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年々
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ねん/\
又此國債が一
般會計に
年々巨額な
國債を
計上することから
殖えるのであるとすると、
國の
財政の
不健全な
結果が
國債の
不整理となつて
現れる。
雪国の人は春にして春をしらざるをもつて
生涯を
終る。これをおもへば
繁栄豊腴の
大都会に
住て
年々歳々梅柳媆色の春を
楽む事
実に
天幸の人といふべし。
知らぬものは真の
文雅の
士とおもひ、
訪よるさへも多ければ、
忽ち
諸国にも
園の名を
馨らせ、
枝葉の
栄え、それのみか、
根堅き
名園を
斯く
遺して
年々の
繁昌、なみ/\の
智恵
利をもつて
歐洲の
某強國と
結托して、
年々五千
萬弗に
近い
賄賂を
納めて
居る
爲に、
却つて
隱然たる
保護を
受け、
折ふし
其船が
貿易港に
停泊する
塲合には
立派な
國籍を
有する
船として
蒸暑いのが
續くと、
蟋蟀の
聲が
待遠い。……
此邊では、
毎年、
春秋社の
眞向うの
石垣が
一番早い。
震災前までは、
大がい
土用の
三日四日めの
宵から
鳴きはじめたのが、
年々、やゝおくれる。
二
年此方、
地方自治體はやう/\
饒になつたので、
其管下に
病院の
設立られるまで、
年々三百
圓づつを
此の
町立病院に
補助金として
出す
事となり、
病院では
其れが
爲に
醫員を
一人増す
事と
定められた。
に、
食まるゝこと
年々その
数を
知らず
雪国の人は春にして春をしらざるをもつて
生涯を
終る。これをおもへば
繁栄豊腴の
大都会に
住て
年々歳々梅柳媆色の春を
楽む事
実に
天幸の人といふべし。
我國の
國債の
状態を
見ると、
今日既に五十九
億圓に
達して
居り
從來の
大勢を
以て
計れば
年々巨額の
國債が
殖えるのであつて百
億圓に
達するも
餘り
遠からざることである。
唐の
秦韜玉が
村女の
詩に、
最恨むは
年々金線を
圧て
他人の
為に
嫁の
衣装を
作るといひしは
宜なる
哉々々。