早春そうしゅん
大学生の中村は薄い春のオヴァ・コオトの下に彼自身の体温を感じながら、仄暗い石の階段を博物館の二階へ登っていった。階段を登りつめた左にあるのは爬虫類の標本室である。中村はそこへはいる前に、ちょっと金の腕時計を眺めた。腕時計の針は幸いにもまだ二 …
作品に特徴的な語句
うし 四十しじっ えい 容色ようしょく さだ 鳥類ちょうるい のち 山手やまのて 肩上かたあ 大蛇だいじゃ 四十しじゅう あき 今日きょう 蹴上けあ かしら つづ 頬笑ほほえ 看守かんしゅ 畢竟ひっきょう 生憎あいにく ふと たましい ただよ おそ どく いま くつ 金口きんぐち にお 苛立いらだ 莫迦ばか つぼみ うす へび 蜂雀はちすずめ 蜥蜴とかげ 蜥蝪とかげ かかと 半年はんとし 一月ひとつき 三井みつい 中村なかむら 交換こうかん 人気ひとけ 人目ひとめ 仄暗ほのぐら たたず 倦怠けんたい やさ まえ 剥製はくせい 勿論もちろん 時刻じこく くわ 堀川ほりかわ 天井てんじょう 存外ぞんがい 小蛇こへび 幻滅げんめつ 当惑とうわく 形骸けいがい 一人ひとり 揚句あげく 数等すうとう 昨日きのう
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