“数等”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すうとう80.0%
すとう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隣の老人の家柄は、今移転して行かうとして居る家族よりは、数等すうとうすぐれた家柄であつた。昔ならばやり以上と以下とでは、殆ど交際が出来ぬほど階級が違つて居た。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
僕はね、奥さん、あの雑貨店の奥の三畳間を借りる前にはね、大学の病院の廊下に寝泊りしていたものですよ。医者のほうが患者よりも、数等すうとうみじめな生活をしている。
饗応夫人 (新字新仮名) / 太宰治(著)
娘も数多あまた居たり。みにくきは、子守の借着したるか、茶番の姫君の戸惑とまどひせるかとおぼしきもあれど、中には二十人並、五十人並優れたるもありき。服装みなりは宮より数等すとう立派なるは数多あまたあり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)