(
だん
)
じ、
恁
(
かゝ
)
る
聖僧
(
せいそう
)
と
與
(
とも
)
にある
者
(
もの
)
は、
此
(
この
)
結縁
(
けちえん
)
に
因
(
よ
)
りて
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
百姓等
(
ひやくしやうら
)
は
忙
(
いそが
)
しく
藁
(
わら
)
で
俵
(
たわら
)
を
編
(
あ
)
んで
米
(
こめ
)
を
入
(
い
)
れて
春
(
はる
)
以來
(
いらい
)
の
報酬
(
はうしう
)
を
目前
(
もくぜん
)
に
積
(
つ
)
んで
娯
(
よろこ
)
ぶのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“報酬”の解説
報酬(ほうしゅう、en: Remuneration、Employment compensation)とは、労働や物の使用などに対して支払われる金銭や物品を指す。
(出典:Wikipedia)
報
常用漢字
小5
部首:⼟
12画
酬
常用漢字
中学
部首:⾣
13画
“報酬”で始まる語句
報酬金