対に立ててある雪洞の灯が、蒔絵の脇息を照らしている。それに悠然と倚っている、葵ご紋の武士の顔は、昆虫館主人と非常に似ている。
光辰は雪洞をひきよせておいて、塗籠の妻戸をあけ、一冊の書物を出して来ると、畳の上へじかに坐ったまま、読みはじめた。
“雪洞”の意味
《名詞》
雪洞(せつどう、せっとう、ぼんぼり)
(せつどう)積雪がある時期の登山で露営のために積もった雪を掘りつくった横穴。
(せっとう)框に白い紙をはり、風炉におおいを被せ助炭に使用するもの。
(ぼんぼり)照明器具の一つ。「ぼんぼり」を参照。
(出典:Wiktionary)
雪洞(せつどう、せっとう、ぼんぼり)
(出典:Wiktionary)
“雪洞”で始まる語句