“見附跡”の読み方と例文
読み方割合
みつけあと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
公園の東の隅には、元の見附跡みつけあとらしい背の高い古い石垣がそびえていた。ここはあまりに陰気くさいので、いかに物好きな散歩者たちも近よるものがなかった。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
過ぐる年の献扇けんせん事件の日、大衆は実に圧倒するような勢いで彼の方へ押し寄せて来た。彼はあの東京神田橋かんだばし見附跡みつけあとの外での多勢の混雑を今だに忘れることができない。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)