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大声
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おおごえ
ふりがな文庫
“
大声
(
おおごえ
)” の例文
旧字:
大聲
Kと言うのは僕等よりも一年
後
(
ご
)
の哲学科にいた、
箸
(
はし
)
にも棒にもかからぬ男だった。僕は横になったまま、かなり
大声
(
おおごえ
)
に返事をした。
海のほとり
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そして悪口が見つかったので、やはり顔を
地面
(
じべた
)
に
埋
(
うず
)
めたまま、
笑
(
わら
)
いこけながら
大声
(
おおごえ
)
でそれをいってやった。けれど
何
(
なん
)
の返事もなかった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
とそこで、蛾次郎が
大声
(
おおごえ
)
で
呼
(
よ
)
ばわったので、竹童はぎょッとして、かれの
悲鳴
(
ひめい
)
をふせぐべく、思わず、おどしにつかんでいた
火独楽
(
ひごま
)
を
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ところが、ふたりの
兄
(
にい
)
さんは、またまた もんくをいいだしました。
王
(
おう
)
さまの
耳
(
みみ
)
が きこえなくなるくらいの
大声
(
おおごえ
)
で、わめきたてるのです。
三まいの 鳥のはね
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
大声
(
おおごえ
)
に
狂
(
くる
)
って
駆
(
か
)
ける
風
(
かぜ
)
までが、このいい
琴
(
こと
)
の
音
(
ね
)
に
聞
(
き
)
きとれたとみえて、しばらくその
叫
(
さけ
)
び
声
(
ごえ
)
を
鎮
(
しず
)
めたのであります。
黒い塔
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
何よりも、
力
(
りき
)
み
返
(
かえ
)
ること、
大声
(
おおごえ
)
を立てることが
嫌
(
きら
)
いです。どんなことでも、静かに話せばわかり、また、静かに
話
(
はな
)
し
合
(
あ
)
わなければ
面白
(
おもしろ
)
くないという
主義
(
しゅぎ
)
なのです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
和服の青年が、
大声
(
おおごえ
)
にそんなことを言って、カフェの中から
駈
(
か
)
け出して来た。伸子はその向こう側の光景に驚かされて、電柱のかげへ逃げ込むようにして廻った。
秘密の風景画
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
飯「黙れ孝助、主人の前も
憚
(
はゞ
)
からず
大声
(
おおごえ
)
を発して
怪
(
け
)
しからぬ奴、覚えがなければ
何
(
ど
)
うして胴巻が貴様の文庫の
中
(
うち
)
に有ったか、それを申せ、何うして胴巻があった」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
至
(
いた
)
って
元気
(
げんき
)
な、
壮健
(
そうけん
)
な、
立派
(
りっぱ
)
な
白
(
しろ
)
い
頬鬚
(
ほおひげ
)
の、
快活
(
かいかつ
)
な
大声
(
おおごえ
)
の、しかも
気
(
き
)
の
善
(
よ
)
い、
感情
(
かんじょう
)
の
深
(
ふか
)
い
人間
(
にんげん
)
である。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
と、
一番
(
いちばん
)
小
(
ちい
)
さい
子
(
こ
)
が
突然
(
とつぜん
)
大声
(
おおごえ
)
を
出
(
だ
)
しました。そして
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
大声
(
おおごえ
)
をあげて、
入口
(
いりぐち
)
の
酒場
(
さかば
)
に
客
(
きゃく
)
がはいってきた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
大声
(
おおごえ
)
でどなったり、ひどく
嚇
(
おど
)
したりしたが
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
と
大声
(
おおごえ
)
を
上
(
あ
)
げてわめきました。
物のいわれ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
『人の
若衆
(
わかしゅ
)
を盗むよりしては首を取らりょと覚悟した』と、
大声
(
おおごえ
)
に歌をうたいながら、
織田殿
(
おだどの
)
の身内に
鬼
(
おに
)
と聞えた
柴田
(
しばた
)
の軍勢を
斬
(
き
)
り
靡
(
なび
)
けました。
おしの
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「きっと、この
木
(
き
)
の
上
(
うえ
)
にだいじゃがすんでいて、
食
(
く
)
ってしまったのだよ。」と、
一人
(
ひとり
)
がいうと、みんな、
大声
(
おおごえ
)
にわめいて、その
木
(
き
)
の
下
(
した
)
から
退
(
しりぞ
)
いて、
上
(
うえ
)
を
仰
(
あお
)
ぎました。
木に上った子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
車室
(
しゃしつ
)
の
中
(
うち
)
はさのみ
不潔
(
ふけつ
)
の
人間
(
にんげん
)
ばかりではなかったが、ミハイル、アウエリヤヌイチは
直
(
すぐ
)
に
人々
(
ひとびと
)
と
懇意
(
こんい
)
になって
誰
(
たれ
)
にでも
話
(
はなし
)
を
仕掛
(
しか
)
け、
腰掛
(
こしかけ
)
から
腰掛
(
こしかけ
)
へ
廻
(
まわ
)
り
歩
(
ある
)
いて、
大声
(
おおごえ
)
で
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
此の者どもが御場所柄をも
弁
(
わきま
)
えず
大声
(
おおごえ
)
に罪を争います
為態
(
ていたらく
)
、見るに忍びず、かく申す文治までがお奉行職の御面前にて
高声
(
こうせい
)
を発したる段重々恐れ入ります、
尚
(
な
)
お此の上
一言
(
いちごん
)
申し聞けとう存じます故
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『
過去
(
かこ
)
のことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
すものは、
両眼
(
りょうがん
)
を
抉
(
くじ
)
ってしまいましょう。リュバフキン!』と、
彼
(
かれ
)
は
大声
(
おおごえ
)
で
誰
(
たれ
)
かを
呼
(
よ
)
ぶ。
郵便局
(
ゆうびんきょく
)
の
役員
(
やくいん
)
も、
来合
(
きあ
)
わしていた
人々
(
ひとびと
)
も、一
斉
(
せい
)
に
吃驚
(
びっくり
)
する。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
しかし、
夜
(
よる
)
で
暗
(
くら
)
かったから、だれも、
気味悪
(
きみわる
)
がって
上
(
のぼ
)
っていくような
人
(
ひと
)
もありませんでした。ただ、
下
(
した
)
から
大声
(
おおごえ
)
を
出
(
だ
)
して、
呼
(
よ
)
ぶばかりでした。しかし、やはり、なんの
返答
(
へんとう
)
もなかった。
木に上った子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
辰
(
たつ
)
一は、のども
破
(
やぶ
)
れよとばかりに、
大声
(
おおごえ
)
を
上
(
あ
)
げて、
万歳
(
ばんざい
)
を
三
(
み
)
たび
唱
(
とな
)
えたのでした。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
部屋
(
へや
)
へもどると、
大声
(
おおごえ
)
で
叫
(
さけ
)
んだのです。そして、
考
(
かんが
)
えたのでした。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あ、お
母
(
かあ
)
さん、なめますよ。
僕
(
ぼく
)
、もうきたなくしちゃったからいやだ。」といって、
無理
(
むり
)
にそのご
本
(
ほん
)
をひったくりました。すると、
今度
(
こんど
)
、
赤
(
あか
)
ちゃんは、
大声
(
おおごえ
)
を
上
(
あ
)
げて
泣
(
な
)
き
出
(
だ
)
してしまいました。
僕は兄さんだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
雨
(
あめ
)
が
降
(
ふ
)
ってきた!」と、
子供
(
こども
)
が、
大声
(
おおごえ
)
で
告
(
つ
)
げました。
縛られたあひる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
声
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
“大声”で始まる語句
大声疾呼
大声叱呼
大声高笑