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名刺
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めいし
ふりがな文庫
“
名刺
(
めいし
)” の例文
たいへん
朗
(
ほが
)
らかな、
可愛
(
かわい
)
い娘さん達なので、喜んで、一緒に写真をとったり
名刺
(
めいし
)
を
貰
(
もら
)
ったり、
手振
(
てぶ
)
り身振りで会話をしたりしました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
中にはおれより背が高くって強そうなのが居る。あんな奴を教えるのかと思ったら何だか気味が
悪
(
わ
)
るくなった。
名刺
(
めいし
)
を出したら校長室へ通した。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
名刺
(
めいし
)
もつくらせ、それからホテルの海野先生へ、ゲンコウタノムの電報、速達、電話、すべて私自身で発して居りました。
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「至急当直将校に会わせて下さい。内容はお目に
懸
(
かか
)
らなければ言えませぬ。早く願います。僕の
名刺
(
めいし
)
が
此所
(
ここ
)
にあります」
壊れたバリコン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「じゃあ、これも仏への供養だ。わしの
名刺
(
めいし
)
を持って、葬式屋の
陳三郎
(
ちんさんろう
)
の店から、棺桶と
華
(
はな
)
を貰って行くがいい」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
鮟鱇
(
あんかう
)
は
腹
(
はら
)
をぶく/\さして、
肩
(
かた
)
をゆすつたが、
衣兜
(
かくし
)
から
名刺
(
めいし
)
を
出
(
だ
)
して、
笊
(
ざる
)
のなかへまつすぐに
恭
(
うやうや
)
しく
置
(
お
)
いて
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
忽ち其墓の前に
名刺
(
めいし
)
を置いて
落涙
(
らくるい
)
する一
青年
(
せいねん
)
士官
(
しかん
)
の
姿
(
すがた
)
が現われる。それは
寄生木
(
やどりぎ
)
の
原著者
(
げんちょしゃ
)
である。あゝ其青年士官——彼自身
最早
(
もう
)
故山の墓になって居るのだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「ははあ、
君
(
きみ
)
のお
家
(
うち
)
は
遠
(
とお
)
いのですか。ちょっとそれを
見
(
み
)
せてくださいませんか。
私
(
わたし
)
はこういうものです。」と、
紳士
(
しんし
)
は、
名刺
(
めいし
)
を
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
して、
信吉
(
しんきち
)
に
渡
(
わた
)
しました。
銀河の下の町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そうか。よろしい。わしの
名刺
(
めいし
)
に向うの番地を書いてやるから、そこへすぐ今夜行きなさい。」
ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
お
前
(
まへ
)
はどうする
金
(
かね
)
は
欲
(
ほ
)
しくないかと
問
(
と
)
はれて、
私
(
わたし
)
は
別
(
べつ
)
にほしい
物
(
もの
)
がござんした、
此品
(
これ
)
さへ
頂
(
いたゞ
)
けば
何
(
なに
)
よりと
帶
(
おび
)
の
間
(
あひだ
)
から
客
(
きやく
)
の
名刺
(
めいし
)
をとり
出
(
だ
)
して
頂
(
いたゞ
)
くまねをすれば、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
に
引出
(
ひきだ
)
した
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
名刺
(
めいし
)
を
通
(
つう
)
じてゐるところへ、
大入道
(
おうにうどう
)
のA
氏
(
し
)
が
奥
(
おく
)
から
出
(
で
)
て
来
(
き
)
て、
彼
(
かれ
)
を
迎
(
むか
)
へてくれた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
友人というのは、
某会社
(
ぼうかいしゃ
)
の
理事
(
りじ
)
安藤某
(
あんどうぼう
)
という
名刺
(
めいし
)
をだして、年ごろ四十五、六、
洋服
(
ようふく
)
の
風采
(
ふうさい
)
堂
(
どう
)
どうとしたる
紳士
(
しんし
)
であった。主人は
懇切
(
こんせつ
)
に
奥
(
おく
)
に
招
(
しょう
)
じて、花前の一
身
(
しん
)
につき、
問
(
と
)
いもし
語
(
かた
)
りもした。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
これは皆
名刺
(
めいし
)
の配達だった。お部屋へもどったとき、照彦様は
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
学校
(
がっこう
)
から
帰
(
かえ
)
ると、お
父
(
とう
)
さんが、「
今年
(
ことし
)
から、おまえが、
年始
(
ねんし
)
におまわりなさい。」といって、お
父
(
とう
)
さんの
名刺
(
めいし
)
を四
枚
(
まい
)
お
渡
(
わた
)
しなさった。そうだ、
僕
(
ぼく
)
は、十二になったのだ。
ある少年の正月の日記
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一通り中の設備を見てからネネムは警察長と向い合って一つのテーブルに座りました。警察長は新聞のくらいある
名刺
(
めいし
)
を出してひろげてネネムに
恭々
(
うやうや
)
しくよこしました。見ると
ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
で
全体
(
ぜんたい
)
を
綜合
(
そうがふ
)
した
処
(
ところ
)
で、
私
(
わたし
)
の
頭
(
あたま
)
に
残
(
のこ
)
つた
印象
(
いんしやう
)
と
云
(
い
)
ふのは——
初
(
はじ
)
めての
出会
(
であひ
)
は
小川町
(
をがはちやう
)
あたりの
人込
(
ひとごみ
)
のなかであつたらしく、
女
(
をんな
)
の
袖
(
そで
)
へ
名刺
(
めいし
)
でも
投込
(
なげこ
)
んだのが
抑
(
そもそ
)
もの
発端
(
はじまり
)
で、二
度目
(
どめ
)
に
同
(
おな
)
じ
通
(
とほり
)
で
会
(
あ
)
つたとき
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
其
(
その
)
坂井
(
さかゐ
)
には
元日
(
ぐわんじつ
)
の
朝
(
あさ
)
早
(
はや
)
く
名刺
(
めいし
)
を
投
(
な
)
げ
込
(
こ
)
んだ
丈
(
だけ
)
で、わざと
主人
(
しゆじん
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ずに
門
(
もん
)
を
出
(
で
)
たが、
義理
(
ぎり
)
のある
所
(
ところ
)
を
一日
(
いちにち
)
のうちに
略
(
ほゞ
)
片付
(
かたづけ
)
て
夕方
(
ゆふがた
)
歸
(
かへ
)
つて
見
(
み
)
ると、
留守
(
るす
)
の
間
(
あひだ
)
に、
坂井
(
さかゐ
)
がちやんと
來
(
き
)
てゐたので
恐縮
(
きようしゆく
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「年賀ってものはコッソリ
名刺
(
めいし
)
をおいて逃げるものだ」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
名刺
(
めいし
)
には、
東京
(
とうきょう
)
の
住所
(
じゅうしょ
)
と
文学博士
(
ぶんがくはくし
)
山本誠
(
やまもとまこと
)
という
名
(
な
)
が
書
(
か
)
いてありました。
銀河の下の町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから
二日
(
ふつか
)
ばかりして、
坂井
(
さかゐ
)
の
名刺
(
めいし
)
を
添
(
そ
)
へた
立派
(
りつぱ
)
な
菓子折
(
くわしをり
)
を
持
(
も
)
つて、
下女
(
げぢよ
)
が
禮
(
れい
)
に
來
(
き
)
たが、
先達
(
せんだつ
)
ては
色々
(
いろ/\
)
御世話
(
おせわ
)
になりまして、
難有
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます、
何
(
いづ
)
れ
主人
(
しゆじん
)
が
自身
(
じしん
)
に
伺
(
うかゞ
)
ふ
筈
(
はず
)
で
御座
(
ござ
)
いますがと
云
(
い
)
ひ
置
(
お
)
いて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
名刺
(
めいし
)
をこしらえていただきたいんです」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
“名刺”の解説
名刺(めいし、zh: 名片、Calling Card、Visiting Card、Business Cardの表記も)は、本人が自らの名前と所属・連絡先等を示すために他人に渡すことを目的とした紙片(カード)。
(出典:Wikipedia)
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
刺
常用漢字
中学
部首:⼑
8画
“名刺”で始まる語句
名刺入