“金挺”の読み方と例文
読み方割合
かなてこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南博士がうなずくと、新一はそのままどこかへ立去ったが、間もなく一人の憲兵を伴い、金挺かなてこを持って帰って来た。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
わしは、一度かうと言ひ出したなら、金挺かなてこでも動かない男なんだから、さうして、もくろんだことは火の中をくゞつてもやり遂げる男なんだから、よく/\考へてからものを言ふがいゝよ。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
仕事をしてゐた金挺かなてこの手を留めて、いきなりその前に行つて、随喜合掌した。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)