幼き妹におさなきいもうとに
いもうとよ、 そのいぢらしき顏をあげ。 みよ兄は手に水桃をささげもち、 いつさんにきみがかたへにしたひよる、 この東京の日くれどき、 兄の戀魚は青らみてゆきて、 日毎にいたみしたたり、 いまいきもたえだえ、 あい子よ、 ふたり哀しき日のした …