報告ほうこく)” の例文
そのうちに、ツェッペリンは、出発しゅっぱつしたのでした。そして、その、その記事きじが、はやくも無線電信むせんでんしんで、新聞しんぶん報告ほうこくせられました。
おばあさんとツェッペリン (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしたち二人だけになると、わたしはマチアに、ほとんど自分たちが拘留こうりゅうされていることをわすれさせるほどのえらい報告ほうこくをした。
當番たうばん水夫すゐふからは何等なにら報告ほうこくうちけつして信じません。いわんや此樣こんな平穩おだやか海上かいじやう難破船なんぱせんなどのあらうはづい、無※ばかなツ。
いよ/\大問題だいもんだい早速さツそく水谷氏みづたにしところ報告ほうこくすると、おほいによろこんで、早速さつそく十二ぐわつつて、望蜀生ばうしよくせいとも加瀬かせつた。
もとより今日のごとき国交際こくこうさい関係かんけいあるに非ざれば、大抵たいていのことは出先でさきの公使に一任し、本国政府においてはただ報告ほうこくを聞くにとどまりたるそのおもむき
地球内部ちきゆうないぶにまで偵察ていさつ出掛でかけそれがふたゝ地球ちきゆう表面ひようめんあらはれて報告ほうこくをなしつゝあることが氣附きづかれたことである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
署長しょちょう顔付かおつきべつであったとかおもって、んでもこれはまち重大じゅうだい犯罪はんざい露顕あらわれたのでそれを至急しきゅう報告ほうこくするのであろうなどとめて、しきりにそれがになってならぬ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
うわずった声の調子で、口ぐちに話しかけようとするのを、少し出しゃばりの香川マスノが、わたしが報告ほうこくの役だとでもいうふうに、その声の高さでみんなをおさえ
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
バキチはすっかりまごついて一目散いちもくさん警察けいさつげて帰ったんです。そして署長のところへ行って耕牧舎では牛のかわだけはいで肉とほねはたしかに土にめていましたって報告ほうこくしたんです。
バキチの仕事 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
彼は私の出てくるニュース映画を街の映画館で見たことを報告ほうこくに来たのである。
親馬鹿入堂記 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
これはその時分じぶん河内かはち役人やくにんから朝廷ちようてい報告ほうこくした事實じじつでありまして、とにかく當時とうじうまることがおこなはれてをり、また埴輪はにわうま御陵ごりようつてゐたことを、われ/\にをしへてくれるはなしであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
でもわたしは早く報告ほうこくを聞きたいと思った。たぶん親方はみんなの思ったように死んではいないのだ。たぶん親方はまだ生きて帰れるのだ。
すると人足にんそくの一にんか『かひところ此所こゝばかりぢやアりません。御門ごもんはいつて右手みぎて笹山さゝやまうしろところにも、しろかひ地面ちめんます』と報告ほうこくした。
船長閣下せんちやうかくか越權えつけんながら報告ほうこくします、本船ほんせん左舷さげん後方こうほう、三海里かいりばかりへだゝつた海上かいじやうあたつて一個いつこ難破船なんぱせんがありますぞ。
著者ちよしや昭和二年しようわにねん九月くがつチェッコスロバキアこく首府しゆふプラーグにける地震學科ぢしんがつか國際會議こくさいかいぎおいて、此問題このもんだいかんするわがくに最近さいきん研究結果けんきゆうけつかにつき報告ほうこくするところがあつたが
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
はやくもそれをかんじてノラクロは、このことをアグチャンに報告ほうこくしたのであります。
もののいえないもの (新字新仮名) / 小川未明(著)
艦長松島大佐かんちやうまつしまたいさむかつて、何事なにごとをか二言ふたこと三言みこと公務こうむ報告ほうこくをはつてのちわたくしほう向直むきなをつた。快活くわいくわつ調子ちようし
あのひとは、りていって、船室せんしつうちはいって、さがしたそうだ。けれど、一人ひとり死体したいつからない。おかしいなとおもったが、がってそのことを報告ほうこくした。すると、いやそんなはずはない。
海が呼んだ話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この意外いがい報告ほうこくに、先生せんせいは、びっくりしたようすでした。
僕が大きくなるまで (新字新仮名) / 小川未明(著)