トップ
>
引移
>
ひきうつ
ふりがな文庫
“
引移
(
ひきうつ
)” の例文
あなた
方
(
がた
)
もいずれはこちらの
世界
(
せかい
)
へ
引移
(
ひきうつ
)
って
来
(
こ
)
られるでしょうが、その
時
(
とき
)
になれば
私
(
わたくし
)
どもの
現在
(
げんざい
)
の
心持
(
こころもち
)
がだんだんお
判
(
わか
)
りになります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
市中
(
しちゅう
)
の散歩は子供の時から好きであった。十三、四の頃私の
家
(
うち
)
は一時
小石川
(
こいしかわ
)
から
麹町永田町
(
こうじまちながたちょう
)
の官舎へ
引移
(
ひきうつ
)
った事があった。
勿論
(
もちろん
)
電車のない時分である。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
この店は馬喰町四丁目でしたが、後には
小伝馬町
(
こでんまちょう
)
へ
引移
(
ひきうつ
)
して、
飾提灯
(
かざりちょうちん
)
即ち盆提灯や
鬼灯提燈
(
ほおずきちょうちん
)
を造った。
江戸か東京か
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
『日まで聞いた。——松平家へ出入の者から聞いたのじゃ。吉良家の
引移
(
ひきうつ
)
りは八月の二十日迄と申す』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
是
(
これ
)
等の理由から六円五十銭の家賃の家を捨てゝ二十三円の高い家賃の家へ
思
(
おもひ
)
切つて
引移
(
ひきうつ
)
つた。
執達吏
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
▼ もっと見る
是はお
米
(
よね
)
さん、其の
後
(
のち
)
は
遂
(
つい
)
にない存外の
御無沙汰
(
ごぶさた
)
をいたしました、嬢様にはお変りもなく、それは/\頂上々々、牛込から
此処
(
こゝ
)
へお
引移
(
ひきうつ
)
りになりましてからは、何分にも遠方ゆえ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
愚
(
ぐ
)
な
話
(
はな
)
しではあるが
一月
(
ひとつき
)
のうちに
生命
(
せいめい
)
が
危
(
あやふ
)
いとか
言
(
い
)
つたさうな、
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると
餘
(
あま
)
り
快
(
こゝろよ
)
くもないに
當人
(
たうにん
)
も
頻
(
しき
)
りと
嫌
(
いや
)
がる
樣子
(
やうす
)
なり、ま、
引移
(
ひきうつ
)
りをするが
宜
(
よ
)
からうとて
此處
(
こゝ
)
を
搜
(
さが
)
させては
來
(
き
)
たが
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼が家のはなれの物置兼客間の
天井
(
てんじょう
)
には、ぬけ
殻
(
がら
)
から
測
(
はか
)
って六尺以上の青大将が居る。其家が隣村にあった頃からの蛇で、家を
引移
(
ひきうつ
)
すと何時の間にか大将も引越して、
吾家貌
(
わがいえがお
)
に住んで居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
新銭座
(
しんせんざ
)
の
有馬
(
ありま
)
と云う大名の中屋敷を
買受
(
かいう
)
けて、
引移
(
ひきうつ
)
るや
否
(
いな
)
や鉄砲洲は居留地になり、
明
(
あ
)
くれば慶応四年、
即
(
すなわ
)
ち明治元年の正月早々、
伏見
(
ふしみ
)
の戦争が始まって、将軍
慶喜
(
よしのぶ
)
公は江戸へ逃げて帰り
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
道理
(
もつとも
)
と歡こびて或日傳吉は憑司方へ到り此度都合により他所へ
引移
(
ひきうつ
)
り商賣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
小六
(
ころく
)
の
此所
(
こゝ
)
へ
引移
(
ひきうつ
)
つて
來
(
く
)
るのは、
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
ふ
點
(
てん
)
から
見
(
み
)
て、
夫婦
(
ふうふ
)
の
何
(
いづ
)
れにも、
多少
(
たせう
)
迷惑
(
めいわく
)
であつた。だから
來
(
く
)
ると
云
(
い
)
つて
約束
(
やくそく
)
して
置
(
お
)
きながら、
今
(
いま
)
だに
來
(
こ
)
ない
小六
(
ころく
)
に
對
(
たい
)
しては、
別段
(
べつだん
)
の
催促
(
さいそく
)
もしなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
早速
(
さっそく
)
其処
(
そこ
)
へ
引移
(
ひきうつ
)
ることにした。
暗夜の白髪
(新字新仮名)
/
沼田一雅
(著)
同時
(
どうじ
)
に
現世
(
げんせ
)
の
方
(
ほう
)
ではすでに
私
(
わたくし
)
の
為
(
た
)
めに
一
(
ひと
)
つの
神社
(
じんじゃ
)
が
建立
(
こんりゅう
)
されて
居
(
お
)
り、
私
(
わたくし
)
は
間
(
ま
)
もなくこの
修行場
(
しゅぎょうば
)
からその
神社
(
じんじゃ
)
の
方
(
ほう
)
へと
引移
(
ひきうつ
)
ることになったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
所詮
(
しょせん
)
、前のような生活はしていられないので、十内が帰ると、すぐ家は
引移
(
ひきうつ
)
った。
日本名婦伝:小野寺十内の妻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
始終
(
とほし
)
ごたごたして
埓
(
らち
)
は
御座
(
ござ
)
りませぬといふ、
妙
(
めう
)
な
事
(
こと
)
のと
思
(
おも
)
ひしが
掃除
(
さうぢ
)
のすみて
日暮
(
ひぐれ
)
れがたに
引移
(
ひきうつ
)
り
來
(
きた
)
りしは、
合乘
(
あひの
)
りの
幌
(
ほろ
)
かけ
車
(
ぐるま
)
に
姿
(
すがた
)
をつゝみて、
開
(
ひら
)
きたる
門
(
もん
)
を
眞直
(
まつすぐ
)
に
入
(
い
)
りて
玄關
(
げんくわん
)
におろしければ
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
起して
藤重
(
ふぢしげ
)
は
何方
(
いづかた
)
へ
引移
(
ひきうつ
)
りしやと尋ぬるに家主は答へて
然
(
され
)
ばなり
藤重
(
ふぢしげ
)
は
久敷
(
ひさしく
)
我等
店
(
たな
)
に住居致せしが
俄
(
にはか
)
に
田舍
(
ゐなか
)
の
伯母
(
をば
)
の方より
迎
(
むか
)
へ來りしとて
宵
(
よひ
)
の程に家を
片付
(
かたづけ
)
我等に渡し出立致したりと云れて吾助は力を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
自分
(
じぶん
)
とて、ただ
少
(
すこ
)
し
早
(
はや
)
くこちらの
世界
(
せかい
)
へ
引移
(
ひきうつ
)
ったという
丈
(
だけ
)
、これからはともどもに
手
(
て
)
を
引
(
ひ
)
き
合
(
あ
)
って、
修行
(
しゅぎょう
)
することに
致
(
いた
)
しましょう。
何
(
ど
)
うぞこちらへ……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
然程
(
さるほど
)
に吉之助は
其翌日
(
そのよくじつ
)
彼
(
かの
)
加納屋利兵衞方へ
引移
(
ひきうつ
)
り元服して名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
移
常用漢字
小5
部首:⽲
11画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出