“こうかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
巷間16.8%
交換12.1%
浩瀚12.1%
交驩10.3%
槓杆9.3%
槓桿5.6%
浩澣5.6%
江漢3.7%
交歓2.8%
浩翰2.8%
(他:20)18.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またみだりに予の動くことは、巷間こうかんいたずらに噂と新聞紙上をにぎわせて、そなたのためにあらぬ揣摩しま臆測を増させるのみであろう。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
巷間こうかん、その当時の隠れない取り沙汰では、時の風流天子徽宗きそうは、禁中からくるわまで地下道をってしげしげ通っていたものと言い伝えられている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「フム、義伝公。蜂須賀至鎮よししげとおおせられて、非常に英俊豪邁えいしゅんごうまいなお方、巷間こうかんの伝えによれば、眼点がんてんひとみが二ツあったとか承る」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なかには、自分じぶんっているしなを、ほかのひとっているしな交換こうかんしたりするものもあったのです。
汽船の中の父と子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
前の汽車と停車場で交換こうかんしたのでしょうか、こんどは南の方へごとごと走る音がしました。何だか車のひびきが大へんおそく貨物列車らしかったのです。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
昨日の三重子は、——山手やまのて線の電車の中に彼と目礼だけ交換こうかんした三重子はいかにもしとやかな女学生だった。
早春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しかるに、その全部の紙数二千六百ページに余るほどのすこぶる浩瀚こうかんの大書籍なれば、世間よくこれを通読するものいたって少ない。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
支倉は一方裁判長にかくの如き浩瀚こうかんなる書類を出すと共に、一方庄司署長、神戸牧師に恨みの手紙を出す事は少しも怠らなかった。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
ことに、自由奔放にペンを走らしたと思える「レ・ミゼラブル」のような浩瀚こうかんなものについては、種々の困難が伴なうものである。
一座はまつたく乱れて連絡のない交驩こうかん、唄声が入り乱れてゐるうちに、わづかのキッカケで間瀬が太平に詰め寄つて、貴様は帰れ、と叫んでゐた。
外套と青空 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
天明の頃、肥後の医師に富田太鳳たいほうなるものあり、慷慨こうがいにして奇節あり、高山彦九と交驩こうかんし、つとに尊王賤覇の議を唱う。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
但し、滑稽こっけいなことに、初めは戦争どころか、両軍の将士が相擁してカヴァを酌みかわし、盛んな交驩こうかんが行われたらしい。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
しかれども四角四面、慣例格式の走りたる社会を活動せしむる槓杆こうかんを求めば、吾人ごじん猶予ゆうよなく指を賄賂に屈せずんばあらず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
そのくちばしが長いやっとこばさみのようになって、その槓杆こうかんの支点に当るねじびょうがちょうど眼玉のようになっている。
(新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「うむ、これだよ!」と呟くと、数間離れた地面の一箇所、そこにニョッキリ突起とっきしている、赤錆びた槓杆こうかんを引っ掴んだ。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
自覚したる天才が、新たな未来を開拓せんとする時、現在を基点として一大転向を企図せんとする時、過去と全体とは彼の槓桿こうかんの上にのしかかってくる。
月光にギラギラ輝くのは、上向いた野砲の筒口である。槓桿こうかんにかけた天草の手が、かすかにかすかにふるえるのは、強敵と睨んだがためだろう? だが何にも聞こえないではないか!
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
クリストフがおのれの芸術の槓桿こうかんをすえるべき支点を見出し得るのは、まだここでではなかった。
吾が党、この学に従事する、ここに年ありといえども、わずかに一斑をうかがうのみにて、百科浩澣こうかん、つねに望洋ぼうようたんを免れず。
慶応義塾の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
わたくしは病床で『真書太閤記しんしょたいこうき』を通読し、つづいて『水滸伝すいこでん』、『西遊記』、『演義三国志』のような浩澣こうかんな冊子をよんだことを記憶している。
十六、七のころ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
高谷塾というは『日本全史』というかなり浩澣こうかんな大著述をしたその頃の一と癖ある漢学者高谷龍洲の家塾であって、かなり多数の書生を集めて東京の重なる私塾の一つに数えられていた。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
日本へ入ったガラス絵の法は、阿蘭陀オランダからか支那からかあるいは両方から入ったものか、私には今よくわかりませんが、何しろ輸入されてから、例えば当時の銅版や、油絵の如く、江漢こうかんとか、源内げんないとか
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
彼の捕術の恩師、江漢こうかん老先生。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此大河瀘州ろじうを流れ三けふのふもとをぎ、江漢こうかんいた荊州けいじうに入り、○洞庭湖とうていこ赤壁せきへき潯陽江じんやうこう楊子江やうしこうの四大こうつうじて江南こうなん流湎ながれめぐりて東海に入る。
私はいまも朝鮮人に親しみを感じているが、それはこの新聞配達をしていた期間の交歓こうかんに由るものである。
安い頭 (新字新仮名) / 小山清(著)
元康自身よりも、その間の忍苦辛酸にんくしんさんを忘れられない三河譜代の老臣たちは、万感こもごも胸にせまって、ひそかにまぶたを熱くしながら、若い両太守たいしゅ交歓こうかんをながめていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そう言って朝倉先生が説明したところによると、その招かれざる客というのは、小関氏を塾長とする興国塾こうこくじゅくの塾生約五十名で、来塾の目的は見学と交歓こうかん、日時は今度の土曜の午後一時から夜八時まで、夕食をともにするが
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
それに対してヴィクトル・アリ氏は先々月浩翰こうかんな反駁文をアムステルダム発行の鉄砲雑誌「火器ファイア・アウム」に寄せた。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
それほどまた浩翰こうかんなものであったのである。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
私の友人の有名を成さしめた事柄については、毎度お断りする通り、詳細に発表することは許されない事情にあるが、しかし私の浩翰こうかんな犯罪秘記のうちでも、こうした小さな物語を書く上から云って、この事件は一段と際立った出色の点があると思われるのである。
甲館こうかん躑躅つつじさき詰侍つめざむらいが、すでに、ここの物音を聞きしって、そとをかためてしまったにそういない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やはり、甲館こうかんほりのうちで、躑躅つつじさき殿でんのうちの桜雲台おううんだいじょうじき広間ひろまの東につづいてってある。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これを世上一般では甲館こうかんと称したり、おやかたとよんだり、また躑躅ヶ崎城ともいっているが、決して城造りではなく、平凡平坦な土地に、水濠みずぼりひとめぐらした大きな邸宅にすぎないのである。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
好漢こうかんこの鬼窟裏きくつりに向って生計を営む。惜しい事だ」と独仙君は嘆息した。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
好漢こうかん、共に語るに足る)
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もし、協皇子を、皇太子に立てたいという思し召ならば、まず何后の兄何進から先に誅罰ちゅうばつなさらなければなりません。何進を殺すことが、後患こうかんをたつ所以ゆえんです」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後患こうかんのこさない。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「——龍涙りゅうるいに落つるは亢旱こうかん三年、という古言もあります。陛下、社稷しゃしょくの重きを思い給わば、何とぞ玉体をおそこね遊ばさぬように。そして努めて、士気の昂揚をご宸念しんねんあそばして下さい」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
晋の安帝あんていのとき、候官こうかん県の謝端しゃたんは幼い頃に父母をうしない、別に親類もないので、となりの人に養育されて成長した。
青門老圃らうほひとり一室の中に坐し、冥思めいし遐捜かさうす、両頬せきを発し火の如く、喉間こうかん咯々かく/\声あるに至る
人生 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そのうえに、こんど博士が、大きな金もうけをさせてくれるといったのにたいし、好感こうかんをよせたのだ。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
もし朝廷において一時の利得を計り、永久治安の策をなさない時には、すなわち北条ほうじょうの後に足利あしかがを生じ、前姦ぜんかん去って後奸こうかん来たるの覆轍ふくてつを踏むことも避けがたいであろう。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
後世の水戸学者は、これを評して「彼の狡奸こうかんだ」といった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
周密の『癸辛雑識』続上に、北方の野猪大なるもの数百斤、最も獷猂こうかんにしてりがたし、つねに身を以て松樹をり脂を取って自ら潤し、しかる後に沙中に臥し沙を膏に附く。
柚子はそのころ、第Ⅹ航艦こうかんの司令官をしていた兄の末っ子で、母は早く死に、三人の兄はみな海軍で前へ出ていたので、ずうっと寄宿舎にいて、家庭的には、めぐまれない生活だった。
春雪 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
漆谷しつこくは市河三陽、小野節二家の説を聞くに、後藤氏、名は苟簡こうかん、字は子易しえき、一田夫でんふ、又木斎と号した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
蕪村はこれをたくみに用ゐ、これら不浄の物をして殺風景ならしめざるのみならず、幾多の荒寒こうかん凄涼せいりょうなる趣味を含ましむるを得たり。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
熊肉を煮込んで、それを燐寸まっちの小箱ほどの大きさに切り、それに濃い香羹こうかんがかけてある。
香熊 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
并州へいしゅうへ入って、高幹こうかんに止めを刺せ」と、曹操はそれに命令を下した。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次男の袁煕えんきは、ここで深傷ふかでを負い、甥の高幹こうかんも、重傷を負った。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
礼部尚書れいぶしょうしょ陳廸ちんてき刑部けいぶ尚書暴昭ぼうしょう礼部侍郎れいぶじろう黄観こうかん蘇州そしゅう知府ちふ姚善ようぜん
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)