狡奸こうかん)” の例文
後世の水戸学者は、これを評して「彼の狡奸こうかんだ」といった。また「耳をおおってすずを盗むたぐいの芝居だ」と酷評した。しかり、どんな人間も、純一無垢じゅんいつむくな涙にはなりきれない。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)