北原白秋氏に捧ぐ 萩原の今ゐる二階家から本郷動坂あたりの町家の屋根が見え、木立を透いて赤い色の三角形の支那風な旗が、いつも行くごとに閃めいて見えた。このごろ木立の若葉が茂り合つたので風でも吹いて樹や莖が動かないとその赤色の旗が見られなかつた …
著者 | 萩原朔太郎 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
初出 | 夜汽車「朱欒 第三卷第五號」1913(大正2)年5月号 こころ「朱欒 第三卷第五號」1913(大正2)年5月号 女よ「朱欒 第三卷第五號」1913(大正2) |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約18分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約29分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
直
情
追風
器物
喰
生涯
故郷
艶
草木
歩廊
欄干
往
扉
天日
瞳
外
頬
貪婪
一所
焚
四方
諧謔
唾
淵
花鳥
音
軋
辛
鋪石
背後
研
瞳
眼
白痴
水脈
欄干
核
山脈
山科
土
口金
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