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見附
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みつ
ふりがな文庫
“
見附
(
みつ
)” の例文
一念天に
届
(
とど
)
いたか、ある大林のその中に、名さえも知らぬ木なれども、色もにおいもいと高き、十の木の実をお
見附
(
みつ
)
けなされたじゃ。
二十六夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
……(下人に)やい、
汝
(
そち
)
はヹローナ
中
(
ぢゅう
)
を
駈𢌞
(
かけまは
)
って(書附を渡し)
爰
(
こゝ
)
に
名前
(
なまへ
)
の
書
(
か
)
いてある
人達
(
ひとたち
)
を
見附
(
みつ
)
けて、
今宵
(
こよひ
)
我
(
わが
)
邸
(
やしき
)
で
懇
(
ねんごろ
)
に
御入來
(
ごじゅらい
)
をお
待
(
ま
)
ち
申
(
まう
)
すと
言
(
い
)
へ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
そして
暫
(
しばら
)
く一しょに黙って歩いている内に、男の唇の上に、
寛
(
ゆるや
)
かな、鈍い
微笑
(
ほほえ
)
みの浮かんだのを、女が
見附
(
みつ
)
けた。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
何日
(
いつ
)
でもちよいと
私
(
わつし
)
をお
喚
(
よ
)
びなさりやア
好
(
よ
)
い
穴
(
あな
)
を
見附
(
みつ
)
けて一
幕位
(
まくぐらゐ
)
見
(
み
)
せて
上
(
あ
)
げらア、
何
(
ど
)
うも
大
(
おほ
)
きに
有難
(
ありがた
)
うがした。
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
しかるに翌朝吉野十八
郷
(
ごう
)
の
荘司
(
しょうじ
)
等が追撃して来て奮戦するうち、埋められた王の御首が雪中より血を
噴
(
ふ
)
き上げたために、たちまちそれを
見附
(
みつ
)
け出して奪い返したと云う。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
埴輪
(
はにわ
)
などを
見附
(
みつ
)
けて
一時間
(
いちじかん
)
とたたない
中
(
うち
)
に
千円
(
せんえん
)
か
千五百円分
(
せんごひゃくえんぶん
)
を
買
(
か
)
ったことがあるそうです。
夏目先生と滝田さん
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
もっと優しい、可哀らしい、平易な題が欲しいのですが、
見附
(
みつ
)
かりませんでした。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
内
(
うち
)
が
吝嗇
(
けち
)
ぢやから
見附
(
みつ
)
かると
叱
(
しか
)
られる、
之
(
これ
)
を
股引
(
もゝひき
)
や
袴
(
はかま
)
と一
所
(
しよ
)
に
戸棚
(
とだな
)
の
上
(
うへ
)
に
載
(
の
)
せて
置
(
お
)
いて、
隙
(
ひま
)
さへあればちびり/\と
飲
(
の
)
んでた
男
(
をとこ
)
が、
庭掃除
(
にはさうじ
)
をするといつて、
件
(
くだん
)
の
蜂
(
はち
)
の
巣
(
す
)
を
見
(
み
)
つけたつけ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
アヴニウ・ウツスの
入口
(
いりくち
)
を
見附
(
みつ
)
け
損
(
そこな
)
つたので
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
私と慶次郎とはまるで電気にかかったように
萱
(
かや
)
をわけてあるきました。そして私はすぐ
初蕈
(
はつたけ
)
の三つならんでる
所
(
ところ
)
を
見附
(
みつ
)
けました。
二人の役人
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
下人 こゝに
名前
(
なまへ
)
の
書
(
か
)
いてある
人達
(
ひとたち
)
を
見附
(
みつ
)
けい! えゝと、
靴屋
(
くつや
)
は
尺
(
ものさし
)
で
稼
(
かせ
)
げか、
裁縫師
(
したてや
)
は
足型
(
あしかた
)
で
稼
(
かせ
)
げ、
漁夫
(
れふし
)
は
筆
(
ふで
)
で
稼
(
かせ
)
げ、
畫工
(
ゑかき
)
は
網
(
あみ
)
で
稼
(
かせ
)
げと
書
(
か
)
いてあるわい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
足袋
(
たび
)
なしでは
仲見世
(
なかみせ
)
へ
出掛
(
でか
)
け
憎
(
にく
)
い。
押入
(
おしいれ
)
でふと
見附
(
みつ
)
けた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
アヴニウ・ウツスの
入口
(
いりくち
)
を
見附
(
みつ
)
ける
為
(
た
)
めに
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
ところが私は、浜茄をとうとう
見附
(
みつ
)
けませんでした。
尤
(
もっと
)
も私が見附けなかったからと云って、浜茄があすこにないというわけには行きません。
茨海小学校
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ロミオ
幸
(
さいは
)
ひ
夜
(
よる
)
の
衣
(
ころも
)
を
被
(
き
)
てゐる、
見附
(
みつ
)
けらるゝ
筈
(
はず
)
はない。とはいへ
卿
(
そもじ
)
に
愛
(
あい
)
せられずば、
立地
(
たちどころ
)
に
見附
(
みつ
)
けられ、
憎
(
にく
)
まれて、
殺
(
ころ
)
されたい、
愛
(
あい
)
されぬ
苦
(
くるし
)
みを
延
(
のば
)
さうより。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
わたし達はまだホテルが
見附
(
みつ
)
からない。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
その日私たちは
完全
(
かんぜん
)
なくるみの
実
(
み
)
も二つ
見附
(
みつ
)
けたのです。火山礫の層の上には前の
水増
(
みずま
)
しの時の水が、
沼
(
ぬま
)
のようになって処々
溜
(
たま
)
っていました。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「ああすぐみんな来た。カムパネルラのお父さんも来た。けれども
見附
(
みつ
)
からないんだ。ザネリはうちへ連れられてった。」
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
一つの
壁
(
かべ
)
がまだそのままで
見附
(
みつ
)
けられ、そこには三人の天童子が
描
(
えが
)
かれ、ことにその一人はまるで生きたようだとみんなが
評判
(
ひょうばん
)
しましたそうです。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それから、何の、走って、走って、とうとう向うの青くかすんだ野原のはてに、オツベルの
邸
(
やしき
)
の黄いろな屋根を
見附
(
みつ
)
けると、象はいちどに
噴火
(
ふんか
)
した。
オツベルと象
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
みんなは一生懸命そこらをさがしましたが、どうしても
見附
(
みつ
)
かりませんでした。それで仕方なく、めいめいすきな方へ向いて、いっしょにたかく叫びました。
狼森と笊森、盗森
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
いつものようにたくさん
見附
(
みつ
)
かりましたから私はいつか長官のことも
忘
(
わす
)
れてしきりにとっておりました。
二人の役人
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「さあ、
見附
(
みつ
)
けたぞ。この
足跡
(
あしあと
)
の
尽
(
つ
)
きた所には、きっとこいつが
倒
(
たお
)
れたまま化石している。巨きな骨だぞ。まず背骨なら二十米はあるだろう。巨きなもんだぞ。」
楢ノ木大学士の野宿
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
誰かが岩の中に
埋
(
う
)
もれた小さな
植物
(
しょくぶつ
)
の
根
(
ね
)
のまわりに、水酸化鉄の茶いろな
環
(
わ
)
が、
何重
(
なんじゅう
)
もめぐっているのを
見附
(
みつ
)
けました。それははじめからあちこち
沢山
(
たくさん
)
あったのです。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
うん探して来たよ、
僕
(
ぼく
)
は一ぺん山へ出かけるともうどんなもんでも
見附
(
みつ
)
からんと云うことは断じてない、けだしすべての宝石はみな僕をしたってあつまって来るんだね。
楢ノ木大学士の野宿
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「あ、いかん、汽車がきた。
誰
(
たれ
)
かに
見附
(
みつ
)
かったら大へんだ。もう進軍をやめなくちゃいかん。」
月夜のでんしんばしら
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それからは
洪積層
(
こうせきそう
)
が
旧天王
(
キーデンノー
)
の
安山集塊岩
(
あんざんしゅうかいがん
)
の
丘
(
おか
)
つづきのにも
被
(
かぶ
)
さっているかがいちばんの
疑問
(
ぎもん
)
だったけれどもぼくたちは集塊岩のいくつもの
露頭
(
ろとう
)
を丘の
頂部
(
ちょうぶ
)
近くで
見附
(
みつ
)
けた。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
工芸
(
こうげい
)
学校の先生は、まず
昔
(
むかし
)
の古い
記録
(
きろく
)
に
眼
(
め
)
をつけたのでした。そして
図書館
(
としょかん
)
の二
階
(
かい
)
で、毎日黄いろに古びた
写本
(
しゃほん
)
をしらべているうちに、
遂
(
つい
)
にこういういいことを
見附
(
みつ
)
けました。
紫紺染について
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
実
(
じつ
)
はね、おまえのとこに
下男
(
げなん
)
がなかったもんだから
今日
(
きょう
)
一人
見附
(
みつ
)
けて来てやったんだ。蟹にしておいたがね、ぴしぴし
遠慮
(
えんりょ
)
なく
使
(
つか
)
うがいい。おい。きさまこの
穴
(
あな
)
にはいって行け。
サガレンと八月
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それからはんの木の実も
見附
(
みつ
)
かりました。小さな草の実もたくさん出て来ました。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それからちゃんと
見附
(
みつ
)
かって、帰ろうとしてもなかなか足があがらない。
楢ノ木大学士の野宿
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
いるかの
群
(
むれ
)
が船の横を通っている。いちばんはじめに
見附
(
みつ
)
けたのは僕だ。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
するとある日いたちに
見附
(
みつ
)
かって食べられそうになったんですって。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「ええ、
火山弾
(
かざんだん
)
を
見附
(
みつ
)
けました。ごく不完全です。」
茨海小学校
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ところが先生は早くもそれを
見附
(
みつ
)
けたのでした。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
“見附”で始まる語句
見附外
見附跡
見附次第
見附内