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草木
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さうもく
ふりがな文庫
“
草木
(
さうもく
)” の例文
見性
(
けんしやう
)
した
日
(
ひ
)
に、
嬉
(
うれ
)
しさの
餘
(
あま
)
り、
裏
(
うら
)
の
山
(
やま
)
へ
馳
(
か
)
け
上
(
あが
)
つて、
草木
(
さうもく
)
國土
(
こくど
)
悉皆
(
しつかい
)
成佛
(
じやうぶつ
)
と
大
(
おほ
)
きな
聲
(
こゑ
)
を
出
(
だ
)
して
叫
(
さけ
)
んだ。さうして
遂
(
つひ
)
に
頭
(
あたま
)
を
剃
(
そ
)
つてしまつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
草木
(
さうもく
)
及
(
およ
)
び
地上
(
ちじやう
)
の
霜
(
しも
)
に
瞬
(
まばた
)
きしながら
横
(
よこ
)
にさうして
斜
(
なゝめ
)
に
射
(
さ
)
し
掛
(
か
)
ける
日
(
ひ
)
に
遠
(
とほ
)
い
西
(
にし
)
の
山々
(
やま/\
)
の
雪
(
ゆき
)
が
一頻
(
ひとしきり
)
光
(
ひか
)
つた。
凡
(
すべ
)
てを
通
(
つう
)
じて
褐色
(
かつしよく
)
の
光
(
ひかり
)
で
包
(
つゝ
)
まれた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼女は暇さへあれば
何時
(
いつ
)
も沼のほとりにたゝずんだ。彼女ほどに熱情的な愛着を以つて
草木
(
さうもく
)
禽獣
(
きんじう
)
に親んだ者はなかつた。
愛は、力は土より
(新字旧仮名)
/
中沢臨川
(著)
之をアイヌ間に存する口碑に
徴
(
ちやう
)
するに、コロボックルは土を堀り窪めて
低所
(
ていしよ
)
を作り、木の
幹
(
みき
)
枝
(
えだ
)
を以て屋根の骨とし、之を
草木
(
さうもく
)
の葉にて覆ひて住居とせしものの如し。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
草木
(
さうもく
)
も、人間も、あらゆる感情も元のままだ。愛だとかなんだとかいふ美しい感情も元のままだ。それに己だけは亡くなつてしまふ。何があつても、見ることが出来ない。
死
(新字旧仮名)
/
ミハイル・ペトローヴィチ・アルチバシェッフ
(著)
▼ もっと見る
人間
(
にんげん
)
も
鳥獣
(
てうぢゆう
)
も
草木
(
さうもく
)
も、
混虫類
(
こんちゆうるゐ
)
も
皆
(
みんな
)
形
(
かたち
)
こそ
変
(
かは
)
つて
居
(
ゐ
)
てもおんなじほどのものだといふことを。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
準備をしてゐる久しい間には、
折々
(
をり/\
)
成功の時の光景が
幻
(
まぼろし
)
のやうに目に浮かんで、地上に血を流す役人、脚下に
頭
(
かうべ
)
を
叩
(
たゝ
)
く金持、それから
草木
(
さうもく
)
の風に
靡
(
なび
)
くやうに
来
(
きた
)
り
附
(
ふ
)
する諸民が見えた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
氣※
(
きかう
)
の
工合
(
ぐあひ
)
や、
草木
(
さうもく
)
の
種類
(
しゆるい
)
などで
觀
(
み
)
ると、
亞弗利加
(
アフリカ
)
の
沿岸
(
えんがん
)
にも
近
(
ちか
)
い
樣
(
やう
)
な
氣持
(
きもち
)
もする。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
教会
(
けうくわい
)
は
草木
(
さうもく
)
又
(
また
)
は
動物
(
どうぶつ
)
の如き
自然物
(
しぜんぶつ
)
にあらず、草木は
時期
(
じき
)
を
定
(
さだ
)
めて
花
(
はな
)
を
有
(
も
)
ち
菓
(
み
)
を
結
(
むす
)
び、
小児
(
せうに
)
は
或
(
あ
)
る
時期
(
じき
)
を
経過
(
けいくわ
)
すれば
成人
(
せいじん
)
して
智力
(
ちりよく
)
の
啓発
(
けいはつ
)
に至るべし、
然
(
しか
)
れども
教会
(
けうくわい
)
は
人為的
(
じんゐてき
)
なり、
復興
(
ふくこう
)
せんと
欲
(
ほつ
)
せば
明日
(
めうにち
)
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
ひとしれず
草木
(
さうもく
)
の種を研ぐとても
幼き妹に
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
草木
(
さうもく
)
の値を知るのだ
愛の詩集:03 愛の詩集
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
草木
(
さうもく
)
の
眠
(
ねむ
)
りに
落
(
お
)
ち
去
(
さ
)
る
少
(
すくな
)
くとも五六十
日
(
にち
)
の
間
(
あひだ
)
は、
彼等
(
かれら
)
は
稀
(
まれ
)
に
冬懇
(
ふゆばり
)
というて
麥
(
むぎ
)
の
畦間
(
うねま
)
を
耕
(
たがや
)
すことや
林
(
はやし
)
の
間
(
あひだ
)
に
落葉
(
おちば
)
や
薪
(
たきゞ
)
を
求
(
もと
)
めることがあるに
過
(
す
)
ぎぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
思ふにコロボツクルは是等の
石器
(
せきき
)
を用ゐて
草木
(
さうもく
)
の
實
(
み
)
を
壓
(
を
)
し
潰
(
つぶ
)
し
食用
(
しよくえう
)
の
粉
(
こ
)
を
製
(
つく
)
りしならん。石皿の
名
(
な
)
は
决
(
けつ
)
して
適切
(
てきせつ
)
には非ざれど、
他
(
た
)
に
好
(
よ
)
き名を
思
(
おも
)
ひ付かざれば
姑
(
しばら
)
く
通稱
(
つうしやう
)
に從ふのみ。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
その亭の庭にも
草木
(
さうもく
)
茂み
純情小曲集:02 純情小曲集
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
恐
(
おそ
)
ろしく
潔癖
(
けつぺき
)
な
霜
(
しも
)
は
其
(
そ
)
の
見窄
(
みすぼ
)
らしい
草木
(
さうもく
)
の
葉
(
は
)
を
地上
(
ちじやう
)
に
躪
(
にじ
)
りつけた。
人間
(
にんげん
)
の
手
(
て
)
を
藉
(
か
)
りたものは
田
(
た
)
でも
畑
(
はた
)
でも
人間
(
にんげん
)
の
手
(
て
)
を
藉
(
か
)
りて
到處
(
いたるところ
)
をからりとさせる。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
わが
草木
(
さうもく
)
とならん日に
父の墓に詣でて
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
わが
草木
(
さうもく
)
とならん日に
宿命
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
“草木”の意味
《名詞》
草 木(そうもく、そうぼく)
草と木。また、植物。
(出典:Wiktionary)
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
“草木”で始まる語句
草木瓜
草木染
草木図説
草木子
草木国土
草木禽獣
草木育種
草木花卉
草木国土悉皆成仏