“もうじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蒙塵50.0%
盲人37.5%
妄人6.3%
毛人6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このままどこかへ蒙塵もうじんしてしまうつもりだが、なんとしても心がかりなのは、あちらへ残してきた調査資料で、長年の努力の結晶をあのままあそこへ放っておくわけにはゆかないから
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
高い三の糸がしきりに響く。おとするものは——アと歌って、盲人もうじんは首をひょいと前につき出し顔をしかめて
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ここおいて才子は才をせ、妄人もうじんもうほしいいままにして、空中に楼閣を築き、夢裏むりに悲喜をえがき、意設筆綴いせつひってつして、烏有うゆうの談をつくる。或はすこしくもとづくところあり、或は全くるところ無し。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その山には毛人もうじんという者が棲んでいる。身のたけ一丈余で、全身が毛につつまれているので、人呼んで毛人というのである。