“とりか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取換27.5%
取交22.5%
取替20.0%
交換7.5%
取返7.5%
取易5.0%
取代2.5%
取更2.5%
汲替2.5%
鳥飼2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
盛衰記によると、清盛の実子でなく、当時の風習にまま行われた他人の子の“取換とりかえ子”であったともいう。年齢三十九。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、丁度その頃から、彼と彼の父との間に、金銭上の事で何かごたごたした不機嫌な会話が屡々しば/\取交とりかはされるやうになつた。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
まるで取替とりかへるあたひがないとへばそれまでだ、——あゝ、それがために、旧通もとどほりおうらかくして、木像もくざう突返つきかへしたのか。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ひき交換とりかへたとは事實まことか? ならば何故なぜこゑまでも交換とりかへなんだぞ? あのこゑがあればこそ、いだきあうたかひなかひな引離ひきはなし、朝彦あさびこさま歌聲うたごゑで、可愛いとしいおまへ追立おひたてをる。
兵隊上へいたいあがりの小使こづかいのニキタは乱暴らんぼうにも、かくし一々いちいち転覆ひっくりかえして、すっかり取返とりかえしてしまうのであった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
風「チョオクの多少はわざの巧拙には関せんよ。遊佐が無闇むやみキュウ取易とりかへるのだつて、決してとも好くはない」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
... 鉄鍋はおろか、銀の鍋を買ても知れたものだ」と主人の熱心は遂に小山の心を動かしけん「それでは僕もあかがねや青銅の鍋を廃して残らず西洋鍋に取代とりかえよう」
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
あとれい快活くわいくわつなる武村兵曹たけむらへいそうがやつてて、武骨ぶこつなる姿すがた親切しんせつに、吾等われら海水かいすいみ、天日てんぴこがされて、ぼろ/\になつた衣服ゐふく取更とりかへやら、洗湯せんたう世話せわやら、日出雄少年ひでをせうねんためには
人様ひとさま御迷惑。蚊柱のように唸るんでございますもの、そんな湯呑には孑孑ぼうふらが居ると不可いけません。お打棄うっちゃりなさいましよ。唯今、別のを汲替とりかえて差上げますから。」と片手をついて立構たちがまえす。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「おい、聞いてくれよ、聞いてくれよ。ぜったいに、ほんとうの話なんだから」ハトはこう言って、クークー鳴きながら、鳥飼とりかい場へ飛んでいきました。