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呼出
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よびだ
ふりがな文庫
“
呼出
(
よびだ
)” の例文
索搜
(
たづね
)
密々
(
こつそり
)
呼出
(
よびだ
)
し千太郎に小夜衣よりの
言傳
(
ことづて
)
を
委
(
くは
)
しく語りおいらんは明ても
暮
(
くれ
)
ても若旦那の事のみ云れて此頃は
泣
(
ない
)
てばつかり居らるゝを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
夫
(
それ
)
から井上が何か吟味に逢うて、福澤諭吉に証人になって出て来いと
云
(
いっ
)
て、私を
態々
(
わざわざ
)
裁判所に
呼出
(
よびだ
)
して、タワイもない事を散々
尋
(
たずね
)
て
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
お隣にいる中村新八郎に、たった一と目別れを惜しみたい——と、思い乍らも、此時刻になっては、
呼出
(
よびだ
)
す
手段
(
てだて
)
もありません。
奇談クラブ〔戦後版〕:10 暴君の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼女を
呼出
(
よびだ
)
した電話の主は誰であろうか? この怪人は何のために彼女を誘拐したのであろうか? ……今この日東劇場には「笑う妖魔」という
劇団「笑う妖魔」
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「ちょっと。」「何さ。」
手招
(
てまね
)
ぎをして、「来て見なよ。」家内を
呼出
(
よびだ
)
して、両方から、そっと、顔を
差寄
(
さしよ
)
せると、じっとしたのが、
微
(
かすか
)
に黄色な
嘴
(
くちばし
)
を傾けた。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
ヂュリ あの
光明
(
ひかり
)
は
朝
(
あさ
)
ぢゃない、いえ/\、
朝日
(
あさひ
)
ではないわいの。ありゃ
太陽
(
たいやう
)
がお
前
(
まへ
)
の
爲
(
ため
)
に、
今宵
(
こよひ
)
マンチュアへの
道案内
(
みちしるべ
)
に
炬火持
(
たいまつもち
)
の
役
(
やく
)
さしょとて、
急
(
きふ
)
に
呼出
(
よびだ
)
した
光
(
ひか
)
り
物
(
もの
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
構
(
かま
)
ふ
事
(
こと
)
はない
呼出
(
よびだ
)
してお
遣
(
や
)
り、
私
(
わた
)
しのなぞといつたら
野郎
(
やらう
)
が
根
(
ね
)
から
心替
(
こゝろがは
)
りがして
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
てさへ
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
すのだから
仕方
(
しかた
)
がない、どうで
諦
(
あきら
)
め
物
(
もの
)
で
別口
(
べつくち
)
へかゝるのだがお
前
(
まへ
)
のは
夫
(
そ
)
れとは
違
(
ちが
)
ふ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
小田原の飯盛に嫌がらせをしたのは幾人もありますが、箱根の山の中へ
呼出
(
よびだ
)
されるほどの深間は一人も無かったのです。
大江戸黄金狂
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
右
(
みぎ
)
の
文體
(
ぶんてい
)
也ければ
直
(
たゞ
)
ちに麹町三丁目町醫師村井長庵
呼出
(
よびだ
)
しの
差紙
(
さしがみ
)
を札の辻の町役人へ渡されければ
非番
(
ひばん
)
の家主
即時
(
そくじ
)
に麹町の名主の玄關へ持參なし
順序
(
じゆんじよ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
呼出
(
よびだ
)
しを
掛
(
か
)
ける
氣
(
き
)
の、
勝手
(
かつて
)
は
知
(
し
)
つた
裏口
(
うらぐち
)
へ
𢌞
(
まは
)
つて、
垣根
(
かきね
)
から
覗
(
のぞ
)
くと、
長閑
(
のどか
)
な
日
(
ひ
)
の
障子
(
しやうじ
)
を
開
(
あ
)
けて、
背戸
(
せど
)
にひら/\と
蝶々
(
てふ/\
)
の
飛
(
と
)
ぶのを
見
(
み
)
ながら、
壁
(
かべ
)
は
黒
(
くろ
)
い
陰氣
(
いんき
)
な
納戸
(
なんど
)
に
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「君こそ今まで
何処
(
どこ
)
にいたか分らないのに。僕たちを
呼出
(
よびだ
)
した手紙も
或
(
あるい
)
は君の仕業じゃないのか!」
海浜荘の殺人
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
スルト一行中の
或
(
あ
)
る役人が三井の手代を横浜の旅宿に
呼出
(
よびだ
)
し、色々
弗
(
ドル
)
の相場を
聞糺
(
ききただ
)
して
扨
(
さて
)
云
(
い
)
うよう
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
五兵衞吉兵衞の兩人へ引渡しに成たりける元より久八が
縊
(
くび
)
り
殺
(
ころ
)
したる
趣
(
おもむ
)
き
自訴
(
じそ
)
せしかば翌日甲州屋吉兵衞伊勢屋五兵衞久八の
伯父
(
をぢ
)
六右衞門一同等御
呼出
(
よびだ
)
しにて調べとこそは成りにけれ。
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
鳥
(
とり
)
か
獣
(
けもの
)
か、こゝにバサリと
名
(
な
)
づくるものが
住
(
す
)
んで、
案山子
(
かゝし
)
に
呼出
(
よびだ
)
されたのであらう、と
思
(
おも
)
つたが、やがて
其
(
それ
)
が
二
(
ふた
)
つが
並
(
なら
)
んで、
真直
(
まつすぐ
)
にひよいと
立
(
た
)
つ、と
左右
(
さいう
)
へ
倒
(
たふ
)
れざまに、
又
(
また
)
ばさりと言つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
自分で結ったか
何
(
ど
)
うか、群衆の前で試される女、——
天鵞絨
(
ビロウド
)
の鼻緒を
切取
(
きりと
)
られて、竹の皮ですげ替えさせられた上、親を
呼出
(
よびだ
)
して手錠をはめられる小娘、——中には
贅沢
(
ぜいたく
)
な紙入を発見されて
礫心中
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
母が毎度の事で天気の
好
(
い
)
い日などには、おチエ
此方
(
こっち
)
に
這入
(
はいっ
)
て来いと云て、表の庭に
呼込
(
よびこ
)
んで
土間
(
どま
)
の草の上に坐らせて、自分は
襷掛
(
たすきが
)
けに身構えをして乞食の
虱狩
(
しらみがり
)
を始めて、私は加勢に
呼出
(
よびだ
)
される。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
会社の掲示板に
貼出
(
はりだ
)
されたり、仙太郎自身社長に
呼出
(
よびだ
)
されて口汚く面罵されたり、同僚の丹波丹六にコキ使われたり、冷かされたり、そして遂に、丹波丹六がいよいよ社長の聟養子となって
奇談クラブ〔戦後版〕:11 運命の釦
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
何
(
なに
)
もいざこざはない、
話
(
はなし
)
は
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
てゆつくりするが、
此
(
これ
)
から
直
(
す
)
ぐに
筑波山
(
つくばさん
)
へ
參詣
(
さんけい
)
だ。
友達
(
ともだち
)
の
附合
(
つきあひ
)
でな、
退引
(
のつぴき
)
ならないで
出掛
(
でか
)
けるんだが、お
秋
(
あき
)
さん、お
前
(
まへ
)
を
呼出
(
よびだ
)
したのは
他
(
ほか
)
の
事
(
こと
)
ぢやない、
路用
(
ろよう
)
の
處
(
ところ
)
だ。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“呼出”の解説
呼出(よびだし)とは、大相撲での取組の際に力士を呼び上げる「呼び上げ」や土俵整備から太鼓叩きなど、競技の進行を行う者。呼び出しや呼出しとも書かれる。行司と異なり特に受け継がれている名跡はないが、力士・行司と違い、下の名前しかないことが特徴。
英語では、日本語からの音写によりyobidashiと呼ばれるか、あるいは意訳によりusherと訳される。
(出典:Wikipedia)
呼
常用漢字
小6
部首:⼝
8画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“呼”で始まる語句
呼吸
呼
呼鈴
呼息
呼子
呼応
呼笛
呼気
呼込
呼留