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気絶
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きぜつ
ふりがな文庫
“
気絶
(
きぜつ
)” の例文
旧字:
氣絶
味方を見た朝月は、いきなり
気絶
(
きぜつ
)
した清兵衛の
鎧
(
よろい
)
の
胴
(
どう
)
をくわえ、
明兵
(
みんぺい
)
をけちらして、まっしぐらに、
城
(
しろ
)
の門へとかけこんでいった。
三両清兵衛と名馬朝月
(新字新仮名)
/
安藤盛
(著)
といったまま、モンクスは、目をひきつらして、ほんとうに
気絶
(
きぜつ
)
してしまったのだ。見物人も気絶したように、
黙
(
だま
)
ってしまった。
柔道と拳闘の転がり試合
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
けれども
六部
(
ろくぶ
)
は、あまり
働
(
はたら
)
いて
息
(
いき
)
が
切
(
き
)
れて、
気絶
(
きぜつ
)
しただけでしたから、みんなが
抱
(
だ
)
き
起
(
お
)
こして
介抱
(
かいほう
)
すると、たちまち
息
(
いき
)
を
吹
(
ふ
)
き
返
(
かえ
)
しました。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
しかし困ったことに、それは生きてはいたが、まるで
気絶
(
きぜつ
)
している人間同様に、意識というものがなかった。それでは困る。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼
(
かれ
)
は
苦
(
くる
)
しさに
胸
(
むね
)
の
辺
(
あたり
)
を
掻
(
か
)
き
毟
(
むし
)
り、
病院服
(
びょういんふく
)
も、シャツも、ぴりぴりと
引裂
(
ひきさ
)
くのであったが、やがてそのまま
気絶
(
きぜつ
)
して
寐台
(
ねだい
)
の
上
(
うえ
)
に
倒
(
たお
)
れてしまった。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
おめえ、
盲
(
めくら
)
のくせに
勘
(
かん
)
がわるいな。アアにわか盲だから、声まで見えなくなったのか。じゃアいって聞かしてやろう。びっくりして
気絶
(
きぜつ
)
するなよ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まるで
生
(
しやう
)
のものを
見
(
み
)
るやうに
腸
(
はらわた
)
も
長
(
なが
)
く、
青
(
あを
)
い
火
(
ひ
)
が
其
(
それ
)
に
搦
(
から
)
んだので、
余
(
あまり
)
の
事
(
こと
)
に
気絶
(
きぜつ
)
したんだ、と
後
(
のち
)
に
言
(
い
)
ひます。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いちばん小さな子はもうあおむけになって
気絶
(
きぜつ
)
したようです。
狐
(
きつね
)
ははがみをしました。ホモイも思わず
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
歯
(
は
)
をくいしばってがまんしたが、うめき声はひとりでに高くなり、ついにぼくは
気絶
(
きぜつ
)
してしまったんだ
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
すぐつぎの
駅
(
えき
)
で、自分は
腰
(
こし
)
から下に
火傷
(
やけど
)
をして、
気絶
(
きぜつ
)
しているところを
助
(
たす
)
けられた。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
その
晩
(
ばん
)
、この
南
(
みなみ
)
の
海
(
うみ
)
に
面
(
めん
)
したがけにも
霜
(
しも
)
が
降
(
お
)
りたほど、
寒
(
さむ
)
かったのです。あくる
朝
(
あさ
)
、
花
(
はな
)
は
目
(
め
)
をさましますと、
美
(
うつく
)
しかったこちょうは、
傷
(
きず
)
ついたまま
冷
(
つめ
)
たくなって
葉
(
は
)
の
上
(
うえ
)
に
気絶
(
きぜつ
)
をしていたのです。
小さな赤い花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、えぐっていたが、さきほどよりの
激戦
(
げきせん
)
に、力つきた清兵衛は、敵がたおれたと知って、そのまま、おりかさなって
気絶
(
きぜつ
)
してしまった。
三両清兵衛と名馬朝月
(新字新仮名)
/
安藤盛
(著)
玉太郎は、その場の光景に
気絶
(
きぜつ
)
しそうになり、自分でもどうしてそんな声が出たかと思うほどのすごい
金切
(
かなき
)
り声を発した。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
正気
(
しょうき
)
にかえって、ポカンとあたりを見まわしたのは、ゆうべ、
今宮神社
(
いまみやじんじゃ
)
の
境内
(
けいだい
)
で、馬にけられてヘドを
吐
(
は
)
いて、あのまま
気絶
(
きぜつ
)
していた泣き虫の
蛾次郎
(
がじろう
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
皮膚
(
ひふ
)
はもえるように
熱
(
あつ
)
くなり、
体
(
からだ
)
じゅうが、かっかっとほてって、その苦しさときたら、いまにも
気絶
(
きぜつ
)
して、それっきり死んでしまうかと、たびたび思ったほどだった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
手掴
(
てづかみ
)
で
食
(
た
)
べたこともあつたさうだし、ひら/\と
青
(
あを
)
いなかから
紅
(
あか
)
い
切
(
きれ
)
のこぼれて
居
(
ゐ
)
る、うつくしい
鳥
(
とり
)
の
袂
(
たもと
)
を
引張
(
ひつぱ
)
つて、
遙
(
はる
)
かに
見
(
み
)
える
山
(
やま
)
を
指
(
ゆびさ
)
して
気絶
(
きぜつ
)
さしたこともあつたさうなり
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そのころ地球は、ずっと形が小さくなり、小山ぐらいの大きさとなったので、恐ろしさが
減
(
へ
)
った。もうあれを見て発狂したり、
気絶
(
きぜつ
)
する者もなかろう。
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
気絶
(
きぜつ
)
したがために、さいわいとあの
毒水
(
どくみず
)
を
呑
(
の
)
まなかった
竹童
(
ちくどう
)
は、多少の
傷
(
きず
)
や
痛
(
いた
)
みはあったが、やがて
真心
(
まごころ
)
の
介抱
(
かいほう
)
をうけて、かなりしっかりと気がついた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
真個
(
まつたく
)
、
安心
(
あんしん
)
の
余
(
あま
)
り
気絶
(
きぜつ
)
したんだと
断念
(
あきら
)
めて、
許
(
ゆる
)
してくれ。
寐
(
ね
)
たんぢやない。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
たいていの者なら、ひと目みただけで
気絶
(
きぜつ
)
してしまうところだ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
あっちでもこっちでも、警官が
宙
(
ちゅう
)
に
跳
(
は
)
ねとばされています。壁へ叩きつけられて
気絶
(
きぜつ
)
をするもの、ガックリと伸びるものなどあって、形勢は不利です。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
船長はもうすこしで
気絶
(
きぜつ
)
するところだった。彼は見た。はっきり見た。おそろしい大怪物が、メインマストの上でくわっと口を開き、こっちをねめつけているのを。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
博士のからだは嵐の中の
紙片
(
かみきれ
)
のように吹きとばされ、はてはどすんと何物かに突きあたり、そのときに頭のうしろをうちつけ、うんと一声発して、
気絶
(
きぜつ
)
してしまった。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
気絶
(
きぜつ
)
させたばかりではなく、無電機のこわし方といったら、めちゃめちゃになっていまして、大人だってちょっと出ないくらいの力をもっているんですよ、あの正太という子供は!
人造人間エフ氏
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「はははは。きみは、見かけに
似合
(
にあ
)
わず
臆病
(
おくびょう
)
だね。そんなことでは、これからきみに見せたいと思っていたものも、見せられはしない。見ている
最中
(
さいちゅう
)
に
気絶
(
きぜつ
)
なんかされると、やっかいだからね」
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
隆夫の母は、おどろきとよろこびで、
気絶
(
きぜつ
)
しそうになったくらいだ。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
クーパーは苦しそうな一声をのこして、ついに
気絶
(
きぜつ
)
してしまった。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ほくが
気絶
(
きぜつ
)
している
間
(
ま
)
に、本当の針目博士を殺し、そして博士の頭を切り開いて、じぶんがその中へはいりこみ、あとをたくみに
電気縫合器
(
でんきぬいあわせき
)
かなにかで縫いつけ、ぼくが気がついたときにはすっかり
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それを見ると、蜂矢は
気絶
(
きぜつ
)
しそうになった。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
八木少年は「うん」と
呻
(
うな
)
って、
気絶
(
きぜつ
)
した。
時計屋敷の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“気絶”の意味
《名詞》
気絶(きぜつ)
一時的に気を失うこと。
(出典:Wiktionary)
“気絶(
失神
)”の解説
失神(しっしん、en: syncope)とは、大脳皮質全体あるいは脳幹の血流が瞬間的に遮断されることによっておこる一過性の瞬間的な意識消失発作である。気絶(きぜつ)、卒倒(そっとう)とも言う。
(出典:Wikipedia)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
絶
常用漢字
小5
部首:⽷
12画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高