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交驩
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こうかん
ふりがな文庫
“
交驩
(
こうかん
)” の例文
『文芸』や『星座』が試みはじめたつつましやかな民衆の文化
交驩
(
こうかん
)
の機会が、どうかまたすみやかに恢復されることを願っている。
文芸時評
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
但し、
滑稽
(
こっけい
)
なことに、初めは戦争どころか、両軍の将士が相擁してカヴァを酌みかわし、盛んな
交驩
(
こうかん
)
が行われたらしい。
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
あらゆる同情と
交驩
(
こうかん
)
をもって、同じ有色民族たる印度の人々へは温かき友情を示すべきではないか、というのがタチバナ文豪の精神なのだったから
ナリン殿下への回想
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
天明の頃、肥後の医師に富田
太鳳
(
たいほう
)
なるものあり、
慷慨
(
こうがい
)
にして奇節あり、高山彦九と
交驩
(
こうかん
)
し、
夙
(
つと
)
に尊王賤覇の議を唱う。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
彼等は泥酔してゐた。一座はまつたく乱れて連絡のない
交驩
(
こうかん
)
、唄声が入り乱れてゐるうちに、わづかのキッカケで間瀬が太平に詰め寄つて、貴様は帰れ、と叫んでゐた。
外套と青空
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
▼ もっと見る
両方から手を振って愉快な
交驩
(
こうかん
)
をしたが、次の瞬間には練習機はじゃれつくように急昇騰して、旅客機の背中をすれすれに飛ぶと、すいと
失速旋回
(
ストーリング・ターン
)
をして、見る間に百米も後方に
旅客機事件
(新字新仮名)
/
大庭武年
(著)
「彼のために、
加盞
(
かさん
)
して、大いに、祝してやろう」
杯
(
はい
)
を挙げて、
交驩
(
こうかん
)
しながら
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「然うさ。後年ビスマルクに会って、途上
交驩
(
こうかん
)
の昔話に及んだら、ビスマルクは些っとも覚えがないと答えたそうだ。それでその芸術家は自分の方が
鉄血宰相
(
てっけつさいしょう
)
よりも頭が好いと言っている」
勝ち運負け運
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
一しょに映画や海や山へ行くではなし、夫婦らしい
交驩
(
こうかん
)
ということは何一ツやろうとしません。
裏切り
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
酒宴は長くつづいて、いつまでもキリがなく人声がきこえてくるが話の内容は分らないし、果して酒宴の人声であるか、口論だか
交驩
(
こうかん
)
だか、そういうこともシカとは見当がつけられない。
明治開化 安吾捕物:11 その十 冷笑鬼
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
ついには楽屋へ遊びに行って漫才師と
交驩
(
こうかん
)
するような、学生時代をそんなことで空費したのであるが、あるとき漫才屋さん方に時ならぬ欠勤続出して、舞台がもてなくなる騒ぎ、そのとき
ジロリの女
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
借金とりと
交驩
(
こうかん
)
したり、悪虐無道の因業オヤジと一戦に及び、一泡ふかしたりふかされたり、そして彼の女房は常に嬉々として陣頭に立ち、能なしロクでなしの宿六をこづき廻したりするけれども
オモチャ箱
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
借金とりと
交驩
(
こうかん
)
したり、悪虐無道の因業オヤジと一戦に及び、一泡ふかしたりふかされたり、そして彼の女房は常に
嬉々
(
きき
)
として陣頭に立ち、能なしロクでなしの
宿六
(
やどろく
)
をこづき
廻
(
まわ
)
したりするけれども
オモチャ箱
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
“交驩”の意味
《名詞》
交 驩(こうかん 「交歓」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
あまり交際のない人たちが打ち解けた雰囲気で親しく交わること。
(出典:Wiktionary)
交
常用漢字
小2
部首:⼇
6画
驩
漢検1級
部首:⾺
27画
“交”で始まる語句
交
交際
交々
交換
交叉
交錯
交誼
交渉
交〻
交互