“かなぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カナギ
語句割合
金木66.7%
神梛木16.7%
金切16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは終戦直後、太宰さんがまだ金木かなぎに疎開中で、私独りが三鷹のお家に留守番をしていた時に書いたものです。その後太宰さんが上京なさって、入れかわりに私は北海道に渡りました。
メフィスト (新字新仮名) / 小山清(著)
むかし津軽の国、神梛木かなぎ村に鍬形惣助くわがたそうすけという庄屋がいた。四十九歳で、はじめて一子を得た。男の子であった。太郎と名づけた。生れるとすぐ大きいあくびをした。
ロマネスク (新字新仮名) / 太宰治(著)
夜——その靜寂、その靜止——は、ソーンフィールド莊の端から端まで鳴り渡つた恐ろしい、鋭い、金切かなぎるやうな物音で二つに裂けてしまつた。