“めいし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
名刺57.1%
名詞7.1%
迷子7.1%
冥思3.6%
名士3.6%
明師3.6%
明眎3.6%
明示3.6%
盲人3.6%
瞑思3.6%
銘誌3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中にはおれより背が高くって強そうなのが居る。あんな奴を教えるのかと思ったら何だか気味がるくなった。名刺めいしを出したら校長室へ通した。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
外国語では人という名詞めいしをただちにおとこに代用するが、わがくににおいて人というのは西洋のいわゆるペルソン(人格じんかく)を指し、ただちに性の区別をいいあらわさない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
三月十三日 迷子めいし孔甫こうほ、泰、章子と共に。小諸山廬。
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
青門老圃らうほひとり一室の中に坐し、冥思めいし遐捜かさうす、両頬せきを発し火の如く、喉間こうかん咯々かく/\声あるに至る、稿をしょくし日を積まざれば出でず、思を構ふるの時にあたつて大苦あるものの如し、既に来れば則ち大喜
人生 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
B あゝ、あれは駄目だめだよ。葉書はがきまいぐらゐの短文たんぶんで、ちよつといた面白おもしろことやう名士めいしいくらもないからな。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
「おれの果報は、まだ尽きなかった。——そういって下さるからには、弁円の願いも聞き届けて下さろう。思えば得難いしょうを同じ時にうけ、得難い明師めいしにおれはめぐり会ったのだ。——親鸞どの」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まず『本草綱目』に『礼記』に兎を明眎めいしといったはその目まばたかずに瞭然たればなりとあるは事実だが兎に脾臓なしとあるは実際どうだか。
大日本帝國だいにつぽんていこく領地りようちであること明示めいし計畫けいくわくてゝかねばならぬ。
これ空谷くうこく跫音きょうおんなり。盲人めいし急遽いそいそ声するかた這寄はいよりぬ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
悶々もんもんたる人間の利己主義を脱して、瞑思めいしする人間の同情心に達する。彼のうちには賛美すべき感情が花を開く、自己の忘却と万人に対する憐憫れんびんとが。
軍士ぐんしつかはしつかをさむ。其時そのとき銘誌めいしたづぬるにることなく、つかたるをらずとふ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)