運動場うんどうじょう)” の例文
たとえば、きかん坊主ぼうず秀吉ひできちが、先生せんせいにしかられて、この運動場うんどうじょうたされたとき、かれかなしくなって、しそうになりました。
学校の桜の木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
川上の方を見ると、すすきのいっぱいにはえているがけの下に、白いいわが、まるで運動場うんどうじょうのようにたいらに川に沿って出ているのでした。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
昨日きのうまでのあそびの友達ともだちからはにわかにとおのいて、多勢おおぜい友達ともだち先生達せんせいたち縄飛なわとびに鞠投まりなげに嬉戯きぎするさまを運動場うんどうじょうすみにさびしくながめつくした。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
細君さいくん不安ふあんなりに同意どういして、その乳しぼりをおいてやることになった。牛舎ぎゅうしゃのほうでは親牛おやうし子牛こうしとをけて運動場うんどうじょうにだしたから、親牛も子牛もともによびあっていてる。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
くるとしちゃんは、学校がっこうへいくと、やすみの時間じかんに、運動場うんどうじょう砂場すなばで、小山こやまといっしょに砂鉄さてつるのに夢中むちゅうになっていました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その古いなわだの冬の間のごみだの運動場うんどうじょうすみあつめてやした。そこでほかの実習の組の人たちはうらやましがった。午前中その実習をして放課ほうかになった。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
その、だいぶたってからです。学校がっこう運動場うんどうじょうで、孝吉こうきちや、ほかの子供こどもたちは、あのおおきなかしのしたって、はなしをしていました。
すずめの巣 (新字新仮名) / 小川未明(著)
よく遅刻ちこくしても、先生せんせいはわけをよくっているので、だまっていました。運動場うんどうじょうみずたまりに、しろくものかげがうつるあきのころでした。
どこかで呼ぶような (新字新仮名) / 小川未明(著)
あくる学校がっこうにいって、まどから、運動場うんどうじょういているからすをましたときに、あのあわれなからすをおもしたのであります。
翼の破れたからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
学校がっこうで、正吉しょうきちは、とりわけ青木あおき小田おだとはなかよしでした。三にんは、ひるやす時間じかんに、運動場うんどうじょうて、かげのところではなしをしていました。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ある、小学校しょうがっこう運動場うんどうじょうに、一ぽんおおきなさくらがありました。えだ四方しほうひろげて、なつになると、そのしたは、日蔭ひかげができて、すずしかったのです。
学校の桜の木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こうさけぶと、小山こやまは、あわててはねがりました。としちゃんも、おどろいて、運動場うんどうじょうひとがいないのにづくと、いそいで小山こやまあとって、教室きょうしつけつけたのです。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
汽車きしゃが、ある国民学校こくみんがっこうのそばを通過つうかしました。ひろ運動場うんどうじょうでは、子供こどもたちが、ボールをげたり、なわびをしたり、またすべだいったりしてあそんでいました。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
ここの運動場うんどうじょうにも、さくらが、二ほんも三ぼんもあって、したしろく、はなりはじめていました。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
その学校がっこうも、運動場うんどうじょうも、たちまち後方うしろになって、汽車きしゃは、みなみへ、みなみへ、とはしっていました。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
運動場うんどうじょうのもちのきをって、もちをつくるのだといって、いしうえで、コツ、コツたたいているところを、先生せんせいつかったのだ。そして、このさむいのに、三十ぷんたされたんだよ。
二少年の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれは、午前ごぜんのうちにかけ、おおくのひとたちとともに、れつをつくってならんだが、そのながれつは、えんえんとして、さながら長蛇ちょうだのごとく、運動場うんどうじょう内側うちがわ幾巡いくめぐりもしたのであります。
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
べつに、自分じぶんったものとも、あいませんでした。ただ、ひろ運動場うんどうじょうに、こいのぼりがって、たかいさおのいただきに、あかくろの二ひきのこいが、きているように、大空おおぞらおよいでいました。
心は大空を泳ぐ (新字新仮名) / 小川未明(著)
せみのこえもしたし、運動場うんどうじょうには、まだはげしいひかりりつけていました。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
学校がっこう運動場うんどうじょうで、あそんでいるとき、勇吉ゆうきちがそばへきましたから
真昼のお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おい、さわいじゃいかん、なんで、運動場うんどうじょうないんだね。」
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
運動場うんどうじょうるとき、廊下ろうかで、だれか
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)