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薄化粧
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うすげしやう
ふりがな文庫
“
薄化粧
(
うすげしやう
)” の例文
さもあらばあれ、
夕顏
(
ゆふがほ
)
の
薄化粧
(
うすげしやう
)
、
筧
(
かけひ
)
の
水
(
みづ
)
に
玉
(
たま
)
を
含
(
ふく
)
むで、
露臺
(
ろだい
)
の
星
(
ほし
)
に、
雪
(
ゆき
)
の
面
(
おもて
)
を
映
(
うつ
)
す、
姿
(
すがた
)
また
爰
(
こゝ
)
にあり、
姿
(
すがた
)
また
爰
(
こゝ
)
にあり。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
口紅
(
くちべに
)
だけは
少
(
すこ
)
し
濃
(
こ
)
くしてゐるが、
白粉
(
おしろい
)
はつけてゐるのか
居
(
ゐ
)
ないのか
分
(
わか
)
らぬほどの
薄化粧
(
うすげしやう
)
なので、
公園
(
こうゑん
)
の
映画
(
えいぐわ
)
を
見
(
み
)
に
来
(
く
)
る
堅気
(
かたぎ
)
の
若
(
わか
)
い
女達
(
をんなたち
)
よりも、
却
(
かへ
)
つてジミなくらい。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
飾
(
かざ
)
る
錦
(
にしき
)
の
裏
(
うら
)
はと
問
(
と
)
はゞ
涙
(
なみだ
)
ばかりぞ
薄化粧
(
うすげしやう
)
に
深
(
ふか
)
き
苦勞
(
くらう
)
の
色
(
いろ
)
を
隱
(
かく
)
して
友
(
とも
)
が
無邪氣
(
むじやき
)
の
物語
(
ものがた
)
りを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お君は珍らしく
薄化粧
(
うすげしやう
)
などして、今日はまた非凡の美しさです。
銭形平次捕物控:264 八五郎の恋人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
落葉
(
おちば
)
掃
(
は
)
く
樣子
(
やうす
)
をして、
箒
(
はうき
)
を
持
(
も
)
つて
技折戸
(
しをりど
)
から。
一寸
(
ちよつと
)
言添
(
いひそ
)
へる
事
(
こと
)
がある、
此
(
こ
)
の
節
(
せつ
)
、
千助
(
せんすけ
)
は
柔
(
やはら
)
かな
下帶
(
したおび
)
などを
心掛
(
こゝろが
)
け、
淺葱
(
あさぎ
)
の
襦袢
(
じゆばん
)
をたしなんで
薄化粧
(
うすげしやう
)
などをする。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
八千代
(
やちよ
)
さんは、
一寸
(
ちよつと
)
薄化粧
(
うすげしやう
)
か
何
(
なに
)
かで、
鬢
(
びん
)
も
亂
(
みだ
)
さず、
杖
(
つゑ
)
を
片手
(
かたて
)
に、しやんと、きちんとしたものであつた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
妹
(
いもと
)
が
二人
(
ふたり
)
ある。
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
たちの
優
(
やさ
)
しさに、
髪
(
かみ
)
を
櫛巻
(
くしまき
)
のやうにして、
薄化粧
(
うすげしやう
)
に
紅
(
べに
)
をさした。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
薄紅
(
ときいろ
)
の
撫子
(
なでしこ
)
と、
藤紫
(
ふじむらさき
)
の
小菊
(
こぎく
)
が
微
(
かすか
)
に
彩
(
いろ
)
めく、
其
(
そ
)
の
友染
(
いうぜん
)
を
密
(
そつ
)
と
辿
(
たど
)
ると、
掻上
(
かきあ
)
げた
黒髪
(
くろかみ
)
の
毛筋
(
けすぢ
)
を
透
(
す
)
いて、ちらりと
耳朶
(
みゝたぼ
)
と、
而
(
さう
)
して
白々
(
しろ/″\
)
とある
頸脚
(
えりあし
)
が、すつと
寝
(
ね
)
て、
其
(
そ
)
の
薄化粧
(
うすげしやう
)
した、きめの
細
(
こま
)
かなのさへ
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一寸
(
ちよつと
)
言添
(
いひそ
)
へる
事
(
こと
)
がある、
此
(
こ
)
の
頃
(
ごろ
)
から
元二
(
げんじ
)
は
柔
(
やはら
)
かな
下帶
(
したおび
)
などを
心掛
(
こゝろが
)
け、
淺黄
(
あさぎ
)
の
襦袢
(
じゆばん
)
をたしなんで
薄化粧
(
うすげしやう
)
などをする、
尤
(
もつと
)
も
今
(
いま
)
でこそあれ、
其
(
そ
)
の
時分
(
じぶん
)
仲間
(
ちうげん
)
が
顏
(
かほ
)
に
仙女香
(
せんぢよかう
)
を
塗
(
ぬ
)
らうとは
誰
(
たれ
)
も
思
(
おも
)
ひがけないから
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
館
(
やかた
)
の
奧
(
おく
)
なる
夫人
(
ふじん
)
の、
常
(
つね
)
さへ
白鼈甲
(
しろべつかふ
)
に
眞珠
(
しんじゆ
)
を
鏤
(
ちりば
)
めたる
毛留
(
ブローチ
)
して、
鶴
(
つる
)
の
膚
(
はだ
)
に、
孔雀
(
くじやく
)
の
裝
(
よそほひ
)
にのみ
馴
(
な
)
れたるが、この
玉
(
たま
)
の
春
(
はる
)
を、
分
(
わ
)
けて、と
思
(
おも
)
ふに、いかに、
端近
(
はしぢか
)
の
茶
(
ちや
)
の
室
(
ま
)
に
居迎
(
ゐむか
)
ふる
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
れば、
櫛卷
(
くしまき
)
の
薄化粧
(
うすげしやう
)
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
長
(
なが
)
い
突通
(
つきとほ
)
しの
笄
(
かうがい
)
で、
薄化粧
(
うすげしやう
)
だつた
時分
(
じぶん
)
の、えゝ、
何
(
なん
)
にもかにも、
未
(
ひつじ
)
の
刻
(
こく
)
の
傾
(
かたむ
)
きて、——
元服
(
げんぷく
)
をしたんですがね——
富川町
(
とみかはちやう
)
うまれの
深川
(
ふかがは
)
ツ
娘
(
こ
)
だからでもありますまいが、
年
(
ねん
)
のあるうちから、
流
(
なが
)
れ
出
(
だ
)
して
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“薄化粧”の意味
《名詞》
口紅やおしろいなどを薄くつけ、あっさりした化粧。
山岳などにうっすら積雪すること。
(出典:Wiktionary)
“薄化粧”の解説
『薄化粧』(うすげしょう)は、1950年に別子銅山の社宅で起きた実際の事件(西村事件)に基づいた西村望の同名小説を原作とする日本映画(1985年公開)。妻子を殺した上に刑務所を脱走した男の生きんがための逃亡生活を描く。
(出典:Wikipedia)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
化
常用漢字
小3
部首:⼔
4画
粧
常用漢字
中学
部首:⽶
12画
“薄”で始まる語句
薄
薄暗
薄紅
薄明
薄暮
薄縁
薄荷
薄闇
薄汚
薄氷