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神佛
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しんぶつ
(一)の
神佛はまともの
物もあるが、
異形のものも
多い。そして
神佛は
往々種々に
變相するから
之を
分つて
正體、
權化の二とすることが
出來る。
もし
又船が
危いと
信じたらば、
乘らぬことでござるぞ。
何でもあやふやだと
安心がならぬ、
人を
恃むより
神佛を
信ずるより、
自分を
信仰なさるが
一番ぢや。
消し
魂を
飛し更に
生たる心地もなく
互に
顏を見合せ思ひ/\に
神佛を
祈り
溜息を
吐ばかりなり風は益々
強く船を
以上を
概括して
其特質を
擧げると、
神佛は
尊いもの、
幽靈は
凄いもの、
化物は
可笑しなもの、
精靈は
寧ろ
美しいもの、
怪動物は
面白いものと
言ひ
得る。
踏分々々たどり
行て見れば人家にはあらで
一簇の
樹茂りなれば
甚く望みを失ひはや
神佛にも
見放され此處にて一命の
果る事かと
只管歎き
悲みながら猶も向を
女の
腕に
大勢の
小兒をつれてゐるんだから——いづれ
人さ、
誰かが
手を
取り、
肩をひいてくれたんだらうが、
私は
神佛のおかげだと
思つて
難有がつてゐるんだよ。
第四の
精靈は、
本體が
自然物である。
此精靈の
最も
神聖なるものは、
第一の
神佛の
部に
入る。
例へば
日本國土の
魂は
大國魂命となつて
神になつてゐる
如きである。
詣づる
人があつて
神佛から
授かつたものと
思へば、
屹と
病氣が
治りませう。
私も
幸福なんです。
しつゝ
情け
有家へ
乳貰ひに
赴き
漸々にして
育つれ共
乳の
足ざれば泣
沈む子よりも
猶悲しく思ひ最う此上は
神佛の
加護に
預かるより他事無しと吉兵衞は
祇園清水其外
靈場へ
祈誓を
掛精神を