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辭儀
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じぎ
ふりがな文庫
“
辭儀
(
じぎ
)” の例文
新字:
辞儀
彼方
(
あつち
)
此方
(
こつち
)
と
搜
(
さが
)
す中、
漸
(
やつ
)
とのことで大きな
無花果
(
いちじく
)
の
樹蔭
(
こかげ
)
に
臥
(
ね
)
こんで
居
(
ゐ
)
るのを
見
(
み
)
つけ
出
(
だ
)
し、
親父
(
おやぢ
)
は
恭々
(
うや/\
)
しく
近寄
(
ちかよ
)
つて
丁寧
(
ていねい
)
にお
辭儀
(
じぎ
)
をして
言
(
い
)
ふのには
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
離
(
はな
)
るゝは
悲
(
かなし
)
けれど是も
修行
(
しゆぎやう
)
なれば決して
御案
(
おあん
)
じ下さるなとて
空々敷
(
そら/″\しく
)
も
辭儀
(
じぎ
)
をなし一先感應院へ歸り
下男
(
げなん
)
善助に向ひ
明朝
(
あした
)
早く出立すれば何卒
握飯
(
にぎりめし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
左樣
(
さやう
)
ならばと
挨拶
(
あいさつ
)
すれば
録之助
(
ろくのすけ
)
は
紙
(
かみ
)
づゝみを
頂
(
いたゞ
)
いて、お
辭儀
(
じぎ
)
申
(
まを
)
す
筈
(
はづ
)
なれど
貴孃
(
あなた
)
のお
手
(
で
)
より
下
(
くだ
)
されたのなれば、あり
難
(
がた
)
く
頂戴
(
ちようだい
)
して
思
(
おも
)
ひ
出
(
で
)
にしまする
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
駒次郎は、女の子のやうに、少し品を作つてお
辭儀
(
じぎ
)
をしました。色の白さも、襟の青さも、
裾
(
すそ
)
を引く
單衣
(
ひとえ
)
の長さも、そのまゝ芝居に出て來る二枚目です。
銭形平次捕物控:097 許婚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その強ひてしたやうなぎごちないお
辭儀
(
じぎ
)
にも、氣短かなそれでゐて
固苦
(
かたくる
)
しい言葉の調子にも、何かその上にかう云つてゐるやうに思はれるものがあつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
金太郎が
帽子
(
ぼうし
)
をとつてお
辭儀
(
じぎ
)
をすると、山下先生は
眼
(
め
)
を絲のやうに
細
(
ほそ
)
くして、春
休
(
やす
)
みは何日までか訊ねた。
坂道
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
『
起
(
お
)
きよ!』
女王樣
(
ぢよわうさま
)
が
鋭
(
するど
)
い
大
(
おほ
)
きな
聲
(
こゑ
)
で
申
(
まを
)
されました。三
人
(
にん
)
の
園丁等
(
えんていら
)
は
直
(
たゞ
)
ちに
跳
(
と
)
び
起
(
お
)
き、
王樣
(
わうさま
)
と、
女王樣
(
ぢちわうさま
)
と、
皇子方
(
わうじがた
)
と、それから
其他
(
そのた
)
の
者
(
もの
)
とに、
各々
(
おの/\
)
お
辭儀
(
じぎ
)
をし
初
(
はじ
)
めました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
何
(
ど
)
うだ
北八
(
きたはち
)
、
線路
(
せんろ
)
の
傍
(
わき
)
の
彼
(
あ
)
の
森
(
もり
)
が
鶯花園
(
あうくわゑん
)
だよ、
畫
(
ゑ
)
に
描
(
か
)
いた
天女
(
てんによ
)
は
賣藥
(
ばいやく
)
の
廣告
(
くわうこく
)
だ、そんなものに、
見愡
(
みと
)
れるな。おつと、また
其
(
その
)
古道具屋
(
ふるだうぐや
)
は
高
(
たか
)
さうだぜ、お
辭儀
(
じぎ
)
をされると
六
(
むづ
)
ヶしいぞ。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
お湯錢が
大人
(
おとな
)
二錢か一錢五厘といふと、私は、たいした經濟觀念の鋭い小娘であつたやうであるが、お膳の前へ坐ると、頂きますとお
辭儀
(
じぎ
)
をするし、お終ひになると、御馳走さまといつたり
日本橋あたり
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
お
辭儀
(
じぎ
)
したあと
言
(
い
)
ふことは
鸚鵡:(フランス)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
錢
(
ぜに
)
やお
辭儀
(
じぎ
)
の無いとこや
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
持來るに長兵衞是は
先刻
(
さつき
)
の
口止
(
くちどめ
)
が併しお氣の毒と笑ひながら
豬口
(
ちよく
)
を
取
(
とり
)
酒
(
さけ
)
と
湯
(
ゆ
)
の
辭儀
(
じぎ
)
は仕ない者なりお
燗
(
かん
)
が
能
(
よい
)
中
(
うち
)
と
波々
(
なみ/\
)
受
(
うけ
)
是
(
これ
)
より長兵衞長八の兩人は酒を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
暫
(
しばら
)
くして
其男
(
そのをとこ
)
は
丁寧
(
ていねい
)
にお
辭儀
(
じぎ
)
を
爲
(
し
)
て、
校長
(
かうちやう
)
も
至極
(
しごく
)
丁寧
(
ていねい
)
に
禮
(
れい
)
をして、そして
二人
(
ふたり
)
は
別
(
わか
)
れました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
叔母さんに言はれて、お信乃は泣きじやくり乍ら、素直にお
辭儀
(
じぎ
)
しました。十三といふにしては、少し柄の大きい方、まだほんの小娘ですが、可愛らしい顏立をして居ります。
銭形平次捕物控:303 娘の守袋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『え、
何
(
なん
)
ですか』と
愛
(
あい
)
ちやんは
丁寧
(
ていねい
)
に
答
(
こた
)
へて、『
貴方
(
あなた
)
はこれで五
度
(
たび
)
お
辭儀
(
じぎ
)
をしましたね?』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「かうやつて、かう
挽
(
ひ
)
いてるんだぜ、
木挽
(
こびき
)
の
小僧
(
こぞう
)
だぜ。お
前樣
(
まへさん
)
はおかみさんだらう、
柳屋
(
やなぎや
)
のおかみさんぢやねえか、それ
見
(
み
)
ねえ、
此方
(
こつち
)
でお
辭儀
(
じぎ
)
をしなけりやならないんだ。ねえ、」
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
他
(
ほか
)
の
者
(
もの
)
は
云
(
い
)
ひ
合
(
あは
)
せたやうに
四邊
(
あたり
)
を
見廻
(
みまは
)
し、それから一
齊
(
せい
)
に
腰
(
こし
)
を
低
(
ひく
)
めてお
辭儀
(
じぎ
)
をしました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
一と思ひに障子を開けると、プンと藥の
籠
(
こも
)
つた臭ひ、中に寢て居るのは、十八九の若い娘ですが、姉に助けられて起直ると、それでも床の上に
坐
(
すわ
)
つてお行儀よくお
辭儀
(
じぎ
)
をするのです。
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
なし
茶碗
(
ちやわん
)
に
汲
(
つぎ
)
て
舌
(
した
)
打鳴
(
うちなら
)
し呑ける程に
胸
(
むね
)
に一物ある寶澤は
酌
(
しやく
)
など致し種々と
勸
(
すゝ
)
めける婆は
好物
(
かうぶつ
)
の酒なれば勸めに隨ひ
辭儀
(
じぎ
)
もせず呑ければ
漸次
(
しだい
)
に
醉
(
よひ
)
出て今は
正體
(
しやうたい
)
無
(
なく
)
醉臥
(
ゑひふし
)
たり寶澤熟々
此體
(
このてい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「其處に居る野郎で、——やい三次、此處へ來て挨拶をしな。錢形の親分さんが訊きてえことがあるとよ、——あれ、あんな野郎だ。
頬冠
(
ほゝかむ
)
りをしたまゝ顎をしやくるのは、手前の
辭儀
(
じぎ
)
かい」
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
石川孫三郎は、手を突いてまた眞四角にお
辭儀
(
じぎ
)
をするのです。
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
辭
部首:⾟
19画
儀
常用漢字
中学
部首:⼈
15画
“辭”で始まる語句
辭
辭退
辭別
辭句
辭職
辭色
辭宜
辭氣
辭稱
辭義