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裏山
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うらやま
ふりがな文庫
“
裏山
(
うらやま
)” の例文
「……
裏山
(
うらやま
)
へ入ると、
蕗
(
ふき
)
ぐらいあるかもしれないし、ひょっとすると、川には
岩魚
(
いわな
)
なんかいるかも知れないわ。……ともかく、出かけてみるこったわ」
キャラコさん:04 女の手
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
兩人
(
りやうにん
)
の
裾
(
すそ
)
の
所
(
ところ
)
が、
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
横
(
よこ
)
、
一間
(
いつけん
)
に
三尺
(
さんじやく
)
、
張
(
はり
)
だしの
半戸
(
はんと
)
だな、
下
(
した
)
が
床張
(
ゆかば
)
り、
突當
(
つきあた
)
りがガラス
戸
(
ど
)
の
掃
(
はき
)
だし
窓
(
まど
)
で、そこが
裏山
(
うらやま
)
に
向
(
むか
)
つたから、
丁
(
ちやう
)
どその
窓
(
まど
)
へ
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
去年
(
きょねん
)
も、この
月半
(
つきなか
)
ばに
山
(
やま
)
を
下
(
お
)
りたのだが、
今年
(
ことし
)
は、いつもより
冬
(
ふゆ
)
が
早
(
はや
)
いらしい。」と、
主人
(
しゅじん
)
は、
立
(
た
)
って、
窓
(
まど
)
の
障子
(
しょうじ
)
を
開
(
あ
)
けて、
裏山
(
うらやま
)
の
方
(
ほう
)
をながめました。
深山の秋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いつもとは
異
(
こと
)
なり、その
日
(
ひ
)
は
修行場
(
しゅぎょうば
)
の
裏山
(
うらやま
)
から、
奥
(
おく
)
へ
奥
(
おく
)
へ
奥
(
おく
)
へとどこまでも
険阻
(
けんそ
)
な
山路
(
やまみち
)
を
分
(
わ
)
け
入
(
い
)
りました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
この
裏山
(
うらやま
)
禪頂
(
ぜんちやう
)
は、昔は僧侶がよく行をやつたところで、山中到る處に今でも猶その禪頂小屋の殘つてゐるのを見る。私の知つてるだけでも、唐澤、女峰、志津などがある。
日光
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
あの
死骸
(
しがい
)
を
見
(
み
)
つけたのは、わたしに
違
(
ちが
)
ひございません。わたしは
今朝
(
けさ
)
何時
(
いつ
)
もの
通
(
とほ
)
り、
裏山
(
うらやま
)
の
杉
(
すぎ
)
を
伐
(
き
)
りに
參
(
まゐ
)
りました。すると
山陰
(
やまかげ
)
の
藪
(
やぶ
)
の
中
(
なか
)
に、あの
死骸
(
しがい
)
があつたのでございます。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
或
(
あ
)
る
日
(
ひ
)
、
夫婦
(
ふうふ
)
して
仲睦
(
なかむつま
)
じくお
茶
(
ちや
)
をのんでゐると、そこへ
雉
(
きじ
)
の
子
(
こ
)
が
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
を一つ
葉
(
ぱ
)
、
啣
(
くわ
)
えてきて、おいて
行
(
ゆ
)
きました。それは
裏山
(
うらやま
)
の
神樣
(
かみさま
)
からでした。
何
(
なに
)
か
書
(
か
)
いてありました。みると
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
人の知らぬ
小太郎山
(
こたろうざん
)
の峡をぬけて、
奥
(
おく
)
へ奥へと二
里
(
り
)
ほどはいった
裏山
(
うらやま
)
、ちょうど、
白姫
(
しらひめ
)
の
峰
(
みね
)
と
神仙
(
しんせん
)
ヶ
岳
(
たけ
)
との三
山
(
ざん
)
にいだかれた
谷間
(
たにま
)
で、その渓流にそった
盆地
(
ぼんち
)
の一
角
(
かく
)
を
杣
(
そま
)
や
猟師
(
りょうし
)
は
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
月影
(
つきかげ
)
は、
夕顏
(
ゆふがほ
)
のをかしく
縋
(
すが
)
れる
四
(
よ
)
ツ
目
(
め
)
垣
(
がき
)
一重
(
ひとへ
)
隔
(
へだ
)
てたる
裏山
(
うらやま
)
の
雜木
(
ざふき
)
の
中
(
なか
)
よりさして、
浴衣
(
ゆかた
)
の
袖
(
そで
)
に
照添
(
てりそ
)
ふも
風情
(
ふぜい
)
なり。
逗子だより
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
やがてのんべえ は
樹深
(
こぶか
)
い
裏山
(
うらやま
)
のお
宮
(
みや
)
の
前
(
まへ
)
にあらはれました。そして
地
(
ぢ
)
べたに
跪
(
ひざまづ
)
いて
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
裏山
(
うらやま
)
は、
雲
(
くも
)
が
切
(
き
)
れて、
秋
(
あき
)
の
日
(
ひ
)
があたたかそうに
照
(
て
)
らしていました。
猟師と薬屋の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ドドーンと、
裏山
(
うらやま
)
の上で、不意にとどろいた一発の
狼煙
(
のろし
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
程
(
ほど
)
たつて、
裏山
(
うらやま
)
の
小山
(
こやま
)
を
一
(
ひと
)
つ
越
(
こ
)
した
谷間
(
たにあひ
)
の
巖
(
いは
)
の
穴
(
あな
)
に、
堆
(
うづたか
)
く、その
餅
(
もち
)
が
蓄
(
たくは
)
へてあつた。
鼬
(
いたち
)
は
一
(
ひと
)
つでない。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この
前
(
まえ
)
、
母
(
はは
)
ぐまと
子
(
こ
)
ぐまの
遊
(
あそ
)
んでいた、
裏山
(
うらやま
)
までやってきました。
猟師と薬屋の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『
奥方様
(
おくがたさま
)
。』……は
情
(
なさけ
)
ない。
少
(
すこ
)
し
裏山
(
うらやま
)
へ
近
(
ちか
)
く
成
(
な
)
つたと
思
(
おも
)
ふと、
女
(
をんな
)
の
声
(
こゑ
)
が
交
(
まじ
)
つて
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
裏
常用漢字
小6
部首:⾐
13画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“裏”で始まる語句
裏
裏店
裏梯子
裏面
裏口
裏手
裏庭
裏門
裏通
裏漉