旧字:雜巾
そこでヤカンとコップを持ち帰って真水をみたしてきたが、そのときバケツと雑巾も持ってきて、汚れたところをキレイにふいた。
床を洗うのに女は膝をついて、両手でこするようなことをしないで、立った儘手を床につけ、歩きながら雑巾を前後させる(図35)。
「そうかえ、峰田で借りて来たのかえ……。ほんとうにたいへんだったねえ」こう言って、雑巾を勝手から持って来ようとすると
“雑巾”の意味
“雑巾”の解説
雑巾(ぞうきん)とは、掃除に用いられる布状の道具である。なお、雑巾の「巾」には、複数の意味が存在するものの、雑巾の場合は、布切れといった意味で用いられている。雑巾として使用される布の素材は、様々である。雑巾が乾燥した状態で行う拭き掃除をきと呼ぶように、そのまま使われる場合も見られるものの、水などで濡らした状態で使われる場合も有り、状況によって使い分けられる。雑巾はウエスに似ているが、ウエスは不定形で使い捨てにされる傾向が見られる。これに対して雑巾の場合は、複数回使用を前提として耐久性を持たせ、ある程度の決まった形状で、かつ平面的に作られる。なお、雑巾と同じく拭き掃除用でも、繊維製品ではなく樹脂多孔体の物の場合は、スポンジ、セーム革などと呼ばれ区別される。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)