“酒肴:さけさかな” の例文
“酒肴:さけさかな”を含む作品の著者(上位)作品数
三遊亭円朝9
永井荷風4
野村胡堂4
夢野久作2
尾崎紅葉1
“酒肴:さけさかな”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸21.0%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 社会・家庭生活の習俗6.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
とりいちの晩には夜通し家を開け放ちにして通りがかりの来客に酒肴さけさかなを出すのを吉例としていたそうである。
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
客はあつらえた酒肴さけさかなのあまりに遅い事を憤り、亭主はそれをばひたあやまりに謝罪あやまっていると覚しい。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
東京などの大工たちも、まえ棟上むねあげの日に酒肴さけさかなが出て、それをケンズイということはよくおぼえている。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
酉の市の晩には夜通し家を開け放ちにして通りがゝりの来客に酒肴さけさかなを出すのを吉例としてゐたさうである。
里の今昔 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
割子わりご弁当に重詰め、客振舞ぶるまい酒肴さけさかなは旅に来ている寛斎のぜんにまでついた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
秋の日はたちま黄昏たそがれて、やや早けれどともしを入るるとともに、用意の酒肴さけさかなは順をひて運びいだされぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
親父おやじが聴きに参りましたあとで、奥の離れた八畳の座敷へ酒肴さけさかなを取り寄せ、親父の留守を幸い、鬼の居ないうちに洗濯で、長助が
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
外記 これ、乳母。まことに氣の毒だが、なにか酒肴さけさかな見繕みつくろつて來てはくれまいか。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
と前の次第を細やかに話しますると、政七は大きに驚き、また親切を喜びましてしきりに感心致しました。其のうち酒肴さけさかなが出てまいります。
腰掛場こしかけばへあつまって下げられた酒肴さけさかなをいただいていい機嫌になっているあいだに、神田川からくぐって来てゆるんだ土台を突きくずし
若い男が二人、それは元柳橋あたりの料亭から、屋形船へ酒肴さけさかなを運ぶ舟だつたのです。
折熨斗おりのしを附けて金二十両小増殿水司又市と書いて持って参りまして、すぐに小増につかわし、これから酒肴さけさかなを取って機嫌好く飲んで居たが
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
典獄は、田豊の先見に驚きもし、また深く悲しんで、別れの酒肴さけさかなを、彼に供えた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平次は氣輕に挨拶して、いつぞやの月見の宴を開いた母屋おもやの一室に通ると、その晩ほどではなくとも、兎も角一と通りの酒肴さけさかなが待つてゐるのでした。
これがお別れだと云うので、細君はことに注意して酒肴さけさかなそろえた。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
跡から十四五のたすきを掛けた女の子が、誂えた酒肴さけさかなを持って来た。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
灯火ともしびが無数にともし出され、酒肴さけさかなが目茶目茶に運び出された。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
何うも酒肴さけさかなをとり引証いんしょうをするのみならず、安眠たる事は有るまからんと存奉候ぞんじたてまつりてそろ其処そこの道理を推測おしはかって見ますと
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
馳走をするような調子で酒肴さけさかなを取寄せる上に油断すると女まで呼ぶ。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「馬鹿息子はすつかり意地になつて、殘りの千兩を投り出すと、女はその情愛にほだされ、今度は酒肴さけさかなを持つて來てうんと御馳走をした上、二世のちぎりをしたといふ話——」
と気の毒そうに承知して、五郎三郎は母の云付けなれば酒肴さけさかなあつらえ、四畳半の小間へ入れ、店の奉公人も早く寝かしてしまい、母は四畳半の小座敷に来たりて内にはいれば、
それより他に致し方がないので、酒肴さけさかなを出しまして、
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そして次の間をあけると酒肴さけさかなの用意がしてある。
少年の悲哀 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
新「いつもたびむこうで散財して、酒肴さけさかなを取って貰って、あんまり気が利かねえ、ちっとはうめえ物でも買ってこうと思うが、金がねえから仕方がねえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
盆茣蓙ぼんござを取巻いて円陣を作った人々の背後うしろに並んだ酒肴さけさかな芳香においが、雨戸の隙間からプンプンと洩れて来て、銀之丞の空腹すきばらを、たまらなくえぐるのであった。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
酒肴さけさかなだせば、
と踊を差止め、酒肴さけさかなを下げさせ、奥方を始め女中達を遠ざけられて、俄に腹心の吟味与力吉田駒二郎よしだこまじろうと申す者をお召になりまして、の更けるまで御密談をなされたのは、全く長二郎の一件に就いて
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
栄子たちが志留粉しるこだの雑煮ぞうにだの饂飩うどんなんどを幾杯となくお代りをしている間に、たしか暖簾のれんの下げてあった入口から這入はいって来て、腰をかけて酒肴さけさかなをいいつけた一人の客があった。
草紅葉 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
惜しい事をしましたね。こうと寸法が初めから極っていたら、酒肴さけさかなは船の中で開くんでしたね。美しいねえさんに船を漕いで貰う、お酌もして貰う、両天秤を掛けるところを、肴は骨までしゃぶッて、瓢箪は一滴をとどめずは情け無い。
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
いやこれは/\どうも、それではどうも折角の心入こゝろいれも無になります、御意には入りますまいが、元より尊君の様なる正道潔白なるお方に差上げまするには、盗取ぬすみとりました穢れた金銀をもって求めました酒肴さけさかなではございません
「それが不思議なんだ、——敵討と言つたところで、花見茶番の敵討だ。竹光を拔き合せたところへ、筋書通り留め女が入つて、用意の酒肴さけさかなを開かうと言ふ手順だつたといふが、敵の虚無僧になつた男が、巡禮の方を眞刀で斬り殺してしまつたのだよ」
翌日あしたの大滝村へ怪しい黒の羽織を引掛ひっかけて、葮簀張よしずっぱりの茶屋へ来て酒肴さけさかなを並べ、衝立ついたての蔭で傳次が様子をうかゞって居ると、おやまが参ってしきりにお百度を踏み、取急いで帰ろうとすると飛出して、
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これから祝いに酒肴さけさかなで親類固めに仏の通夜と酒宴さかもりをして、翌日三日の朝、村の倉田平四郎くらたへいしろうという名主へとゞけをして、百姓角右衞門が多助を十文字に背負いまして、夫婦は須賀川まで送って来まして、夫婦は「どうか道をおいといなすッて」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
勝手を知っているから船に乗って一緒にけと、小兼に連れられて南山と申す別荘へ参りました所が、圖書は出ておりませんで、長治と申す下男ばかりで、どうして此の山の中で、酒肴さけさかなを拵えますにも大抵の事ではございませんのに、長治一人で早く出来ます訳もなし、どうもそんな事も不思議に存じまして、用場へ参ろうと思って