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金切
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かなき
ふりがな文庫
“
金切
(
かなき
)” の例文
「おそらくそれは馬鹿な話だろうよ。君はあの
金切
(
かなき
)
り声を聞かなかったかね。たぶん、それは迷信だろうよ。君は今どうお考えだね」
世界怪談名作集:09 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
玉太郎は、その場の光景に
気絶
(
きぜつ
)
しそうになり、自分でもどうしてそんな声が出たかと思うほどのすごい
金切
(
かなき
)
り声を発した。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
雌の河童はなにかの拍子にふとこの雄の河童を見ると「
大変
(
たいへん
)
です! 助けてください! あの河童はわたしを殺そうとするのです!」と
金切
(
かなき
)
り声を出して叫びました。
河童
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
とおばあさんは
金切
(
かなき
)
り
声
(
ごえ
)
を
上
(
あ
)
げて、
一生懸命
(
いっしょうけんめい
)
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
しました。そしてやっとのことで、
半分
(
はんぶん
)
死
(
し
)
んだようにまっ
青
(
さお
)
になって、うちの中にかけ
込
(
こ
)
みますと、おじいさんはびっくりして
舌切りすずめ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
風鳥
(
ふうちょう
)
のように
転
(
まろ
)
びこんで、恐怖を装った
金切
(
かなき
)
り声に、御守殿たちを驚かせました。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「貧乏教師の癖に生意気じゃありませんか」と例の
金切
(
かなき
)
り
声
(
ごえ
)
を振り立てる。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
物思いにふけっていた敬二は、いきなり黄いろい女の
金切
(
かなき
)
り声とともに、腕をムズとつかまれた。
○○獣
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「おれ達は、この小仏を帳場にしている悪玉ぞろいの人足だ、それに見込みをつけられた以上、どう騒いだところで追ッつかねえんだから、
月並
(
つきなみ
)
な
金切
(
かなき
)
り声をあげねえで往生しちまえッ」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
急に、か、
金切
(
かなき
)
り
声
(
ごえ
)
など出しやがって。
新学期行進曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
涙まじりの
金切
(
かなき
)
り声になった。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“金切”で始まる語句
金切声
金切聲
金切り声