“満更:まんざら” の例文
“満更:まんざら”を含む作品の著者(上位) | 作品数 |
---|---|
野村胡堂 | 20 |
夏目漱石 | 12 |
芥川竜之介 | 7 |
谷崎潤一郎 | 5 |
海野十三 | 4 |
“満更:まんざら”を含む作品のジャンル | 比率 |
---|---|
芸術・美術 > 彫刻 > 彫刻史 各国の彫刻 | 3.7% |
文学 > 日本文学 > 小説 物語 | 1.5% |
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 | 0.3% |
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
その友人が、後に私が発狂したと云う噂を立てたのも、当時の私の異常な行動を考えれば、満更無理な事ではございません。
「話しはそんなに運んでるんじゃありませんが——寒月さんだって満更嬉しくない事もないでしょう」と土俵際で持ち直す。
頼門の弁解は苦しそうでした。尤も土岐氏は金森家の祖先で、亥太郎は頼門の幼名、満更嘘を言って居るわけではありません。
それ故、たまたま醜悪な男に出会って、常識を脱した行動を受けて見るのも、満更興味のないことではなかった。
「満更じゃねえな、八。小唄お政に呼出しをかけられるのは、一千人という弟子の中でも、手前一人だろう」
満更苦しくない事もないんだろうが、一つは新参の自分に対して、景気を見せるためじゃないかと思った。
もしそれがうまく行けば、そこは複雑な迷路みたいな町だし、夕暗のことだから、うまく逃げおおせることも、満更不可能ではなかった。
しかし会って見ると、満更知らない顔でもないので、用だけ聴いてすぐ帰って貰う事もできなかった。
「ヘエ——そうおっしゃられると、満更考えたことがないではございませんが——、あまり事件が大きくて、私は怖ろしいような気がします」
なに試験なんかどうにかこうにかやっつけまさあと受合ったところに、満更の虚勢も見えなかった。
写したとはいいながら原作が優れており自分も手間をかまわず丹念にやった仕事であるので、これならば自分のお礼の意味も満更ではあるまい。
「虎——という男です、満更の乞食じゃありません、あれでも昔は伝馬町の伊豆屋の若旦那で、虎松さんと言われた良い男の成れの果てで——」
この調子では手のひら位の大きさの雪の結晶を作る話も満更夢とばかりはいわれなくなって来た。
又盛衰記の鬼界が島は、たとひタイテイではないにしても、満更岩ばかりでもなささうである。
行者の云うことがほんとうなら、同じ主家に奉公をした侍がこんな姿に落ちぶれているのは、今のわが身に思い合わせて満更哀れでないこともない。
それから、石ということを頭に置いて色々なことを試みさせて見ましたが、彫ることには心がないのではありませんから、なかなか満更ではありません。
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