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晴天
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せいてん
ふりがな文庫
“
晴天
(
せいてん
)” の例文
低い声であったが、これは実に
晴天
(
せいてん
)
の
霹靂
(
へきれき
)
だ。一郎も二郎も、余りに意外な明智の言葉に、あっけにとられて、暫くは口も利けなかった。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
当院
(
たうゐん
)
屋根普請
(
やねふしん
)
勧化
(
くわんけ
)
の
為
(
ため
)
本堂
(
ほんだう
)
に
於
(
おい
)
て
晴天
(
せいてん
)
七日の間芝居
興行
(
こうぎやう
)
せしむるものなり、
名題
(
なだい
)
は
仮名手本
(
かなでほん
)
忠臣蔵役人替名とありて
役者
(
やくしや
)
の名
多
(
おほ
)
くは
変名
(
へんみやう
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
氣
(
き
)
がかりな
雲
(
くも
)
は、
其
(
そ
)
の
黒
(
くろ
)
い
影
(
かげ
)
で、
晴天
(
せいてん
)
にむら/\と
湧
(
わ
)
いたと
思
(
おも
)
ふと、
颶風
(
はやて
)
だ。
貴女
(
あなた
)
。……
誰
(
だれ
)
もお
媼
(
ばあ
)
さんの
御馬前
(
ごばぜん
)
に
討死
(
うちじに
)
する
約束
(
やくそく
)
は
豫
(
かね
)
て
無
(
な
)
いらしい。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
白氏
(
はくし
)
が
晴天
(
せいてん
)
の雨の
洒落
(
しやれ
)
ほどにはなく
候
(
そろ
)
へども
昨日
(
さくじつ
)
差上
(
さしあ
)
げ
候
(
そろ
)
端書
(
はがき
)
十五
枚
(
まい
)
もより風の
枯木
(
こぼく
)
の吹けば飛びさうなるもののみ、
何等
(
なんら
)
風情
(
ふぜい
)
をなすべくも
候
(
そろ
)
はず
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
高山
(
こうざん
)
のはひまつ
帶
(
たい
)
にはらいちょう(
雷鳥
(
らいちよう
)
)といふものがゐます。
晴天
(
せいてん
)
には
草
(
くさ
)
むらにかくれて
出
(
で
)
て
來
(
き
)
ませんが、
曇
(
くも
)
つた
日
(
ひ
)
などには、とんで
來
(
き
)
て
驚
(
おどろ
)
かされることがあります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
▼ もっと見る
聞て如何にも今日は
晴天
(
せいてん
)
にて
長閑
(
のどか
)
にはあれど得て
斯樣
(
かやう
)
なる日は
雨下
(
あまおろ
)
しといふ事あり能々天氣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
十年前のころは、夜が明けて、空が晴れていると、空襲があるという予想から、
晴天
(
せいてん
)
を
恨
(
うら
)
んだものである。この頃は、晴れていようが、曇っていようが、どっちでも大した
差違
(
さい
)
はない。
今昔ばなし抱合兵団:――金博士シリーズ・4――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
土
(
つち
)
や
空気
(
くうき
)
や水のいぶき、または
闇
(
やみ
)
の中にうごめいてる、
飛
(
と
)
んだりはったり
泳
(
およ
)
いだりしている
小
(
ちい
)
さな
生物
(
いきもの
)
の、歌や
叫
(
さけ
)
びや音、または
晴天
(
せいてん
)
や雨の
前兆
(
ぜんちょう
)
、または
夜
(
よる
)
の
交響曲
(
シンフォニー
)
の
数
(
かぞ
)
えきれないほどの
楽器
(
がっき
)
など
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
大豆
(
だいづ
)
を
引
(
ひ
)
いたのはそれでも
稀
(
まれ
)
な
晴天
(
せいてん
)
であつたので「いひ
返
(
がへ
)
し」に
來
(
く
)
る
筈
(
はず
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
た
南
(
みなみ
)
の
女房
(
にようばう
)
を
頼
(
たの
)
んだ。
彼等
(
かれら
)
は
相互
(
さうご
)
の
便宜上
(
べんぎじやう
)
手間
(
てま
)
の
交換
(
かうくわん
)
をするのであるが、
彼等
(
かれら
)
はそれを「いひどり」というて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
当院
(
たうゐん
)
屋根普請
(
やねふしん
)
勧化
(
くわんけ
)
の
為
(
ため
)
本堂
(
ほんだう
)
に
於
(
おい
)
て
晴天
(
せいてん
)
七日の間芝居
興行
(
こうぎやう
)
せしむるものなり、
名題
(
なだい
)
は
仮名手本
(
かなでほん
)
忠臣蔵役人替名とありて
役者
(
やくしや
)
の名
多
(
おほ
)
くは
変名
(
へんみやう
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ピイロロロピイ——これは
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けて、
晴天
(
せいてん
)
に
鳶
(
とび
)
の
鳴
(
な
)
いた
聲
(
こゑ
)
ではない。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし、風が相当吹いていたから、やがて
晴天
(
せいてん
)
になるであろう。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
見定
(
みさだめ
)
て
出帆
(
しゆつぱん
)
然るべしといふ吉兵衞
始
(
はじ
)
め皆々今日のごとき
晴天
(
せいてん
)
によも
雨下
(
あまおろ
)
しなどの
難
(
なん
)
は有べからずと思へば杢右衞門又々
水差
(
みづさし
)
に向ひ成程
足下
(
そくか
)
の云るゝ處も一理なきにも有ねど
餘
(
あま
)
り
好
(
よき
)
天氣
(
てんき
)
なればよも
難風
(
なんぷう
)
など有まじく思ふなり
強
(
おし
)
て
出帆
(
しゆつぱん
)
すべく存ずると云に
水差
(
みづさし
)
も然ばとて承知し兵庫の
沖
(
おき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此ふゞきは
晴天
(
せいてん
)
にも
俄
(
にはか
)
におこり、二日も三日も雪あれしてふゞきなる事あり、
往来
(
ゆきゝ
)
もこれが
為
(
ため
)
にとまること毎年なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
御紋
(
ごもん
)
唐草
(
からくさ
)
の
蒔繪
(
まきゑ
)
の
柄
(
え
)
晴天
(
せいてん
)
に候へば
青貝柄
(
あをかひえ
)
の打物に候大手迄は御
譜代
(
ふだい
)
在江戸の大名方
出迎
(
でむか
)
へ御
中尺迄
(
ちうしやくまで
)
は尾州紀州水戸の御
三方
(
さんかた
)
の御
出迎
(
でむかひ
)
にて御
玄關
(
げんくわん
)
より御通り遊ばし
御白書院
(
おんしろしよゐん
)
に於て
公方樣
(
くばうさま
)
御
對顏
(
たいがん
)
夫より御
黒書院
(
くろしよゐん
)
に於て
御臺
(
みだい
)
樣御對顏
再
(
ふたゝ
)
び
西湖
(
せいこ
)
の間に於て御三方樣御
盃
(
さかづき
)
事あり夫より西の丸へ入せられ候御事にて御
高
(
たか
)
の儀は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此ふゞきは
晴天
(
せいてん
)
にも
俄
(
にはか
)
におこり、二日も三日も雪あれしてふゞきなる事あり、
往来
(
ゆきゝ
)
もこれが
為
(
ため
)
にとまること毎年なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
連日
(
れんじつ
)
の
晴天
(
せいてん
)
も一時に
変
(
へん
)
じて雪吹となるは雪中の常也。其
力
(
ちから
)
樹
(
き
)
を
抜
(
ぬき
)
屋
(
いへ
)
を
折
(
くじく
)
。人家これが
為
(
ため
)
に
苦
(
くるし
)
む事
枚挙
(
あげてかぞへ
)
がたし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
此ふゞきは
不意
(
ふい
)
にあるものゆゑ、
晴天
(
せいてん
)
といへども冬の
他行
(
たぎやう
)
には必
蓑笠
(
みのかさ
)
を用ること我国の常なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“晴天”の意味
《名詞》
晴れた空。
(出典:Wiktionary)
晴
常用漢字
小2
部首:⽇
12画
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
“晴天”で始まる語句
晴天白日