“切取”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きりとり60.0%
きりと40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かすひとの有べきやはて不思議なる事もあるものだどうした譯の金なるやとやゝしばらく考へしがて見れば一文貰ひの苦紛くるしまぎれにきやつ切取きりとり強盜がうたう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おそらく盗んで喰い、盗んで着る、はては切取きりとり強盗となるものが多いでありましょう。あるいは世人の慈悲同情に訴えて、物貰いに生き甲斐のない露命をつなぐ。
融和促進 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
言いかえると、この説の誤解され易い点は、それが一見したところ、飜訳の生理とか心理とかったものから、論理面だけを単純に切取きりとおおせているように見えるところにあると思う。
翻訳の生理・心理 (新字新仮名) / 神西清(著)
自分で結ったかうか、群衆の前で試される女、——天鵞絨ビロウドの鼻緒を切取きりとられて、竹の皮ですげ替えさせられた上、親を呼出よびだして手錠をはめられる小娘、——中には贅沢ぜいたくな紙入を発見されて
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)