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惠
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めぐ
ふりがな文庫
“
惠
(
めぐ
)” の例文
新字:
恵
最後の
喇叭
(
らつぱ
)
の響きとともに、すべて
惠
(
めぐ
)
まるゝ者、再び衣を着たる聲をもてアレルヤをうたひつゝその墓より起出づるごとく 一三—一五
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
やむなく
惠
(
めぐ
)
んでやるといふふうな氣障な通り一遍のやり方で、男といふものが女をきらひ出すとかういふ冷情のしぐさから始まるものかと
渚
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
されども
天
(
てん
)
は
美人
(
びじん
)
を
生
(
う
)
んで
美人
(
びじん
)
を
惠
(
めぐ
)
まず
多
(
おほ
)
くは
良配
(
りやうはい
)
を
得
(
え
)
ざらしむとかいへり、
彌生
(
やよひ
)
の
花
(
はな
)
は
風
(
かぜ
)
必
(
かなら
)
ずさそひ
十五夜
(
じふごや
)
の
月
(
つき
)
雲
(
くも
)
かゝらぬはまことに
稀
(
まれ
)
なり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
渠等
(
かれら
)
米錢
(
べいせん
)
を
惠
(
めぐ
)
まるゝ
時
(
とき
)
は、「お
月樣
(
つきさま
)
幾
(
いく
)
つ」と
一齊
(
いつせい
)
に
叫
(
さけ
)
び
連
(
つ
)
れ、
後
(
あと
)
をも
見
(
み
)
ずして
走
(
はし
)
り
去
(
さ
)
るなり。ただ
貧家
(
ひんか
)
を
訪
(
と
)
ふことなし。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
立て一
旦
(
たん
)
惠
(
めぐ
)
み遣はしたる金子を今受取ては一分立ずと申して何分
請取
(
うけとり
)
申さず是に依て私し儀も
折角
(
せつかく
)
娘
(
むすめ
)
まで賣たる金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
曰
(
いは
)
く某曰く某と、幕末の世界では、芝居と講釋の英雄にさへなつてしまひましたが、本質的には、百兩盜んで十兩
惠
(
めぐ
)
む程度で、今日の税金よりは、餘つ程安い
冥加
(
みやうが
)
金で
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
心
(
しん
)
の心は、要らないどころか、
大事
(
だいじ
)
で大事でならないものを、
煩
(
うるさ
)
いなどゝあんまり
世間並
(
せけんな
)
みなことを仰言るな、あなたの
惠
(
めぐ
)
まれた母の愛を、
猶
(
なほ
)
この
上
(
うへ
)
とも
眞面目
(
まじめ
)
にお
大切
(
たいせつ
)
になさいまし。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
「いや決して——それは、世界中で一番
惠
(
めぐ
)
み深い使命を帶びてゐます。その他の點では、あなたは私の良心の番人ぢやないから、心配することはありません。さあ、お這入りよ、美しい
漂白人
(
さすらひびと
)
。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
たゞ
公務
(
こうむ
)
の
餘暇
(
よか
)
ある
一團
(
いちだん
)
の
士官
(
しくわん
)
水兵等
(
すいへいら
)
が
吾等
(
われら
)
を
唯
(
と
)
ある
船室
(
せんしつ
)
に
導
(
みちび
)
き、
濡
(
ぬ
)
れたる
衣服
(
きもの
)
を
脱
(
ぬ
)
がせ、
新
(
あたら
)
しき
衣服
(
ゐふく
)
を
與
(
あた
)
へ、
中
(
なか
)
にも
機轉
(
きてん
)
よき一
士官
(
しくわん
)
は
興奮
(
こうふん
)
の
爲
(
ため
)
にと、
急
(
いそ
)
ぎ「ブランデー」の一
杯
(
ぱい
)
をさへ
惠
(
めぐ
)
んで
呉
(
く
)
れた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
見て氣の毒と存ぜしにや此程二十五兩の金子を
持參
(
ぢさん
)
し先年の
恩報
(
おんがへ
)
しなりとて差出し候得ども元來
夫
(
をつと
)
文右衞門は
田舍育
(
ゐなかそだち
)
の
頑固
(
かたくな
)
ゆゑ一
旦
(
たん
)
惠
(
めぐ
)
み遣はしたる金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
汚
(
きたな
)
い
病苦
(
びやうく
)
の
冷汗
(
ひやあせ
)
に……そよ/\と
風
(
かぜ
)
を
惠
(
めぐ
)
まれた、
淺葱色
(
あさぎいろ
)
の
水團扇
(
みづうちは
)
に、
幽
(
かすか
)
に
月
(
つき
)
が
映
(
さ
)
しました。……
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
子供中間
(
こどもなかま
)
の
女王樣又
(
によわうさまゝた
)
とあるまじき
惠
(
めぐ
)
みは
大人
(
おとな
)
よりも
利
(
き
)
きが
早
(
はや
)
く、
茶番
(
ちやばん
)
にしよう、
何處
(
どこ
)
のか
店
(
みせ
)
を
借
(
か
)
りて
往來
(
わうらい
)
から
見
(
み
)
えるやうにしてと
一人
(
ひとり
)
が
言
(
い
)
へば、
馬鹿
(
ばか
)
を
言
(
い
)
へ、
夫
(
そ
)
れよりはお
神輿
(
みこし
)
をこしらへてお
呉
(
く
)
れな
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「三十年前三河から一緒に出た兄弟分の私に、三度で十二三兩は
惠
(
めぐ
)
みましたが、——それが江戸の長者番附に乘る萬兩分限のすることでせうか、——私はたつたそれだけで、二十年間三河屋の佛心の生證據にされて居たのですぜ」
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
仰せらるゝ者かな
往古
(
むかし
)
は昔し今は今なり一旦貴殿に
惠
(
めぐ
)
みし金子を如何に某し
斯
(
かく
)
零落
(
れいらく
)
して一錢二錢の
袖乞
(
そでごひ
)
をなせばとて今更受取り申べき
謂
(
いはれ
)
なし貴殿が昔の恩を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
水
(
みづ
)
を……
水
(
みづ
)
をと
唯
(
たゞ
)
云
(
い
)
つたのに、
山蔭
(
やまかげ
)
に
怪
(
あや
)
しき
伏屋
(
ふせや
)
の
茶店
(
ちやみせ
)
の、
若
(
わか
)
き
女房
(
にようばう
)
は、
優
(
やさ
)
しく
砂糖
(
さたう
)
を
入
(
い
)
れて
硝子盃
(
コツプ
)
を
與
(
あた
)
へた。
藥師
(
やくし
)
の
化身
(
けしん
)
の
樣
(
やう
)
に
思
(
おも
)
ふ。
人
(
ひと
)
の
情
(
なさけ
)
は、
時
(
とき
)
に、あはれなる
旅人
(
たびびと
)
に
惠
(
めぐ
)
まるゝ。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
憐
(
あはれ
)
みてや
惠
(
めぐ
)
むともなき
惠
(
めぐ
)
みに
浴
(
よく
)
して
鹽噌
(
えんそ
)
の
苦勞
(
くらう
)
は
知
(
し
)
らずといふなるそは
又
(
また
)
何處
(
いづこ
)
の
誰
(
た
)
れなるにや
扨
(
さて
)
も
怪
(
あやし
)
むべく
尊
(
たつと
)
むべき
此慈善家
(
このじぜんか
)
の
姓氏
(
せいし
)
といはず
心情
(
しんじやう
)
といはず
義理
(
ぎり
)
の
柵
(
しがらみ
)
さこそと
知
(
し
)
るは
唯
(
ひと
)
りお
高
(
たか
)
の
乳母
(
うば
)
あるのみ
忍
(
しの
)
び/\の
貢
(
みつぎ
)
のものそれからそれと
人手
(
ひとで
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
へい、
是
(
これ
)
も
全
(
まつた
)
くもちまして
今日
(
けふ
)
の
御新姐樣
(
ごしんぞさま
)
がお
惠
(
めぐ
)
みでござります。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
惠
部首:⼼
12画
“惠”を含む語句
惠那山
恩惠
智惠
御惠
惠賀
惠林寺
惠美家
惠美中卿
惠美
惠王
惠比須
猿智惠
莊惠觀魚
智惠嚢
智惠無
慈惠
智惠者
惠齋
柳下惠
玄惠法印
...