“金切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かなき69.2%
かなきり15.4%
かなぎ7.7%
きんぎ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おそらくそれは馬鹿な話だろうよ。君はあの金切かなきり声を聞かなかったかね。たぶん、それは迷信だろうよ。君は今どうお考えだね」
そこで恐怖のあまり卒倒したり金切かなきり声を立てたり駈け出したりする輩は、秩序の大敵ということになる。よろしく真直ぐに立って、両眼を大きく開け、チュウとも言っちゃなりません。
(新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
夜——その靜寂、その靜止——は、ソーンフィールド莊の端から端まで鳴り渡つた恐ろしい、鋭い、金切かなぎるやうな物音で二つに裂けてしまつた。
嚇かすえ? 嚇かすだけならば好いぢやありませんか? 肩に金切きんぎれなんぞくつけてゐたつて、ふうの悪いやつらも多い世の中だ。ましてわたしは乞食ですぜ。嚇かすばかりとは限りませんや。もしほんたうに妙な気を
お富の貞操 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)