トップ
>
取交
>
とりか
ふりがな文庫
“
取交
(
とりか
)” の例文
(急に低くなりますから気をつけて。こりゃ
貴僧
(
あなた
)
には
足駄
(
あしだ
)
では無理でございましたかしら、
宜
(
よろ
)
しくば
草履
(
ぞうり
)
とお
取交
(
とりか
)
え申しましょう。)
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
が、丁度その頃から、彼と彼の父との間に、金銭上の事で何かごたごたした不機嫌な会話が
屡々
(
しば/\
)
取交
(
とりか
)
はされるやうになつた。
新らしき祖先
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
この偶然の会話を
取交
(
とりか
)
わして以来、どちらが待ち合わせるともなく、私達はちょくちょく帰りが一緒になる様になった。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
飯「そんな事が出来るものか、
翌日
(
あす
)
結納を
取交
(
とりか
)
わす積りだ、向うでも来月初旬に婚礼を致す積りだ」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『
清潔
(
きれい
)
な
洋盃
(
カツプ
)
を
呉
(
く
)
れ』と
帽子屋
(
ばうしや
)
が
喙
(
くち
)
を
容
(
い
)
れて、『
皆
(
みん
)
なで
一
(
ひと
)
つ
場所
(
ばしよ
)
を
取交
(
とりか
)
へやうぢやないか』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
▼ もっと見る
「そんなことは、ありません。ねえ、あなた。この警官は、なにか大へん勘ちがいをしていらっしゃるのですよ。結婚のとき
取交
(
とりか
)
わしたあたしの名前を
彫
(
ほ
)
った
指環
(
ゆびわ
)
を見せてあげてください……」
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
(
急
(
きふ
)
に
低
(
ひく
)
くなりますから
気
(
き
)
をつけて。こりや
貴僧
(
あなた
)
には
足駄
(
あしだ
)
では
無理
(
むり
)
でございましたか
不知
(
しら
)
、
宜
(
よろ
)
しくば
草履
(
ざうり
)
とお
取交
(
とりか
)
へ
申
(
まを
)
しませう。)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
相談は早いが
宜
(
よろ
)
しい、何でも命を助けた恩人が頼む事だから、貴方の方でも
嫌
(
いや
)
とは仰しゃれまい、
殊
(
こと
)
に結構な事で、此の上も無く
目出度
(
めでた
)
い事で、何うか
早々
(
そう/\
)
結納を
取交
(
とりか
)
わして
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
火鉢には
釜
(
かま
)
の声、
遥
(
はるか
)
に神路山の松に通い、五十鈴川の
流
(
ながれ
)
に応じて、初夜も早や過ぎたる折から、ここの
行燈
(
あんどう
)
とかしこのランプと、ただもう
取交
(
とりか
)
えるばかりの処。
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其
(
その
)
手
(
て
)
と
手
(
て
)
を
取交
(
とりか
)
はすには
及
(
およ
)
ばずとも、
傍
(
そば
)
につき
添
(
そ
)
つて、
朝夕
(
あさゆふ
)
の
話対手
(
はなしあひて
)
、
蕈
(
きのこ
)
の
汁
(
しる
)
で
御膳
(
ごぜん
)
を
食
(
た
)
べたり、
私
(
わし
)
が
榾
(
ほだ
)
を
焚
(
た
)
いて、
婦人
(
をんな
)
が
鍋
(
なべ
)
をかけて、
私
(
わし
)
が
木
(
こ
)
の
実
(
み
)
を
拾
(
ひろ
)
つて、
婦人
(
をんな
)
が
皮
(
かは
)
を
剥
(
む
)
いて
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
交
常用漢字
小2
部首:⼇
6画
“取”で始まる語句
取
取出
取縋
取柄
取除
取次
取敢
取做
取着
取付