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挺
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ちやう
ふりがな文庫
“
挺
(
ちやう
)” の例文
「
草刈鎌
(
くさかりがま
)
の一
挺
(
ちやう
)
や二
挺
(
ちやう
)
お
前
(
まへ
)
どうするもんぢやない、あつちへ
廻
(
まは
)
つて
足
(
あし
)
でも
洗
(
あら
)
つてさあ」
内儀
(
かみ
)
さんの
口
(
くち
)
もとには
微
(
かす
)
かな
笑
(
わら
)
ひが
浮
(
うか
)
んだ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
權三の家の土間には一
挺
(
ちやう
)
の辻駕籠が置いてある。二軒の下のかたに柳が一本立つてゐて、その奧に路地の入口があると知るべし。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
丁度下宿の前まで来ると、あたりを
警
(
いまし
)
める人足の声も聞えて、
提灯
(
ちやうちん
)
の光に宵闇の道を照し乍ら、一
挺
(
ちやう
)
の籠が舁がれて出るところであつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
岡は柴田勘兵衛、石川彦兵衛に百
目筒
(
めづゝ
)
を一
挺
(
ちやう
)
宛
(
づゝ
)
、脇勝太郎、
米倉倬次郎
(
よねくらたくじらう
)
に三十目筒一挺宛を持たせて中川方へ
遣
(
や
)
つた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
付其外
帳面
(
ちやうめん
)
へ
書留
(
かきとめ
)
るに米千八百五俵
麥
(
むぎ
)
五百三十俵並に
箪笥
(
たんす
)
長持
(
ながもち
)
數
(
す
)
十
棹
(
さを
)
村役人
立合
(
たちあひ
)
にて改め
相濟
(
あひすみ
)
其夜
寅半刻
(
なゝつはんどき
)
事濟に相成
山駕籠
(
やまかご
)
三
挺
(
ちやう
)
を申付て是へ文藏夫婦に下男吉平を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
老管理者は
途
(
みち
)
で金物屋に寄つて、
金槌
(
かなづち
)
を一
挺
(
ちやう
)
買つて帰つた。そして
図書庫
(
としよぐら
)
に入ると、
手垢
(
てあか
)
と
塵埃
(
ほこり
)
とに
塗
(
まみ
)
れた書物を一冊づつ取り出しては、いやといふ程叩きつけたものだ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
燈
(
あかり
)
がつけられると思つてネ、
万
(
よろづ
)
やへボツ/\いつて
蝋燭
(
らふそく
)
一
挺
(
ちやう
)
買つてネ、
直
(
す
)
ぐ帰らうとすると
万
(
よろづ
)
やの
五郎兵衛
(
ゴロベイ
)
どんが、おとめさん
久振
(
ひさしぶ
)
りだ一服吸つていきなつて愛想するから
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
瓦斯
(
ガス
)
の火で𤍠くされた二
挺
(
ちやう
)
の
鏝
(
こて
)
が
代
(
かは
)
る
代
(
がは
)
る当てられる。
鏝
(
こて
)
をちよんちよんと音させたり、焼け過ぎたのを
醒
(
さま
)
す時に
其
(
その
)
鏝
(
こて
)
の片脚を持つてきりきりと廻したりするのが面白
相
(
さう
)
である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
駕籠
(
かご
)
を一
挺
(
ちやう
)
、
駕籠屋
(
かごや
)
が四
人
(
にん
)
、
峠
(
たふげ
)
の
茶屋
(
ちやや
)
で
休
(
やす
)
んだのが、てく/\と
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
た。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私もお跡から参りまするとて日のうちには
看護
(
まもり
)
の暇をうかがひて駆け
出
(
いだ
)
すこと二度三度もあり、井戸には
蓋
(
ふた
)
を置き、きれ物とては
鋏刀
(
はさみ
)
一
挺
(
ちやう
)
目にかからぬやうとの心配りも、
危
(
あやふ
)
きは病ひのさする業かも
うつせみ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
梯子一
挺
(
ちやう
)
貸したら
未刊童謡
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
押
(
おさ
)
へは
大筒
(
おほづゝ
)
一
挺
(
ちやう
)
を
挽
(
ひ
)
かせ、
小筒持
(
こづゝもち
)
の
雑人
(
ざふにん
)
二十人を随へた瀬田で、
傍
(
そば
)
に若党
植松周次
(
うゑまつしうじ
)
、中間
浅佶
(
あさきち
)
が附いてゐる。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「へえわしもおつうに
聞
(
き
)
きあんした、
鎌
(
かま
)
一
挺
(
ちやう
)
見
(
め
)
えねえもんだからどうしたつちつたら、お
内儀
(
かみ
)
さんいふから
伐
(
き
)
つたんだなんて、そんでも
鎌
(
かま
)
は
笹
(
さゝ
)
ん
中
(
なか
)
に
有
(
あ
)
りあんしたつけや」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
見んとて
群集
(
むれつど
)
ふ老若男女おしなべて
哀
(
あはれ
)
の者よ
不便
(
ふびん
)
やと云ぬ者こそなかりけれ
斯
(
かゝ
)
る所に向ふよりして
早駕籠
(
はやかご
)
一
挺
(
ちやう
)
ワヤ/\と
舁來
(
かききた
)
り人足どもは夫御早なり
片寄々々
(
かたよれ/\
)
御用々々と聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
五両も六両も
借
(
かり
)
てるもんに一銭があになるべいと思つたが、よく/\思ひ直して、今夜つける油もねいから、よし/\これで
蝋燭
(
らふそく
)
一
挺
(
ちやう
)
買
(
かつ
)
てぢいさんとふたり
暗闇
(
くらやみ
)
で今夜泣くとこを、このおかげに
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
加番は各
物頭
(
ものがしら
)
五人、
徒目付
(
かちめつけ
)
六人、
平士
(
ひらざむらひ
)
九人、
徒
(
かち
)
六人、
小頭
(
こがしら
)
七人、
足軽
(
あしがる
)
二百二十四人を
率
(
ひき
)
ゐて入城する。其内に
小筒
(
こづゝ
)
六十
挺
(
ちやう
)
弓二十
張
(
はり
)
がある。又
棒突足軽
(
ぼうつきあしがる
)
が三十五人ゐる。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
出し
桐棒駕籠
(
きりぼうかご
)
二
挺
(
ちやう
)
には次右衞門三五郎
打乘
(
うちのり
)
宿駕籠
(
やどかご
)
二挺には見知人甚左衞門善助の兩人
打乘
(
うちのり
)
笈摺
(
おひずる
)
衣類
(
いるゐ
)
の
證據
(
しようこ
)
に成べき品々は
駕籠
(
かご
)
の上に付紀州和歌山を
出立
(
しゆつたつ
)
なし
田丸越
(
たまるごえ
)
をぞ急ぎける
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
俺
(
お
)
らがな
此
(
こ
)
んで三百
挺
(
ちやう
)
一
遍
(
ぺん
)
に
火
(
ひい
)
點
(
つ
)
けたんだから、
俺
(
お
)
らがむしやらなこと
大好
(
だえすき
)
のがんだから、いや
本當
(
ほんたう
)
だよ、
俺
(
お
)
ら
恁
(
こ
)
んで
腹疫病
(
はらやくびやう
)
くつゝいた
時
(
とき
)
だつて
到頭
(
たうとう
)
寢
(
ね
)
ねえつちやつたかんな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
間もなく騎馬武者五十人、
徒歩
(
かち
)
の者六百餘人が鐵砲二百
挺
(
ちやう
)
を持つて黒田邸を取り卷いた。
寄手
(
よせて
)
の引率者は兩夫人がをられるかと問うた。利安は兩人共たしかにをられると受け合つた。
栗山大膳
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
挺
漢検準1級
部首:⼿
10画
“挺”を含む語句
一挺
鉄挺
三挺
挺立
半挺
挺身
変挺
挺子
挺身隊
挺然
二挺
變挺
金挺
挺櫓
幾挺
牽挺
木挺役
挺進
焦挺
李挺
...