“炉傍”の読み方と例文
旧字:爐傍
読み方割合
ろばた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その晩笹村は下の炉傍ろばたへ来て、酒をつけてもらったりした。炉傍には、時々話し相手にする町の大きな精米場の持ち主も来て坐っていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
梅三爺はただれた眼をぱちくりさせながら、一度手にした唐鍬を置いて、炉傍ろばたに戻って来た。そして煙管きせるをぬき取った。
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
台所の炉傍ろばたに、その男の子とふたり並んで坐って、お客さんのように澄ましていた。私にむかっても、うやうやしくお辞儀をして、実によそよそしかった。
新樹の言葉 (新字新仮名) / 太宰治(著)