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所在
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しよざい
所在を
記すのに、
日本では、
國、
府縣、
市、
町、
番地と
大より
小に
入るに、
歐米では、
番地、
町、
市、
府縣、
國と、
逆に
小より
大に
入る。
何時危險に
遭遇して
遁げて
來ても、
一見して
其所在が
分るやうに、
其處には
私の
白シヤツを
裂いて
目標を
立て、
勢を
込めて
少年と
共に
發足した。
R
大使館の
所在を、
彼は
明白には
知らなかつた。
勿論招待の
意味についても、
明確なことはわからなかつた。しかし
大凡その
見当はわかつてゐた。
何処か近くの家で
百萬遍の
念仏を
称へ始める声が、ふと
物哀れに耳についた。
蘿月は
唯た一人で
所在がない。
退屈でもある。
薄淋しい
心持もする。
座が
白けて、
暫らく
言葉が
途絶えたうちに
所在がないので、
唄うたひの
太夫、
退屈をしたと
見えて
顔の
前の
行燈を
吸込むやうな
大欠伸をしたから。
遂にはそれが一つに
成つて
山々の
所在を
暗まして、
其の
末端が
油煙の
如く
空に
向つて
消散しつゝあるやうに
見え
始めた。
見るともなく見入つて立つてゐると、おかみさんが
所在なさ相な顔をして出て
入らつして、椅子を片寄せながらかう言つて、眠さうな
欠伸をなさる。
此地山中なれば
村夫等昏愚にして夜光の玉なる事をしらず、
敢てたづねもとむる者もなかりしに、其秋の
洪水に夜光の玉ふたゝびながれて
所在を
失ひしとぞ。
却々そんな
機會の
來さうにもありませんでした、
愛ちやんは
所在なさに
四邊を
眺め
初めました。
覆面を着けたる形と見ゆる土偶五六個有り。覆面は
皆面の
全部を覆ふ假面形のものにして、
粗布を以て
作られたるが如し。製作の精なる方より
始めて是等土偶の出所及び
所在を
列記すれば次の如し。
此地山中なれば
村夫等昏愚にして夜光の玉なる事をしらず、
敢てたづねもとむる者もなかりしに、其秋の
洪水に夜光の玉ふたゝびながれて
所在を
失ひしとぞ。
卯平は
圍爐裏の
側を
離れずにむつゝりとして
杯をとらぬ
婆さん
等と
火にあたりながら、
煙管を
持たぬ
所在なさに
麁朶の
先を
折つて
其癖の
舌を
鳴らしつゝ
齒齦をつゝいて
居た。
愛ちやんは、
※さんと
堤の
上にも
坐り
勞れ、その
上、
爲ることはなし、
所在なさに
堪へ
切れず、
再三※さんの
讀んでる
書物を
覘いて
見ましたが、
繪もなければ
會話もありませんでした。
それからS、H
氏は
家の
所在などを
教へて
下るわ、/\、/\。
所在なさに、
愛ちやんは
又話し
初めました。