“宿六”の読み方と例文
読み方割合
やどろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いくら呑気だってほどがある。うちの宿六やどろくには呆れ返っちまう。これで十日あまりも冢を明けているんです。南無八幡大菩薩なむはちまんだいぼさつ、どうぞ足どめをしてお返し下さいますように——。」
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
借金とりと交驩こうかんしたり、悪虐無道の因業オヤジと一戦に及び、一泡ふかしたりふかされたり、そして彼の女房は常に嬉々ききとして陣頭に立ち、能なしロクでなしの宿六やどろくをこづきまわしたりするけれども
オモチャ箱 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
流し元へお膳を洗いに行く宿六やどろくの顔にこんなのがある。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)