“見附外”の読み方と例文
読み方割合
みつけそと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十一時頃には少しんだが、季節が季節なのでからりとは晴れなかった。往来を行く人は傘をさしたり畳んだりした。見附外みつけそとの柳は煙のように長い枝を垂れていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
女給じょきゅう君江きみえは午後三時からその日は銀座通のカッフェーへ出ればよいので、いち本村町ほんむらちょうの貸間からぶらぶら堀端ほりばたを歩み見附外みつけそとから乗った乗合自動車を日比谷ひびやで下りた。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)