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後日
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ごじつ
ふりがな文庫
“
後日
(
ごじつ
)” の例文
これは博士の書斎にある
書類棚
(
しょるいだな
)
の、原稿袋の中に保存せられていたもので、
後日
(
ごじつ
)
これを発見した人々の間に問題となった一文である。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
不二夫君は、
後日
(
ごじつ
)
のしょうこにと、たいせつにパジャマのポケットに入れていた、ゆうべの脅迫状を取りだして喜多村にしめすのでした。
大金塊
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
余は
不足
(
ふそく
)
の
品
(
しな
)
と余分の
品
(
しな
)
との
直接交換
(
ちよくせつこうくわん
)
のみならず、必要以外の品と雖も
後日
(
ごじつ
)
の
用
(
よう
)
を考へて取り換へ置く事も有りしならんと思惟するなり
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
「いいつけを
守
(
まも
)
って、すなおにはたらく者へは、
後日
(
ごじつ
)
、じゅうぶんな
褒美
(
ほうび
)
をくれるし、とやこう申すやつは
斬
(
き
)
ってすてるからさよう
心得
(
こころえ
)
ろ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一
私儀
(
わたくしぎ
)
狂言作者志望につき福地先生
門生
(
もんせい
)
と
相成
(
あいなり
)
貴座
(
きざ
)
楽屋へ
出入被差許候上者
(
でいりさしゆるされそうろううえは
)
劇道の秘事楽屋一切の密事
決而
(
けっして
)
口外
致間敷
(
いたすまじく
)
候
依而
(
よって
)
後日
(
ごじつ
)
のため
一札如件
(
いっさつくだんのごとし
)
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
ロレ
諸天善神
(
しょてんぜんじん
)
、
願
(
ねが
)
はくは
此
(
この
)
神聖
(
しんせい
)
なる
式
(
しき
)
に
笑
(
ゑ
)
ませられませい、ゆめ
後日
(
ごじつ
)
悲哀
(
かなしみ
)
を
降
(
くだ
)
さしまして
御譴責
(
ごけんせき
)
遊
(
あそ
)
ばされますな。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「わたくしは人に仕えることの出来る者ではありません。あなたとは不釣合いです。なまじいに結婚して
後日
(
ごじつ
)
の恨みを残すような事があってはなりません」
中国怪奇小説集:07 白猿伝・其他(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
(2) 予算ノ
款項
(
かんこう
)
ニ超過シ又ハ予算ノ
外
(
ほか
)
ニ生シタル支出アルトキハ
後日
(
ごじつ
)
帝国議会ノ
承諾
(
しょうだく
)
ヲ求ムルヲ要ス
大日本帝国憲法
(旧字旧仮名)
/
日本国
(著)
後日
(
ごじつ
)
、
東京驛
(
とうきやうえき
)
へ
歸
(
かへ
)
つた
時
(
とき
)
、
居合
(
ゐあ
)
はせた
赤帽君
(
あかばうくん
)
に、その二十四——のを
聞
(
き
)
くと、
丁
(
ちやう
)
ど
非番
(
ひばん
)
で
休
(
やす
)
みだと
云
(
い
)
ふ。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
かれは日記帳に、「あゝわれつひに
堪
(
た
)
へんや、あゝわれつひに
田舎
(
いなか
)
の一教師に
埋
(
うも
)
れんとするか。明日! 明日は万事定まるべし。村会の夜の集合!
噫
(
ああ
)
! 一語以て
後日
(
ごじつ
)
に寄す」
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
この差の起こる
所以
(
ゆえん
)
は、アメリカ人はもっと
金
(
かね
)
を欲しい、
自
(
みずか
)
ら
貯蓄
(
ちょちく
)
して
後日
(
ごじつ
)
安楽に暮らそうというのである。イギリス人はこんにちの制度ではほとんど家族の顔を見ることも出来ない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
これと婚姻を通ずるも
後日
(
ごじつ
)
生計
(
せいけい
)
の見込なしとて、一概に
擯斥
(
ひんせき
)
する者あり。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
この男が
後日
(
ごじつ
)
成金になって十七万円の講堂を寄附した当座、明治学園では神さまの次が赤羽さんのようだった。
尤
(
もっと
)
もジョンソン博士も猪股先生も死んでしまったから、学風が幾分変ったのだろう。
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
この思想中には
後日
(
ごじつ
)
の将軍たる、徳川政府最後の将軍
慶喜
(
よしのぶ
)
公すら
含蓄
(
がんちく
)
したるものにして、烈公、藤田の徒は申すにも及ばず、その散じて、天下の尊攘家を喚起し、その流れて薩摩に入りたるもの
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
尚その命令書には『
追
(
おっ
)
テ
後日
(
ごじつ
)
何等カノ命令アルマデハ本件ニ関シ総指揮官部へ報告ニ及バズ』と
但書
(
ただしがき
)
を書くから、予め
諒承
(
りょうしょう
)
ありたい
独本土上陸作戦:――金博士シリーズ・3――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
出て来たらどんなにも詫びて——と市十郎は、自責のつぐないを
後日
(
ごじつ
)
に期して、その後もその木賃から子を負って、毎日、どこともなく出歩いていた。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
団十郎に何の
料簡
(
りょうけん
)
があったわけではなく、彼の性質として、自分の思ったことを率直に言ったに過ぎないのであるが、それを覚ったのは遥かに
後日
(
ごじつ
)
のことで
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
と
姫
(
ひめ
)
を
救
(
すく
)
ひ
出
(
いだ
)
さんため、
只
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
にて
參
(
まゐ
)
りしは、
窃
(
ひそか
)
に
庵室
(
いほり
)
にかくまひおき、
後日
(
ごじつ
)
機
(
をり
)
を
見
(
み
)
て、ロミオへ
送
(
おく
)
り
屆
(
とゞ
)
けん
存念
(
ぞんねん
)
、
然
(
しか
)
るに
參
(
まゐ
)
り
見
(
み
)
れば、
姫
(
ひめ
)
の
目覺
(
めざ
)
むる
少
(
すこ
)
しき
前方
(
まへかた
)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
それに、これらの
勇
(
いさ
)
ましい少年たちは、
後日
(
ごじつ
)
、またどのような手がらをたてないものでもないのです。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
これ
必定
(
ひつじょう
)
、駈落の侍が
路用
(
ろよう
)
の金なるべしと心付き候へば、なほ更空恐しく相なり、
後日
(
ごじつ
)
の掛り合になり候ては一大事と、そのまゝ捨て置き立去らむと致せしが、ふとまた
思直
(
おもいなお
)
せば
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
さて
日
(
ひ
)
が
出口
(
でぐち
)
から、裏山のその
蛇
(
じゃ
)
の
矢倉
(
やぐら
)
を案内しよう、と
老実
(
まめ
)
やかに勧めたけれども、この際、
観音
(
かんおん
)
の
御堂
(
みどう
)
の
背後
(
うしろ
)
へ通り越す
心持
(
こころもち
)
はしなかったので、
挨拶
(
あいさつ
)
も
後日
(
ごじつ
)
を期して、散策子は
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
後日
(
ごじつ
)
において
小栗上野介
(
おぐりこうずけのすけ
)
の如きもまたその一なりと
謂
(
い
)
わざるを得ず。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
今日こそ世人の
軽々
(
けいけい
)
看過するところならんといえども、その実は恐るべき禍乱の徴候にして、我が輩は天下
後日
(
ごじつ
)
の世相を臆測し、日本の学問は不幸にして政治に附着して、その惨状の極度はかの趙末
学問の独立
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
したがって自分は子守か
乳母
(
うば
)
の真似をしていればよいと思うか、あるいは自分の
預
(
あずか
)
れるものは日本国を
負
(
お
)
うて立つ
後日
(
ごじつ
)
の国民である。中には貴族の子もあり
富豪
(
ふごう
)
の愛嬢もあり、また学者の
後裔
(
こうえい
)
もある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「
後日
(
ごじつ
)
の為めに指紋を取って置いたのさ——それとなくね」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
危
(
あやう
)
く四馬剣尺の
魔手
(
ましゅ
)
からのがれた、春木、牛丸の二少年は、つぎの日、山をくだると、そこで
後日
(
ごじつ
)
を約して戸倉老人とわかれた。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
さゝ、
速
(
はや
)
う
去
(
い
)
なしゃれ。
生存
(
いきながら
)
へて、
後日
(
ごじつ
)
、
自分
(
じぶん
)
は、
狂人
(
きちがひ
)
の
仁情
(
なさけ
)
で、
危
(
あやふ
)
い
所
(
ところ
)
を
助
(
たす
)
かったとお
言
(
い
)
ひなされ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
名分
(
めいぶん
)
はそれだったが、彼の意中には、べつに何か
後日
(
ごじつ
)
のための目的があったのかも分らない。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これについて、
後日
(
ごじつ
)
、わが金博士はこのことを伝え聞き、そしてしずかにいったことである。
人造人間戦車の機密:――金博士シリーズ・2――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
佐々木道誉や左近らが、わしの性根を見てやろうと、寄ってたかって杯を
強
(
し
)
いるものに相違ない。すでに宵からの酒。さりとて、ここでぶざまな酔い崩れなど見せては
後日
(
ごじつ
)
の笑われぐさ。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
多分このお守袋は、彼女がミマツ団員の誰かに拾いあげられた当時、気のきいた女団員が、
後日
(
ごじつ
)
のために、ひそかに二重のお守袋をつくって、房枝の
膚
(
はだ
)
につけ、きせておいたものらしい。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この伊那丸に恩義を売りつけ、柴田が配下に立たせよう
計
(
はか
)
りごとか、または、
後日
(
ごじつ
)
に、人穴城をうばおうという汝らの
奸策
(
かんさく
)
、この伊那丸は
若年
(
じゃくねん
)
でも、そのくらいなことは、あきらかに読めている
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
菊亭右大臣
(
きくていうだいじん
)
ともある
堂上
(
どうじょう
)
の
館
(
やかた
)
へ、うかつに手を入れれば、
後日
(
ごじつ
)
朝廷
(
ちょうてい
)
から、どんなおとがめがあるかもしれないから——これは
秀吉
(
ひでよし
)
じしんの手をもってしても、めったなことはできないのであろう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
待っていましたという風に答えては、佐吉め、
嗅
(
か
)
ぎつけておるナと、かえってこの主人にはおもしろくない気持が
後日
(
ごじつ
)
にやってくるにちがいない。ぼやっとして見せるに限ると、考えたからである。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
後日
(
ごじつ
)
。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“後日”の意味
《名詞》
後日(ごじつ)
ある時から後の日。
今後。将来。
(出典:Wiktionary)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“後日”で始まる語句
後日譚