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一尺
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いつしやく
ふくろ(
鶚)は
體が
一尺もあり、
暗褐色の
羽毛を
趾までかぶつてゐます。
翅が
非常に
軟ですから
飛ぶときに
音がしません。
肩が
頸より
高く
聳えて、
俗に
引傾りと
云ふ
代物、
青ン
膨れの
腹大なる
瓜の
如しで、
一尺餘りの
棚ツ
尻、
剩へ
跛は
奈何。
これは
五六寸から
一尺ぐらゐの
長さのものでありまして、
圓い
棒の
頭の
所が
膨れてゐます。その
膨れたところに、
種々模樣の
彫つてあるものもあります。
砂に
喰止まる
事の
出來ぬ
齒輪車は、
一尺進んではズル/″\、二三
尺掻上つてはズル/″\。
其内に
車輪も
次第々々に
砂に
埋もれて、
最早一寸も
動かなくなつた。
處を、
君達、それ
見よ
春家。と、
袖を
去る
事一尺ばかり。
春家顏の
色は
朽し
藍のやうに
成つて、
一聲あつと
叫びもあへず、
立たんとするほどに
二度倒れた。
またこれとは
反對に、
一尺にも
近い
斧がありますが、これもまだどうも
實用には
不適當です。おそらく
寶物か、あるひは
石斧を
造る
家の
看板であつたかも
知れません。
今私の
想像するが
如く
秘密造船所が
全く
海水の
爲めに
破壞されて、十二の
樽が
其一個でも
流失したものならば、
吾等は
最早本島から
一尺も
外へ
出る
事は
出來ないのです、
左樣
拾つて
来たのは
雄鹿の
角の
折、
山深ければ
千歳の
松の
根に
生ふると
聞く、
伏苓と
云ふものめいたが、
何、
別に……
尋常の
樹の
枝、
女の
腕ぐらゐの
細さで、
一尺有余也。