“こうかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
巷間17.2%
浩瀚13.9%
交換13.1%
交驩10.7%
槓杆8.2%
槓桿4.9%
浩澣4.9%
江漢3.3%
好漢2.5%
甲館2.5%
交歓2.5%
浩翰2.5%
好感1.6%
後患1.6%
高幹0.8%
亢旱0.8%
候官0.8%
喉間0.8%
後奸0.8%
狡奸0.8%
獷猂0.8%
航艦0.8%
苟簡0.8%
荒寒0.8%
香羹0.8%
黄観0.8%
齁鼾0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いまはかえって、このような巷間(こうかん)無名の民衆たちが、正論を吐いている時代である。指導者たちは、ただ泡(あわ)を食って右往左往しているばかりだ。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
支倉は一方裁判長にかくの如き浩瀚(こうかん)なる書類を出すと共に、一方庄司署長、神戸牧師に恨みの手紙を出す事は少しも怠らなかった。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
昨日の三重子は、——山手(やまのて)線の電車の中に彼と目礼だけ交換(こうかん)した三重子はいかにもしとやかな女学生だった。
早春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
但し、滑稽(こっけい)なことに、初めは戦争どころか、両軍の将士が相擁してカヴァを酌みかわし、盛んな交驩(こうかん)が行われたらしい。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「うむ、これだよ!」と呟くと、数間離れた地面の一箇所、そこにニョッキリ突起(とっき)している、赤錆びた槓杆(こうかん)を引っ掴んだ。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
自覚したる天才が、新たな未来を開拓せんとする時、現在を基点として一大転向を企図せんとする時、過去と全体とは彼の槓桿(こうかん)の上にのしかかってくる。
わたくしは病床で『真書太閤記(しんしょたいこうき)』を通読し、つづいて『水滸伝(すいこでん)』、『西遊記』、『演義三国志』のような浩澣(こうかん)な冊子をよんだことを記憶している。
十六、七のころ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
蛾眉山の麓(ふもと)の河々皆此大河に入る。此大河瀘州(ろじう)を流れ三峡(けふ)のふもとを過(す)ぎ、江漢(こうかん)に至(いた)り荊州(けいじう)に入り、○洞庭湖(とうていこ)○赤壁(せきへき)○潯陽江(じんやうこう)○楊子江(やうしこう)の四大江(こう)に通(つう)じて江南(こうなん)を流湎(ながれめぐ)りて東海に入る。
「好漢(こうかん)この鬼窟裏(きくつり)に向って生計を営む。惜しい事だ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
甲館(こうかん)躑躅(つつじ)ヶ崎(さき)の詰侍(つめざむらい)が、すでに、ここの物音を聞きしって、そとをかためてしまったにそういない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元康自身よりも、その間の忍苦辛酸(にんくしんさん)を忘れられない三河譜代の老臣たちは、万感こもごも胸にせまって、ひそかに瞼(まぶた)を熱くしながら、若い両太守(たいしゅ)の交歓(こうかん)をながめていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに対してヴィクトル・アリ氏は先々月浩翰(こうかん)な反駁文をアムステルダム発行の鉄砲雑誌「火器(ファイア・アウム)」に寄せた。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
それは事実(じじつ)か否(いな)かは知(し)らなかつたが、誰(たれ)からも好感(こうかん)をもたれない私(わたし)とI子(こ)との事(こと)に関(かん)して、さう言(い)つたとすれば、それはS、H氏(し)の言(い)ひさうなことだとは思(おも)はれた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
人を殺せば殺される。殺されたものは社会から消えて行く。後患(こうかん)は遺(のこ)さない。趣味の堕落したものは依然として現存する。現存する以上は堕落した趣味を伝染せねばやまぬ。彼はペストである。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
二男の袁煕(えんき)や甥の高幹(こうかん)も、一方に陣地を構築し、三面から曹操を防いだのでさしもの曹軍も、やや喰いとめられ、戦いは翌八年の春にわたって、まったく膠着(こうちゃく)状態に入るかと見えたが
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「并州(へいしゅう)へ入って、高幹(こうかん)に止めを刺せ」と、曹操はそれに命令を下した。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——龍涙(りゅうるい)地(ち)に落つるは亢旱(こうかん)三年、という古言もあります。陛下、社稷(しゃしょく)の重きを思い給わば、何とぞ玉体をお損(そこ)ね遊ばさぬように。そして努めて、士気の昂揚をご宸念(しんねん)あそばして下さい」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
晋の安帝(あんてい)のとき、候官(こうかん)県の謝端(しゃたん)は幼い頃に父母をうしない、別に親類もないので、となりの人に養育されて成長した。
青門老圃(らうほ)独(ひと)り一室の中に坐し、冥思(めいし)遐捜(かさう)す、両頬赤(せき)を発し火の如く、喉間(こうかん)咯々(かく/\)声あるに至る、稿を属(しょく)し日を積まざれば出でず、思を構ふるの時に方(あた)つて大苦あるものの如し、既に来れば則ち大喜
人生 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
もし朝廷において一時の利得を計り、永久治安の策をなさない時には、すなわち北条(ほうじょう)の後に足利(あしかが)を生じ、前姦(ぜんかん)去って後奸(こうかん)来たるの覆轍(ふくてつ)を踏むことも避けがたいであろう。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
後世の水戸学者は、これを評して「彼の狡奸(こうかん)だ」といった。また「耳を掩(おお)って鈴(すず)を盗む類(たぐい)の芝居だ」と酷評した。しかり、どんな人間も、純一無垢(じゅんいつむく)な涙にはなりきれない。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
周密の『癸辛雑識』続上に、北方の野猪大なるもの数百斤、最も獷猂(こうかん)にして猟(と)りがたし、毎(つね)に身を以て松樹を摺(す)り脂を取って自ら潤し、しかる後に沙中に臥し沙を膏に附く。
柚子はそのころ、第Ⅹ航艦(こうかん)の司令官をしていた兄の末っ子で、母は早く死に、三人の兄はみな海軍で前へ出ていたので、ずうっと寄宿舎にいて、家庭的には、めぐまれない生活だった。
春雪 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
漆谷(しつこく)は市河三陽、小野節二家の説を聞くに、後藤氏、名は苟簡(こうかん)、字は子易(しえき)、一字(じ)は田夫(でんふ)、又木斎と号した。北条霞亭の尺牘に拠るに、通称は弥之助である。讚岐の商家に生れ、屋号を油屋と云ふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
蕪村はこれを巧(たくみ)に用ゐ、これら不浄の物をして殺風景ならしめざるのみならず、幾多の荒寒(こうかん)凄涼(せいりょう)なる趣味を含ましむるを得たり。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
熊肉を煮込んで、それを燐寸(まっち)の小箱ほどの大きさに切り、それに濃い香羹(こうかん)がかけてある。
香熊 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
礼部尚書(れいぶしょうしょ)陳廸(ちんてき)、刑部(けいぶ)尚書暴昭(ぼうしょう)、礼部侍郎(れいぶじろう)黄観(こうかん)、蘇州(そしゅう)知府(ちふ)姚善(ようぜん)、翰林(かんりん)修譚(しゅうたん)、王叔英(おうしゅくえい)、翰林(かんりん)王艮(おうごん)、淅江(せっこう)按察使(あんさつし)王良(おうりょう)、兵部郎中(へいぶろうちゅう)譚冀(たんき)、御史(ぎょし)曾鳳韶(そうほうしょう)、谷府長史(こくふちょうし)劉璟(りゅうけい)、其他数十百人、或(あるい)は屈せずして殺され
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
慶応二年二月望。鷲津宣光新馬埒ノ尚志斎ニ閲ス。時ニ侍童ノ齁鼾(こうかん)雷ノ如ク城鼓正ニ五更(ごこう)ヲ報ズ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)