トップ
>
努力
>
どりょく
ふりがな文庫
“
努力
(
どりょく
)” の例文
そして、こういたわると、
年
(
とし
)
とったがんは、
若
(
わか
)
いものにみずからの
力
(
ちから
)
の
衰
(
おとろ
)
えと、
弱気
(
よわき
)
を
見
(
み
)
せまいと
努力
(
どりょく
)
に
努力
(
どりょく
)
をつづけて
飛
(
と
)
んでいました。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
むしろ場合によりては
褒
(
ほ
)
むべきで、
消極的修養
(
しょうきょくてきしゅうよう
)
の
努力
(
どりょく
)
であると思う。
元来
(
がんらい
)
普通の人はすべて幾分かの
弱点
(
じゃくてん
)
を備うるものである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
焼
(
や
)
け死ぬか、のがれだせるか、人間最高の
努力
(
どりょく
)
をふりしぼる
瞬間
(
しゅんかん
)
には、かれもこれも、おそろしい
無言
(
むごん
)
であった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何くそとわたしは
眼
(
め
)
をつむって、何も考えないようにして歩きました。けれどもむだな
努力
(
どりょく
)
でございました。
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
ヴィットシェーヴレのような
部屋
(
へや
)
の百もあるお
城
(
しろ
)
をきずくようになるまでには、長い間ずいぶん苦心もし、
努力
(
どりょく
)
もしたものだということなどを話してきかせました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
するとかれはわたしの
欲
(
ほっ
)
していたありったけの
同情
(
どうじょう
)
をわたしに
注
(
そそ
)
いだ。かれはどうにかしてわたしをなぐさめようと
努力
(
どりょく
)
した。そして
失望
(
しつぼう
)
してはいけないと言った。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そして
彼
(
かれ
)
がえらい
音楽家
(
おんがくか
)
になったのは、ゆたかな
天分
(
てんぶん
)
と
苦
(
くる
)
しい
努力
(
どりょく
)
とによるのですが、また
幼
(
おさな
)
い
時
(
とき
)
にゴットフリートから
受
(
う
)
けた
教訓
(
きょうくん
)
は、ふかく
心
(
こころ
)
にきざみこまれていて
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
大隅学士は懸命なる
努力
(
どりょく
)
を払って、落し穴にも落ちないで、やっと立ち上った。彼は側にある洋杖を握ると、ドクトルの後を追って、室外に飛び出した。この間、僅か数秒のうち……。
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ぼくらはあとにくるもののために、もっとも正しき人となり、もっともよき人となるべく
努力
(
どりょく
)
しなければならん。左門先生の
遺徳
(
いとく
)
を思うとともに、ぼくらもまた、第二の左門先生となりたいものだ
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
やがて、
冬
(
ふゆ
)
が
去
(
さ
)
り、
春
(
はる
)
になろうとして、
気流
(
きりゅう
)
は
争
(
あらそ
)
いました。
乱
(
みだ
)
れる
雲
(
くも
)
の
間
(
あいだ
)
から、
太陽
(
たいよう
)
は
下界
(
げかい
)
をのぞいて、たゆみなき
人間
(
にんげん
)
の
努力
(
どりょく
)
をながめながら
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、またここで、人間が
器具
(
きぐ
)
や
武器
(
ぶき
)
や
衣服
(
いふく
)
や家や
家具
(
かぐ
)
などを考えだしてつくるのには、長いあいだ、たゆまず
努力
(
どりょく
)
したものだということを説明しはじめました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
ここでひとつ
喝采
(
かっさい
)
をはくして
見物
(
けんぶつ
)
から
銭
(
ぜに
)
を投げてもらわなければ、ここまでの
努力
(
どりょく
)
も水の
泡
(
あわ
)
だし、かえりに
空腹
(
すきばら
)
をかかえてもどらなければならないと思うと、しぜんと
勇気
(
ゆうき
)
づいて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
老いてもなお青年の活気と理想とを持続せんには折々自己に
省
(
かえりみ
)
るに
如
(
し
)
くはない。
省
(
かえりみ
)
て退歩せる点あらばさらに理想に向かって
奮励
(
ふんれい
)
努力
(
どりょく
)
一番し、かくしてつねに若い心持ちで向上する。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
小鳥が鳥もちからはなれようとするように、
若者
(
わかもの
)
は手足をばたばたやって
努力
(
どりょく
)
した。そして満身に鉄のような力をこめて、やっと一足歩いたとき、若者はその
影法師
(
かげぼうし
)
からはなれることができた。
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
なんと
並々
(
なみなみ
)
ならぬ
心遣
(
こころづか
)
いと、
努力
(
どりょく
)
が、その
巣
(
す
)
に
傾
(
かたむ
)
けられていることか。たとえば、
雨風
(
あめかぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれても
容易
(
ようい
)
に
折
(
お
)
れそうもない、じょうぶな
枝
(
えだ
)
が
選
(
えら
)
ばれていました。
ある夏の日のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ふたりの
命
(
いのち
)
も早やあきらめなければなるまい。
噴
(
ふ
)
きあがった
業火
(
ごうか
)
はふたりの
無益
(
むえき
)
な
努力
(
どりょく
)
をあざわらうもののごとく、ずッしりと黒く
焦
(
こ
)
げたワラ山から小屋の
羽目板
(
はめいた
)
をなめずりまわしている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こんなもので世の中でいわゆる
勝負
(
しょうぶ
)
を
測
(
はか
)
る標準は、人の実力や
努力
(
どりょく
)
の標準とはちがう。ゆえに俗界を離れて高い立場よりこの世の競争
奮闘
(
ふんとう
)
のありさまを見れば、定めて
可笑
(
おか
)
しきことがたくさんあろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
そのたびに、
少年
(
しょうねん
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
悪
(
わる
)
い
癖
(
くせ
)
を
改
(
あらた
)
めようと
努力
(
どりょく
)
しました。
気
(
き
)
の
弱
(
よわ
)
い
少年
(
しょうねん
)
には、なかなかそれができなかった。つい
知
(
し
)
らずに、うそをいってしまうのでした。
その日から正直になった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「いままで、
運命
(
うんめい
)
といって、あきらめたことも、
協同
(
きょうどう
)
の
努力
(
どりょく
)
で、
征服
(
せいふく
)
することができるんですね。」
世の中のために
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そうだ。ぼくたちも、ちりぢり、ばらばらになってはいけない。
正
(
ただ
)
しい
心
(
こころ
)
と
心
(
こころ
)
がむすびついて、おたがいに
生
(
い
)
きぬく
努力
(
どりょく
)
をしなければ!」と、ぼくは
思
(
おも
)
ったのでした。
道の上で見た話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
幸三
(
こうぞう
)
は、一
枚
(
まい
)
の
鉄板
(
てっぱん
)
をあちらに
運
(
はこ
)
ぶのに、どれほど、
努力
(
どりょく
)
しなければならなかったでしょう……。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、また、
人間
(
にんげん
)
のほんとうの
努力
(
どりょく
)
というものが、けっしてむなしくはならないように、
真
(
しん
)
の
芸術
(
げいじゅつ
)
というものが、
永久
(
えいきゅう
)
に、その
光
(
ひかり
)
の
認
(
みと
)
められないはずがないのであります。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
らの
群
(
む
)
れから
離
(
はな
)
れて、一
羽
(
わ
)
の
小鳥
(
ことり
)
が
空
(
そら
)
を
飛
(
と
)
んでいますと、いつしか、ひどい
風
(
かぜ
)
になってきました。そして、
小鳥
(
ことり
)
は、いくら
努力
(
どりょく
)
をしましても、その
風
(
かぜ
)
のために
吹
(
ふ
)
き
飛
(
と
)
ばされてしまいました。
小さな金色の翼
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
たちが、こうして
安心
(
あんしん
)
してくらせるのも、
世間
(
せけん
)
に
道徳
(
どうとく
)
があり、
秩序
(
ちつじょ
)
があるからです。この一
日
(
にち
)
を
平和
(
へいわ
)
に
送
(
おく
)
れたら、
神
(
かみ
)
さまに
感謝
(
かんしゃ
)
し、
正
(
ただ
)
しく
努力
(
どりょく
)
された
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
人々
(
ひとびと
)
に、
感謝
(
かんしゃ
)
しなければなりません。
夢のような昼と晩
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それも、
自信
(
じしん
)
と
努力
(
どりょく
)
することが、たいせつなんだって。
空にわく金色の雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“努力”の解説
努力(どりょく)とは、目標を実現するために、心や身体を使ってつとめること。
(出典:Wikipedia)
努
常用漢字
小4
部首:⼒
7画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“努力”で始まる語句
努力感