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父御
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てゝご
ふりがな文庫
“
父御
(
てゝご
)” の例文
しかし
父御
(
てゝご
)
のおいいつけでござりますから是非なく承引なされまして、ひらい殿のひめぎみを一たんはおもらいになりましたものゝ
盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
溜
(
ため
)
る
辛苦
(
しんく
)
の程察し入る呉々も
歡
(
よろ
)
こばしきことにこそ
而
(
して
)
其の
櫛
(
くし
)
は百五十兩の
形
(
かた
)
成
(
なれ
)
ば佛前へ
供
(
そな
)
へて御先祖其外
父御
(
てゝご
)
にも悦ばせ給へと叔母女房とも
口
(
くち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わたし
)
の
樣
(
やう
)
な
不運
(
ふうん
)
の
母
(
はゝ
)
の
手
(
て
)
で
育
(
そだ
)
つより
繼母御
(
まゝはゝご
)
なり
御手
(
おて
)
かけなり
氣
(
き
)
に
適
(
かな
)
ふた
人
(
ひと
)
に
育
(
そだ
)
てゝ
貰
(
もら
)
ふたら、
少
(
すこ
)
しは
父御
(
てゝご
)
も
可愛
(
かわゆ
)
がつて
後々
(
のち/\
)
あの
子
(
こ
)
の
爲
(
ため
)
にも
成
(
なり
)
ませう
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ヂュリ おゝ、ロミオ、ロミオ!
何故
(
なぜ
)
卿
(
おまへ
)
はロミオぢゃ!
父御
(
てゝご
)
をも、
自身
(
じしん
)
の
名
(
な
)
をも
棄
(
す
)
てゝしまや。それが
否
(
いや
)
ならば、せめても
予
(
わし
)
の
戀人
(
こひゞと
)
ぢゃと
誓言
(
せいごん
)
して
下
(
くだ
)
され。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
上つ方の姫御前が、
才
(
さえ
)
をお習ひ遊ばすと言ふことが御座りませうか。それは、近来もつと
下
(
しも
)
ざまのをなごの致すことゝ承ります。父君がどう仰らうとも、
父御
(
てゝご
)
様のお語は御一代。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
このひとが
父御
(
てゝご
)
のしろをせめおとした一方の旗がしらかと、おさなごゝろにもにくゝおぼしめしましたものか、ふと秀吉公のかおをおさしなされ
盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
犧牲
(
ぎせい
)
にしてもお
前
(
まへ
)
さまのお
心
(
こゝろ
)
伺
(
うかゞ
)
ふ
先
(
さき
)
に
生
(
い
)
きて
還
(
かへ
)
る
念
(
ねん
)
はなし
父御
(
てゝご
)
さまの
今日
(
けふ
)
の
仰
(
おほ
)
せ
人非人
(
にんぴにん
)
の
運平
(
うんぺい
)
が
娘
(
むすめ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
カピ妻 はて、
其方
(
そなた
)
は
仁情深
(
なさけぶか
)
い
父御
(
てゝご
)
をお
有
(
も
)
ちゃってぢゃ。
其方
(
そなた
)
に
愁歎
(
なげき
)
を
忘
(
わす
)
れさせうとて、
俄
(
にはか
)
にめでたい
日
(
ひ
)
をお
定
(
さだ
)
めなされた、
予
(
わし
)
も
其方
(
そなた
)
も
曾
(
つひ
)
ぞ
思
(
おも
)
ひがけぬめでたい
日
(
ひ
)
を。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
どんなに
父御
(
てゝご
)
や母御が草葉の蔭でうれしく思っていらっしゃるか知れない、いずれは尉殿の子息に報いて来て、末は必ずめでたいことがあるに違いありませぬ
三人法師
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
目鼻
(
めはな
)
だちより
髮
(
かみ
)
のかゝり、
齒
(
は
)
ならびの
宜
(
よ
)
い
所
(
ところ
)
まで
似
(
に
)
たとは
愚
(
おろ
)
か
毋樣
(
はゝさま
)
を
其
(
その
)
まゝの
生
(
うま
)
れつき、
奧樣
(
おくさま
)
の
父御
(
てゝご
)
といひしは
赤鬼
(
あかおに
)
の
與
(
よ
)
四
郎
(
らう
)
とて、十
年
(
ねん
)
の
以前
(
まへ
)
までは
物
(
もの
)
すごい
目
(
め
)
を
光
(
ひか
)
らせて
在
(
おは
)
したる
物
(
もの
)
なれど
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ロミオ、
父御
(
てゝご
)
の
館
(
うち
)
へおぢゃれ。あそこで
飮
(
の
)
まうぞ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
太閤でんかはあのお方の
父御
(
てゝご
)
をほろぼし、母御をころし、御兄弟をさえ串ざしになされたおん身をもって、いつしかあのお方をわがものにあそばされ、親より子にわたる二代の恋を
盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
鋭
(
するど
)
く
拂
(
はら
)
つてお
高
(
たか
)
どの
詞
(
ことば
)
ばかりは
嬉
(
うれ
)
しけれど
眞實
(
まこと
)
やら
何
(
なに
)
やら
心
(
こゝろ
)
まで
見
(
み
)
る
目
(
め
)
は
芳之助
(
よしのすけ
)
あやにく
持
(
も
)
たず
父御
(
てゝご
)
の
心
(
こゝろ
)
も
大方
(
おほかた
)
は
知
(
し
)
れてあり
甲斐性
(
かひしよ
)
なしの
我
(
わ
)
れ
嫌
(
いや
)
になりて
縁
(
えん
)
の
絶
(
た
)
ちどが
無
(
な
)
さに
計略三昧
(
けいりやくざんまい
)
かゝりし
我等
(
われら
)
は
罠
(
わな
)
のうちの
獸
(
けもの
)
ぞ
手
(
て
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
父御
(
てゝご
)
は白井備後守とて天が下の大名小名に知られ給うたお方でござりますと、そう聞かされてからは
偏
(
ひと
)
えに
菩提
(
ぼだい
)
の心を起し、十三と云う歳の五月の末つ
方
(
かた
)
、大雲院で四十八夜の別時の念佛を初め
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
遮
(
さへぎ
)
りそれでは
未
(
ま
)
だ
御存
(
ごぞん
)
じの
無
(
な
)
きならん
父御
(
てゝご
)
さまと
兄
(
あに
)
との
中
(
なか
)
にお
話
(
はな
)
し
成立
(
なりた
)
つてお
前
(
まへ
)
さまさへ
御承知
(
ごしようち
)
ならば
明日
(
あす
)
にも
眞實
(
しんじつ
)
の
姉樣
(
あねさま
)
お
厭
(
いや
)
か/\お
厭
(
いや
)
ならばお
厭
(
いや
)
でよしと
薄氣味
(
うすきみ
)
わろき
優
(
やさ
)
しげの
聲
(
こゑ
)
嘘
(
うそ
)
か
實
(
まこと
)
か
餘
(
あま
)
りといへば
餘
(
あま
)
りのこと
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
“父”で始まる語句
父
父親
父子
父母
父様
父娘
父樣
父上
父爺
父君