“月半”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つきなか75.0%
つきなかば25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
去年きょねんも、この月半つきなかばにやまりたのだが、今年ことしは、いつもよりふゆはやいらしい。」と、主人しゅじんは、って、まど障子しょうじけて、裏山うらやまほうをながめました。
深山の秋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この夜二人はただうれしくて面白くて、将来の話などしないで寝てしまった。翌朝お千代が来た時までに、とにかく省作がまず一人で東京へ出ることとこの月半つきなか出立しゅったつするという事だけきめた。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
ところが注文の来たのが月半つきなかば、十四日でして二十五日までにと云うんだから、どう骨を折ったって二千俵と云う数が寄りっこありませんや。とうてい駄目だからって、一応断りました。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)