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ふりがな文庫
“
今度
(
こんだ
)” の例文
「そんぢや、
今度
(
こんだ
)
澤山
(
しつかり
)
入
(
せ
)
えびやな、
俺
(
お
)
ら
碌
(
ろく
)
に
飮
(
の
)
んもしねえで、
怒
(
おこ
)
られちやつまんねえな」
土瓶
(
どびん
)
を
手
(
て
)
にした
婆
(
ばあ
)
さんは
笑
(
わら
)
ひながらいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「
安
(
やす
)
さんは、まだ
歸
(
かへ
)
らないんでせうかね。
貴方
(
あなた
)
今度
(
こんだ
)
の
日曜
(
にちえう
)
位
(
ぐらゐ
)
に
番町
(
ばんちやう
)
迄
(
まで
)
行
(
い
)
つて
御覽
(
ごらん
)
なさらなくつて」と
注意
(
ちゆうい
)
した
事
(
こと
)
があるが、
宗助
(
そうすけ
)
は
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
今度
(
こんだ
)
あまり急で駄目だったども、こんな時あれだな、皆で相談ば纏めて置いてよ、お願いせばよかったな。」
不在地主
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
今度
(
こんだ
)
のようにまる/\一
ト
月休みの、来月だって稼げるか稼げねえか分らねえ
汐境
(
しおざかい
)
に立って釣どころの沙汰じゃァねえ。——人情はそうしたもんだ。——なァ小倉?
春泥
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
楽しみにしてお出でなさるとこだから、
今度
(
こんだ
)
御免にお成りだとお聞きなすったらさぞマア
落胆
(
がっかり
)
なさる事だろうが、年を
寄
(
と
)
ッて御苦労なさるのを見ると
真個
(
ほんと
)
にお
痛
(
いたわ
)
しいようだ
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
その上に、
今度
(
こんだ
)
あ、恐れ
乍
(
なが
)
ら、御願い申上げ奉ります牛の骨、馬の骨と来らあ。
大岡越前の独立
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
花「悪い奴じゃ、こんな
村境
(
むらざかい
)
の処へ出やアがって
追剥
(
おいはぎ
)
をしやアがって悪い奴じゃ、
今度
(
こんだ
)
此辺
(
こゝら
)
アうろ/\しやアがると
打殺
(
ぶちころ
)
すぞ、いや
後
(
うしろ
)
に
誰
(
た
)
れか居やアがるな、
此奴
(
こいつ
)
組付
(
くみつい
)
て居やアがったか」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「どうだ諸君こうやって出そうとすれば、
何個
(
いくつ
)
でも出せる。しかしそう玉子ばかり出してもつまらないから、
今度
(
こんだ
)
は一つ生きた
鶏
(
とり
)
を出そう」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
八十錢
(
はちくわん
)
づゝも
取
(
と
)
つちやおめえ、
女
(
をんな
)
の
手
(
て
)
ぢやたえしたもんだがな、
今度
(
こんだ
)
自分
(
じぶん
)
で
死
(
し
)
んちまあなんて、
行
(
や
)
んねえこつたなあ」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ヒョッとして
明日
(
あした
)
にも召喚状が……イヤ……来ない、召喚状なんぞが来て
耐
(
たま
)
るものか、よし来たからと言ッて
今度
(
こんだ
)
は
此方
(
こっち
)
から辞してしまう、誰が何と言おうト
関
(
かま
)
わない、断然辞してしまう。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「
今度
(
こんだ
)
どんな手踊りがあるんだらう?」お文は鏡から眼を外さずに云つた。
防雪林
(旧字旧仮名)
/
小林多喜二
(著)
正「
今度
(
こんだ
)
ア
私
(
わっし
)
の番だ、此ん畜生め親父を殺しやアがって此ん畜生め」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「まだ御這入にならないなら、
今度
(
こんだ
)
是非その京都の先生を御案内なさい。私もまた一さんに連れて行って貰うつもりですから」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
今度
(
こんだ
)
こさあ、
捕縛
(
つかま
)
つちや
一杯
(
いつぺえ
)
に
引
(
ひ
)
つ
喰
(
く
)
らあんだんべ」
畑同士
(
はたけどうし
)
は
痛快
(
つうくわい
)
に
感
(
かん
)
じつゝ
口々
(
くち/″\
)
に
恁
(
か
)
ういふことをいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「アアアア
今度
(
こんだ
)
こそは
厄介
(
やっかい
)
払いかと思ッたらまた
背負
(
しょい
)
込みか」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「
変人
(
へんじん
)
なんだから、今までもよくこんな事があったには有ったんだが、変人だけにすぐ
癒
(
なお
)
ったもんだがね。不思議だよ
今度
(
こんだ
)
は」
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「兄さんはそれでもよく思い切って旅に出かけましたね。僕はことによると
今度
(
こんだ
)
もまた延ばすかも知れないと思ってたんだが」
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「そら
今度
(
こんだ
)
こさ
雪子
(
ゆきこ
)
の
勝
(
かち
)
だ」と
云
(
い
)
つて
愉快
(
ゆくわい
)
さうに
綺麗
(
きれい
)
な
齒
(
は
)
を
露
(
あら
)
はした。
子供
(
こども
)
の
膝
(
ひざ
)
の
傍
(
そば
)
には
白
(
しろ
)
だの
赤
(
あか
)
だの
藍
(
あゐ
)
だのゝ
硝子玉
(
がらすだま
)
が
澤山
(
たくさん
)
あつた。
主人
(
しゆじん
)
は
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「そら
今度
(
こんだ
)
こそ雪子の勝だ」と云って愉快そうに
綺麗
(
きれい
)
な歯を
露
(
あら
)
わした。子供の
膝
(
ひざ
)
の
傍
(
そば
)
には白だの赤だの
藍
(
あい
)
だのの
硝子玉
(
ガラスだま
)
がたくさんあった。主人は
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
是公
(
ぜこう
)
から馬鹿と云われたって
怖
(
こわ
)
くも何ともないから黙っていた。すると是公が笑いながら、どうだ
今度
(
こんだ
)
いっしょに連れてってやろうかと云い出した。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「しかし
今度
(
こんだ
)
は何時もより重いんですって。ことによると
六
(
む
)
ずかしいかも知れないから、健三に見舞に行くようにそういってくれって
仰
(
おっし
)
ゃいました」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
今度
(
こんだ
)
どこかでちょっと見て見ないか」と勧めた事もあった。自分は始めこそ
生
(
なま
)
返事ばかりしていたが、しまいは本気にその女に会おうと思い出した。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「真事、そんなにキッドが買いたければね、
今度
(
こんだ
)
宅
(
うち
)
へ来た時、
小母
(
おば
)
さんに買ってお貰い。
小父
(
おじ
)
さんは貧乏だからもっと安いもので今日は負けといてくれ」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そのくせいまだ大した所へ連れて行ってくれた
試
(
ためし
)
がない。「
今度
(
こんだ
)
いっしょに連れてってやろうか」もおおかたその
格
(
かく
)
だろうと思ってただうんと答えておいた。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「安さんは、まだ帰らないんでしょうかね。あなた
今度
(
こんだ
)
の日曜ぐらいに番町まで行って御覧なさらなくって」
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それに
節廻
(
ふしまは
)
しがあれで
中々
(
なか/\
)
込み入つてゐるんで、
何
(
ど
)
うしても
旨
(
うま
)
く
不可
(
いか
)
ん。
今度
(
こんだ
)
一つ
遣
(
や
)
るから聞いて呉れ玉へ
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「お前はあんな人にと云うがね、あれでも
今度
(
こんだ
)
遠い朝鮮へ行くんだからね。
可哀想
(
かわいそう
)
だよ。それにもう約束してしまったんだから、どうする訳にも行かないんだ」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「へええ、
今度
(
こんだ
)
こっちの大発明だ。ハハハハ。
嫌
(
きらい
)
なものを、なんでまた持って来たんだ。重いだろうに」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
今度
(
こんだ
)
は
己
(
おれ
)
の
番
(
ばん
)
かも
知
(
し
)
れない」と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
があつた。
御米
(
およね
)
はそれを
冗談
(
じようだん
)
とも
聞
(
き
)
き、
又
(
また
)
本氣
(
ほんき
)
とも
聞
(
き
)
いた。
稀
(
まれ
)
には
隱
(
かく
)
れた
未來
(
みらい
)
を
故意
(
こい
)
に
呼
(
よ
)
び
出
(
だ
)
す
不吉
(
ふきつ
)
な
言葉
(
ことば
)
とも
解釋
(
かいしやく
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
今度
(
こんだ
)
はおれの番かも知れない」と云う事があった。御米はそれを
冗談
(
じょうだん
)
とも聞き、また本気とも聞いた。まれには隠れた未来を故意に呼び出す不吉な言葉とも解釈した。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ありがたい事に
味噌汁
(
みそしる
)
がついていたんで、こいつを南京米の上から、ざっと掛けて、ざくざくと
掻
(
か
)
き込んだんで、
今度
(
こんだ
)
は壁土の味を
噛
(
か
)
み
分
(
わけ
)
ないで済んだ。すると婆さんが
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「誰もここに持ってるって云やしないわ。ただちょうだいって云うのよ。
今度
(
こんだ
)
でいいから」
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
今度
(
こんだ
)
こそ
能
(
よ
)
く考えていらっしゃいよ」と注意した。代助は返事もせずに門を出た。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
今度
(
こんだ
)
こそ能く考へて入らつしやいよ」と注意した。代助は返事もせずに
門
(
もん
)
を
出
(
で
)
た。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
御前
(
おまへ
)
は平生から
能
(
よ
)
く
分
(
わか
)
らない男だつた。夫でも、いつか
分
(
わか
)
る時機が
来
(
く
)
るだらうと思つて
今日
(
こんにち
)
迄
交際
(
つきあ
)
つてゐた。然し
今度
(
こんだ
)
と云ふ
今度
(
こんだ
)
は、全く
分
(
わか
)
らない人間だと、おれも
諦
(
あき
)
らめて仕舞つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
御前は平生から
能
(
よ
)
く分らない男だった。それでも、いつか分る時機が来るだろうと思って今日まで
交際
(
つきあ
)
っていた。然し
今度
(
こんだ
)
と云う今度は、全く分らない人間だと、おれも
諦
(
あき
)
らめてしまった。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
今度
(
こんだ
)
の旅行だって、かねてから卒業したら母に京大阪と宮島を見物させてやりたいと思っていたのだから、昔の僕なら
供
(
とも
)
をする気で
留守
(
るす
)
を叔父さんにでも頼みに出かけて来るところなんですが
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
壁に掛けてある
広袖
(
ひろそで
)
を、めりやすの上から着て、尻の先に三尺帯をぐるりと回しながら、やっぱり無言のまま、二人してずしりずしりと降りて行った。するとまた上がって来た。
今度
(
こんだ
)
のも濡れている。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
今度
(
こんだ
)
は死ぬ死ぬっていいながら、平気で生きているじゃないか」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
今度
(
こんだ
)
は少し
危険
(
あぶな
)
いようだから、誰かに頼んでくれないか」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「さあ行こう。
今度
(
こんだ
)
あ
後
(
おく
)
れないように
跟
(
つ
)
いて来な」
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
今度
(
こんだ
)
の試験の結果はまだ分らないの」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
今度
(
こんだ
)
何か買つて
来
(
こ
)
い
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
今
常用漢字
小2
部首:⼈
4画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“今度”で始まる語句
今度船